【英検リーディングパート対策】解答のコツと勉強方法

COLUMNウィリーズ英語塾コラム

2023.04.19

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【英検リーディングパート対策】解答のコツと勉強方法

英検一次試験は、ライティングパート、リスニングパートを除くと「1) 短文の語句空所補充」「2) 長文の語句空所補充」「3) 長文の内容一致選択」の3つのタイプがありますが、(1)についてはリーディングというよりも語彙問題、文法問題なので、ここでは(2)(3)について解説していきます。
 
英検も準1級や1級になると長文の量も増えていきます。例えば、英検準1級のリーディング問題は以下のようになっています。
 
<長文の語句空所補充>
・問題数:6問
・語彙数:約250語(2題)
 
<長文の内容一致選択>
・問題数:10問
・語彙数:約300語→ 400語→ 500語
 
合計で2000語弱の長文を読み解答しなければなりません。
リーディングとライティングの筆記テストの合計時間は90分です。ライティングには25分〜30分弱は残しておきたいので、「1) 短文の語句空所補充」「2) 長文の語句空所補充」「3) 長文の内容一致選択」には50~60分程度の時間しかありません。そう考えるとじっくりと文章を読むことはできませんし、2度読みなども厳禁になります。
 
短時間で効率よくリーディング問題を解くために、どのように読み進めていけばいいのかポイントをまとめましたのでぜひ確認ください。
近年、大学入試英語も語彙数増、長文パートの難易度が上がっています。これらの試験にも使えるポイントになります。
 
 
【ポイント1:読む順序に注意! 〜タイトルとパラグラフごと〜】
リーディング問題の読む順序については、皆さんも様々な工夫をされてきたのではないでしょうか?よく聞くのが「英文を読み始める前に問題に目を通す」というものです。これは限られた時間ですばやく要点を絞って英文を読むためにもおすすめの方法です。
 
<まずはタイトルをきちんと読む。そして予測を立てる>
しかし、問題を読む前にもう一つ大切なことがあります。それは「英文のタイトルを読む」ことです。多くの方が英文のタイトルをサッと見ただけになっていますが、これはとてももったいないことです。タイトルを理解すれば、本文にどのようなことが書いてあるのか予測を立てながら読み進めることができます。タイトルを読んだらちょっと5秒間頭の中でこれからどんな文章がきそうなのか予測を立てましょう。
 
<問題と選択肢は一つだけ確認し、一つ目のパラグラフを読む>
もう一つ重要なのは、最初に「すべての問題やその選択肢を確認する必要はない」ということです。多くの方も感じていらっしゃると思いますが、まだ本文を読む前にすべての問題と選択肢を読んでも頭に残りません。結果として時間の浪費になります。また英検のリーディングパートでは、「2) 長文の語句空所補充」「3) 長文の内容一致選択」もおおよそ一つのパラグラフについて、一つの問題があります。そのため、本文を読む前の問題・選択肢確認は、全てやる必要はなく一つずつやっていけばいいのです。
 
具体的には以下のような流れで読み進めます。
 
1)英文のタイトルを理解する(そして内容を予想する)
2)一つ目の問題とその選択肢をサッと確認する
3)一つ目のパラグラフを読む
4)一つ目の問題を解く
 
あとは2)〜4)の繰り返しになります。
もちろん中には「一つのパラグラフ=一つの問題」になっていない場合もありますので、その場合は3)において複数パラグラフを読んでから4)に進みましょう。
こうすることで、問題を意識しながら効率よく英文を読み進めることができます。
 
 
【ポイント2:パラグラフの最初のセンテンスにアンダーラインを引く】
繰り返しになりますが、まずは「パラグラフ毎に読む」ことです。筆者は、パラグラフ、つまり段落ごとに意味を持たせています。そのためパラグラフ毎に一息いれて簡単に内容を振りかええるようにしてみてください。また先述しましたが、英検ではパラグラフ毎に問題が与えられることが多いため、この単位で区切って問題を解くことが重要です。
 
そしてパラグラフの最初のセンテンスが特に重要です。大抵の場合この最初のセンテンスを読めば、パラグラフの概要を予測することができます。もしこのファーストセンテンスがよく理解できなかった場合は、次のセンテンスを読んでからファーストセンテンスの意味を推測してみましょう。このファーストセンテンスにアンダーラインを引くくらいしても良いです。
 
 
【ポイント3:接続詞は○で囲む】
接続詞には次のような役割があります。
・前後で意味を変える(however, neverthless, despite, yet …)
・追加するもの(moreover, in addition, furthermore …)
・結果を表すもの(therefore, as a result, consequently …)
・比べるもの(on the other hand, meanwhile, in contrast …)
・例を述べるもの(for example, for instance …)
これら接続詞の前後で重要な内容が述べられる場合が多く「内容一致」の問題もこのあたりをついてくることが多くあります。
英文の意味を効率よく捉えるためにも、これらの接続詞が登場したら○や下線を引いて注意しておきましょう。
 
 
【ポイント4:意見を支える根拠(理由)があればアンダーラインを引く】
筆者の意見などを支える根拠についてもよく「内容一致」問題で問われます。このような根拠にあたる事実や事例、意見がでてきたらアンダーラインを引いておきましょう。
 
【ポイント5:対立する意見や事実がでてきたらアンダーラインを引く】
これまで読んできた内容・意見をくつがえす、反論する内容や意見が登場することがよくあります。これも「内容一致」問題でよく問われます。
このような反対意見や反対の事実が登場したらアンダーラインを引いておきましょう。
 
【ポイント6:選択肢は紛らわしいものである】
内容一致の問題にある選択肢には一部は正しいけれど一部は正しくないものや、全体的にフワッとした感じで表現することがよくあります。
一部は正しいけど一部は正しくない選択肢はもちろん間違いです。注意すべきは全体的にフワッとした表現の選択肢や大きく言い換えをしている選択肢です。
本文では具体的に記載してあるものが、選択肢は本文ほど具体的に表現していないことがよくあり、ここで選択ミスをしてしまいます。
 
まず理解しておきたいのは、”本文中に書かれているそのままの形の選択肢はない”ということです。つまり大きく言い換えられています。
冷静になり、まず本文と明確に異なる記載のある選択肢を斜線で消します。
そして、フワッとした表現で具体的ではないけど間違いではない選択肢や、大きく言い換えているけど本文の内容からして間違いではない選択肢は残して最後に消去法で解答しましょう。
 
いかがでしたでしょうか?少しでも参考になれば幸いです。
最後にリーディングパート攻略のための日頃の対策について説明します。
 
 
【おすすめの日ごろの対策】
<毎日音読する>
音読は英語学習においてとても重要で、リーディングパート対策にも効果的です。日本人は学校で精読することに多くの時間を費やしてきたため、どうしても英語の文法にしたがって一つのセンテンスを何度か繰り返し読みしてしまうクセ、英語を日本語に訳して考えてしまうクセがあります。そのため文頭からいっきに読み進め、英語を英語のまま理解することに慣れていません。これでは限られた時間で英文を読み終えることができないのは言わずもがなです。
 
英文を黙読するとこのようなクセがでてしまいますが、声にだして読むとどうでしょうか? 声に出して読む、つまり音読すると文頭から読み進めるしかないですし、一つ一つ日本語に訳していく時間もありません。音読をすることで文頭から英文を一気に読みすすめるクセや、英語を英語のまま理解するスキルを身につけることができます。もちろん音読した後にわからない語彙があればそれを調べることも重要ですが、音読している最中は少々わからない語彙や文法があっても最後まで声に出して読むことが重要です。
 
そしてこれが最も重要なのですが、ひとつの文章を最低でも数十回音読しましょう。一つの文章を繰り返し音読することで、英語独特の構文や文法、表現が身についていきます。もちろん語彙も身に付きます。そうすることで、我々は”英語脳”と呼んでいますが、英語を英語のまま理解できる能力が自然と身に付きます。
 
WiLLies Englishがおすすめする音読方法について詳しくはこちらをご確認ください。
 
 
<要約する>
英文を読んだらそれを要約する練習をしましょう。この英文を要約するとどういうことか? このパラグラフを一言で説明するとどうか? この要約のトレーニングをすることで、英文を読む集中力が養われます。「英文を読んでいるんだけど頭に残らない・・」という方は多いと思いますが、要約をすることで集中力が増します。また英検の内容一致問題の対策にもなります。
 
 
<語彙を増やす>
リーディングパート攻略には語彙力は必須です。単語帳を使うのも良いと思います。
この語彙力アップの方法については、また別の機会に説明させていただきます。