英検の英作文は確実に得点を稼げるパート! 攻略のポイントをご紹介します

COLUMNウィリーズ英語塾コラム

2023.04.12

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英検の英作文は確実に得点を稼げるパート! 攻略のポイントをご紹介します

英検3級から英作文 / ライティングテストがあります。リーディングやリスニングといったインプット系のパートと異なり、ライティングは二次試験のスピーキングと同様に、多くの日本人にとっては苦手意識の強いアウトプット系のパートになります。
 
しかし、英検合格においてこのライティングパートは、対策のしやすい、効率的に点数を稼げるパートなのです。もちろん4技能全てのパートは大切ですが、時間がなくどれかひとつ対策するならどれ?と質問されれば、間違いなく ライティングパート対策をやりましょう!とお答えするほどです。
 
なぜ、ライティングパートは効率的に点数を稼げるのか?
それは英検のCSEスコアで詳しく説明しましたが、英検一次テスト(3級以上)ではリーディング、リスニング、ライティングの3つのパートが出題されますが、それぞれ問題数が異なるにもかかわらず配点は1/3ずつなのです。
 
これを英検準1級で当てはめてみると・・
・リーディングパート:41問 英検CSEスコア配点750点
・リスニングパート:29問 英検CSEスコア配点750点
・ライティングパート:1問 英検CSEスコア配点750点
となります!どうですか? ライティングパートの1問の合否に占める重みを理解いただけると思います。言い換えればこの1問を攻略すれば効率的に点数を稼ぐことができます。
 
ここでは、この超重要なライティングパートの内容をきちんと理解し、どのように対策すべきかを説明します。
 
 
【4つの採点基準】
ライティング1問で750点分の配点があるわけですが、どのように採点されるのかきちんと理解することが大切です。
実は英検1級のライティングも、3級のライティングも採点基準は4つ、同じです。
 
1. 内容:課題で求められている内容に対して自分の意見とその理由がきちんと説明されているか?
2. 構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的か?
3. 語彙:課題に相応しい語彙を正しく使っているか?
4. 文法:文法が正しいか、またレベルに相応しいバリエーションが使えているか?
 
<1. 内容>
これは課題で与えらたトピックに対して、関係のないことを書いたり、自分の意見に対して理由が示されていない場合は減点となりますよ。という基準です。内容について、特に2つの大切なことがあります。
 
1つめは、自分の意見をまず明確に示すこと。
英語の世界ではよく「自分のスタンスをまず明確にすること」と言われますが、これと同じです。
日本語だと背景や理由を長々と述べてしまうことがよくありますが、英作文ではNGです。トピックに対して、最初に自分の考えは右か左か、賛成か反対かを明示します。
 
2つめは、自分の考えに対してきちんとその理由が述べられているかどうかです。
英語の世界では、人の考えがどうであれ、その考えがきちんと論理的に説明されてさえすれば評価されます。テクニックになりますが英検の英作文では、トピックによって自分の意見に対して英語で理由を述べやすいもの、述べにくいものがあります。そのため、英作文を書く前に、「自分の意見に対してきちんと理由を英語で表現できそうか?」まで考えてから書き始めることがとても重要になります。その方法については、またあとで説明します。
 
 
<2. 構成>
よくアメリカの学校では「エッセイ(Essay)の宿題」が出されます。日本でエッセイというと詩や俳句のようなイメージを持たれるかもしれませんが、英語圏におけるエッセイとは英作文のことです。そしてエッセイには決まった書き方、パターンが存在します。またこのエッセイの書き方こそが、論理的思考のパターンにもなっています。
よく欧米人に比べて日本人は「論理的思考力」ができていないと言われることがありますが、これは欧米人は学生のころからこのエッセイのパターンを叩き込まれていることも一因にあると思います。ただあまり悲観することはありません。英検の英作文で問われる「構成」は、このエッセイのパターンさえきちんと理解し、練習すれば習得できます。またパターンどおりに書きさえすればいいので、少し慣れてくるとこれまで日本語で作文していたときよりも、英語でエッセイを書いたほうが書きやすくなると思います。このエッセイのパターンについては、またあとで説明します。
 
 
<3. 語彙>
スペルミスしていないか、文章の意味にあった単語を選択しているかは基本事項です。そして英語圏のエッセイでは「同じ語彙はなるべく繰り返し使用しないこと」が重要です。そのためむかしアメリカの学生はよく類語辞典を持ちあるいていました。英検の上級レベルになると、「同じ語彙は繰り返して使わない」ということも重要になります。
 
 
<4. 文法>
文法ミスしていないかは基本事項です。また語彙と同様に同じような形の文にならないようにすることも重要です。ただし、あまり難しい文法を使う必要はありません。英語はシンプルイズベスト。難しい文法を使ってミスするくらいなら、シンプルな文章で表現しましょう。
 
 
具体的にどんな問題なのか?
ここでは実際にどんな内容なのか、1級から3級までを比較しながらみていきます。
以下、英検HP 2022年度 第3回からの抜粋です。
 

 
<英検3級>
・あなたは,外国人の友達から以下の QUESTION をされました。
・QUESTION について,あなたの考えとその理由を 2 つ英文で書きなさい。
・語数の目安は25語~35語です。
・解答は解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお解答欄の外に書かれたものは採点されません。
・解答が QUESTION に対応していないと判断された場合は、0 点と採点されることがあります。
 
QUESTION
 What do you like to do on Sunday mornings?
 
回答例(英検HP 2022年度 第3回から抜粋)

 
<英検準2級>
・あなたは,外国人の知り合いから以下の QUESTION をされました。

・QUESTION について,あなたの意見とその理由を2つ英文で書きなさい。
・語数の目安は50語~60語です。
・解答は解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお解答欄の外に書かれたものは採点されません。
・解答が QUESTION に対応していないと判断された場合は,0点と採点されることがあります。
 
QUESTION
 Do you think libraries should have more book events for children?
 
回答例(英検HP 2022年度 第3回から抜粋)


 
<英検2級>
・以下の TOPIC について,あなたの意見とその理由を2つ書きなさい。

・POINTS は理由を書く際の参考となる観点を示したものです。ただし,これら以外の観点から理由を書いてもかまいません。
・語数の目安は80語~100語です。
・解答は解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお解答欄の外に書かれたものは採点されません。
・解答が TOPIC に示された問いの答えになっていない場合や、TOPIC からずれていると判断された場合は、0点と採点されることがあります。
 
TOPIC
 Some people say that Japan should use the Internet for people to vote in elections. Do you agree with this opinion?
 
POINTS:Convenience / Cost / Security
 
回答例(英検HP 2022年度 第3回から抜粋)

 
<英検準1級>
・Write an essay on the given TOPIC.
・Use TWO of the POINTS below to support your answer.
・Structure: introduction, main body, and conclusion
・Suggested length: 120 150 words
・Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.
・Any writing outside the space will not be graded
 
Topic
 Agree or disagree: The government should do more to promote reusable products.
 
POINTS:Costs / Effect on businesses / Garbage / Safety

回答例(英検HP 2022年度 第3回から抜粋)


 
<英検1級>
・Write an essay on the given TOPIC.
・Give THREE reasons to support your answer.
・Structure: introduction, main body, and conclusion
・Suggested length: 200 – 240 words
・Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.
・Any writing outside the space will not be graded.
 
TOPIC
 Agree or disagree: Industrialization has had an overall beneficial effect on humankind
 
回答例(英検HP 2022年度 第3回から抜粋)

 
3級から1級に向けて語数やトピックの難易度が増していくことは当然なのですが、各級の実際の問題や解答例を見ると、2級と準1級で大きな差があることがわかります。準1級からは明確に「Write an essay on the given TOPIC.」「Structure: introduction, main body, and conclusion」と指定があります。つまり「エッセイを書け」という指示があります。その点では、2級まではエッセイの構成は厳密に問われはしませんが、「自分の意見→その理由→結論」という流れは変わりませんので、早めにエッセイの構成はきちんと理解しておきましょう。
また準1級からの質問形式はたいてい「Agree or disagree」「Is〜? 」「Do you think that〜?」で問われます。
 
 
【英作文パートの対策(絶対マスター編)】
それでは実際に英検のライティングを攻略する上で、絶対にマスターしたい内容を説明します。
 
1. エッセイの構成を理解する
2. 時間配分に気を付ける
3. いきなり書かない!必ず事前準備をすること
4. エッセイに役立つフレーズを身につける
5. 間違いやすい文法に気を付ける
 
 
<1. エッセイの構成を理解する>
繰り返しになりますが、エッセイは英語圏での作文、レポートのことで、エッセイには超重要な書き方(パターン)があります。このパターンに沿っていない作文はどんなに内容が良くても読んでもらえません、、それほど重要なルールです。ただ恐ることはありません。とってもシンプルで、そのパターンを理解して、何度か練習すれば必ずマスターすることができます。
 
ルール1:エッセイは必ず「イントロダクション(導入)、ボディ(本論)、コンクルージョン(結論)」のパターンに沿って書くこと
ルール2:イントロでは、最初に自分の考えを明確に述べること。(曖昧なポジションはNG)
ルール3:ボディでは、自分の考えをサポートする理由、事例などを述べ、自分の考えを客観的に説明すること(好き嫌いのような主観的な説明はNG)
ルール4:結論では、読み手を説得するつもりで、イントロで述べた自分の考えを再度述べること
 
〜イントロダクション(導入)〜
上記で抜粋した実際の解答例を参考にすると以下がイントロになります。
「I agree that the government should do more to promote reusable products, particularly in relation to garbage and costs.」(英検準1級)
「I think Japan should use the Internet for people to vote in elections.」(英検2級)
どうでしょう? ルール2の最初に自分の考えを明確に述べていますよね。与えられたトピックによっては「AもBも良い部分、悪い部分があるので、折衷案で・・」と言いたくなりますが、これはNGです。「AもBも良い部分、悪い部分があるが、それを加味した上で私はAに賛成する。なぜならば・・・」と言わなければなりません。
 
あと、英検準1級の解答には、イントロ、ボディ、結論の前にスペースがあるのが分かります。これは英検準1級からは明確に「エッセイの構成で書く」ことが指示されているからです。このスペースはパソコンでは「Tabキー」をよく使います。慣れていないとスペースキーを何度も叩く方がいますが通常は「Tabキー」を使います。
 
米国の大学などのエッセイの課題では、このイントロ部分で、自分の考えを述べた後に、ボディ部分のサマリーを書いたり、読み手を惹きつけるためにあえて自分の考えに反論してみたりするテクニックもありますが、文字数が限られている英検のライティングパートでは、これらは必要ないと思います。また別の機会に説明します。
 
〜ボディ(本論)〜
ボディは、イントロで述べた自分の考えの理由になります。上記の解答例では、以下の部分がボディになります。
「Firstly, increasing the adoption of reusable products…. / Secondly, reusable products can be…」(英検準1級)
「First, people who find it difficult to go to voting…. / Second, the results will be known more quickly….」(英検2級)
よくビジネスの場では「ファクトベースで説明せよ」と言われます。つまり「事実に沿った説明をしろ」ということなのですが、このボディではこれが重要になります。
このファクトベースという考え方が重要なのは、仮にイントロで述べた自分の考えをサポートする理由が主観的な場合は読み手にとっては賛同できないからです。
 
例えば先の英検2級の例では「インターネットでの投票は”便利”だから賛成」と記載していたらどうでしょうか?なんとなく正しく思えるかもしれませんが、これは主観的な説明で終わっています。例えば、インターネットが使えない人、使い方がわからない人から見たらインターネット投票は便利ではなく、不便ですよね。なので、この”便利”をもっと深掘りしなくてはなりません。
 
なぜ便利と考えたのか? 解答例では、「ネットがあればどこでも投票できる。海外旅行中でも。だから便利だ。」「選挙結果をより早く確認することができるから便利だ。」これは反論の余地がないですよね。なぜならファクトベースで説明しているからです。
 
なにかファクトベースというと難しく聞こえるかもしれませんが、”インターネット投票は便利だ”という考え方を、”なぜ私は便利だと考えたのだろうか?”と深掘りしてみることです。そしていくつかその例を考えてみましょう。そうすれば良いボディを書くことができます。
 
(ちなみに英検3級のトピックのような主観を問われている内容であれば、もちろんファクトベースは必要ありません)
 
 
〜コンクルージョン(結論)〜
結論部分では、イントロで説明した自分の考えを再度述べますが、その意味合いは大きくことなります。イントロは、読み手に対して「いまから私はAという側にたって説明を始めますよ」という宣言になります。これは、読み手がエッセイを読みやすくするための配慮のためです。例えば、このイントロがなくて、いきなりボディ(ネットがあればどこでも投票できる。選挙結果をより早く確認できる)がきたらどうでしょうか? 読み手は「うん、そうだろうけど、それがどうした?何がいいたいの?」となります。ビジネスの場では「So What?(だからどうした?)」と言われてしまう場面です。
 
一方、結論で自分の考えを再度述べるのは、読み手を説得させるためです。ボディで自分の考えに対するファクトベースでの説明をしました。この説明を経て「だから私の考えは正しいでしょう。賛同してください。」という意味合いになります。
 
またテクニックとして、結論で自分の考えを再度述べるときには、イントロで述べた書き方を少し変えてみましょう。英語のルールとして、同じことを述べるにしても同じ単語、同じような書き方は幼稚とみなされますので、特に英検準1級、1級クラスになればこの点も気をつけましょう。
 
長くなりましたが、このエッセイのパターンはとてもシンプルです。「イントロ、ボディ、結論」と覚えておきましょう。このパターンを無視すると英検のライティングは高得点を望めませんので、超重要です。
 
 
<2. 時間配分に気を付ける>
次で詳しく説明しますが、時間が気になるからといっていきなり書き始めてはいけません。英作文を書く際は、次の順番で取り組んでください。
① 事前準備
② 英作文
③ 見直し

いきなり英作文してしまうと、途中でうまく理由が書けない、ファクトベースの事例が思いつかないといった最悪の事態に陥ります。受験する級にもよりますが、英作文にかけられる時間を10とすると、事前準備に1、英作文に8.5、見直しに0.5くらいの感覚で取り組むことをおすすめします。本当は事前準備や見直しもとても重要なのですが、英検では時間が限られているためこれくらいの感覚が限度ではないかと思います。ただ、次に説明する事前準備のテクニックを使えば、短時間で効率的に事前準備できるので試してみてください。
 
 
<3. いきなり書かない!必ず事前準備をすること>
繰り返しになりますが、時間が限られているからといっていきなり英作を始めると必ず失敗します。すくなくとも3分程度事前準備をしましょう。事前準備をきちんとすると一気に英作することができるようになります。
 
事前準備とは、与えられたライティングのトピックに対して以下を決めることです。
① 自分の意見を明確にすること(Agree or Disagreeであれば、どちら側で書くのか?)
② 自分の意見を支える理由は何か
③ その理由は具体的にどういうことか
④ キーフレーズを英語化する
 
ただ時間が限られ、かつ英語の試験である英検の場合は、②→ ③→ ① →④の順番で考えるのがコツです。本当は「Disagree」にしたいんだけど、すぐにその理由や具体例が思い浮かばない。また英語での表現に自信がない場合は、思い切って「Agree」の立場で英作文をしましょう。英検のライティングは個人の意見の良し悪しを評価する場ではありません。あくまでも英語ライティングの評価です。
 
それでは、どうやって「②→ ③→ ① 」の順番で考えるか説明します。
 
 
〜英検1級、準2級、3級のようにPOINTSがない場合〜
今回は上記の英検1級の問題を例に解説します。
 
【手順1】POINTがない場合は、”マインドマッピング”という手法を使って、与えられたTOPICに対し素早く自分のアイデアをまとめます。
ここでは、Agree, Disagree両方の意見を書き出してみてください。
 
【手順2】次に自分のアイデアの中で、しっくりするものを深掘りします。
深掘りとは、自分自身のアイデアに対して「具体的には?(for example?)」「それはなぜ?(why?)」「だから何?(so what?)」と問いかけることです。この手順が客観性をもったボディを書く上でとても大切なステップになります。ただ、時間制限もあるので、うまく書けない場合アイデアはスキップして、次の候補のアイデアに対して深掘りをしましょう。
 
ここでは分かりやすく3つに絞って深掘りしてみました。アイデアに対して「for example?」「why?」「so what?」を自問自答しています。
英検では時間が限られているのと、あくまで英語の試験なので1分〜1分半くらいで書くことができる範囲に留めておきます。上記の例では「貧富の差が広がった」について「why?」が時間内に言葉にできなかったので諦めました。
 
【手順3】自分の意見(Agree or Disagree)を決める
手順2を行うと、深掘りができそうなアイデア、英語で表現できそうなアイデアが明確になります。そこから逆算して自分はどちらの意見で英作文を書くのかを決めます。
この例では、「生活が便利になった」「生活レベルが上がった」を選択しました。つまりTOPICに対して”Agree”の立場で英作文することに決めました。
 
 
【手順4】キーフレーズを英語化する
事前準備の最後です。手順4で囲った部分がエッセイの構成になるわけですが、これらを英語でなんと表現するのか確認します。
 例えば「生活が便利になった」の部分は、以下のような表現を英語化しました。
生活が便利になった。例えば輸送手段の工業化により、遠くの人と交易できるようになった。本来自分たちだけでは得られないサービスや商品を消費できるようになった
→Our life has become more convenient due to industrialization.  For example, industrialized transportation has made it possible to trade with people far away.  As a result, we can now consume services and goods that we could not initially obtain.
 
ここまでくるとこのフレーズを英作文に使えます。あとは文字数を稼ぐためにより多くの事例を追加するなどして自分の意見をより強固にします。
例えば、「日本では本来石油の採掘ができないが、輸送手段の工業化で石油を大量に使うことができるようになった」「日本では南国のフルーツは食せないものだが、輸送手段の工業化で・・」といった形です。
 
なおこの手順4は慣れてくればスキップしても良いです。事前準備では特に手順4までが重要です。
 
 
〜英検準1級、2級のようにPOINTSがある場合〜
英検準1級と2級のライティング問題では、POINTSというものがあります。このPOINTSを使って英作文しなさいということですが、事前準備の基本的な手順はPOINTSなし/あり同様です。ただし、手順1のアイデア出しの仕方を変えます。ここでは上記の英検準1級の問題を例に解説します。なお、準1級はPOINTSを使うことが必須なのに対して、2級は必須ではありません。
 
【手順1】AgreeとDisagree × POINTSのマトリクスでアイデアを出す
POITSがない場合はマインドマップを使って自分でアイデアを出しましたが、ここではPOINTSが事前に示されているので、マトリクス(表)を使ってPOINTSそれぞれについてAgree, Disagree双方の観点でアイデアを出します。時間制限もあるので、うまく書けない場合ボックスはスキップしましょう。
【手順2】深掘しやすそうなアイデアを選択。アイデアを深掘りする
マトリックスのアイデアのうち、深掘りできそうなアイデアを特定します。そして「具体的には?(for example?)」「それはなぜ?(why?)」「だから何?(so what?)」と問いかけアイデアを深掘りします。ここでは分かりやすいように、アイデアを抜粋して具体化しましたが、実際のテストでは効率よくメモ書きするなどでもかまいませんが、きちんとスペースをとって具体化しましょう。
 
 
ここまできたら、手順3、手順4はPOINTSがない場合と同じです。
どうでしょうか?これが英検ライティングの事前準備になります。解説のために丁寧に書きましたが、実際はもっとすばやく自分がわかるかたちで行えばOKです。
英検準1級ともなるとTOPIC自体の難易度が上がるので、アイデアを出す、深掘りするにもある程度の知識が必要です。日頃から新聞などを読んでアンテナを高く、いろいろなことに広げておくことも重要です。
 
 
<4. エッセイに役立つフレーズを身につける>
英語におけるエッセイは、いかに相手に効率的に自分の考えを述べるか、そのためのルール、パターン(イントロ、ボディ、結論)があると説明しました。そして、「イントロ、ボディ、結論」ごとによく使われるフレーズがあります。このフレーズはとても便利で英作文を効率的に、かつ相手に分かりやすく伝えることができます。
まずは「イントロ、ボディ、結論」それぞれで自分が使いやすいフレーズを1つ選びましょう。慣れてくれば、その数を増やしていけば大丈夫です。
 
〜イントロダクション(導入)で使えるフレーズ集〜
– I agree with that …
– I disagree with the idea that …
– I think that …  (Do you think… の質問の場合)
– I do not think that … (Do you think… の質問の場合)
– I believe …
– I strongly support the idea that …
– I strongly oppose the idea that …
など
 
〜ボディ(本論)で使えるフレーズ集〜
– Firstly, …. / Secondly, … / Finally, … (Lastly, …)
– First, … / Second, … / Third, …
– To start with …
– In addition, …
– Moreover, …
– Additionally, …
– Furthermore, …
– For example, …
など
 
※ 英検ではあまり使わないですが、エッセイのボディではその他「On the other hand / On the contrary / In spite of ..」といった自分の意見に対する反論を説明する場合があります。
 
〜コンクルージョン(結論)で使えるフレーズ集〜
– In conclusion, …
– Therefore, …
– Consequently, …
– As a result, …
– As I have stated above, …
– For the reasons above…
など
 
他にもいろいろなフレーズがありますが、まずは「イントロ、ボディ、結論」の3つそれぞれ1つ2つ自分が使いやすい定番のフレーズを何度か使って自分のものにしましょう。そうすれば、最初の1、2行を素早く書くことができるようになります。
 
 
<5. 間違いやすい文法に気を付ける>
空所補充や並べ替えなどの文法問題は解けるのに、いざ英作文になると基本的な文法を間違えてしまうことは良くあります。これはライティングだけでなく、スピーキングも同様です。
例えば
・文章に主語がない(本当によくあります!)
・時制に間違いがある(過去形にすべきところを現在形にしてしまうなど)
・動詞の三単現のsのつけ忘れ
・自動詞と他動詞の使い方ミス
など
 
その他にもたくさんありますが、この点についてはまた別の機会に説明させていただきます。
 
以上が、英検のライティングパートにおいて絶対にマスターしていただきたい5つの項目でした。
 
1. エッセイの構成を理解する
2. 時間配分に気を付ける
3. いきなり書かない!必ず事前準備をすること
4. エッセイに役立つフレーズを身につける
5. 間違いやすい文法に気を付ける
 
ご理解いただけたでしょうか?
ただ理解できても、出来るとは限りません。出来るようになるには何度も英作文を書いてみることです。
 
 
 
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