英検1級の合格に必要な勉強時間の目安は?おすすめの勉強法なども紹介
COLUMNウィリーズ英語塾コラム
2024.08.16
英検1級対策
学習方法
英検1級の合格に必要な勉強時間の目安は?おすすめの勉強法なども紹介
英検は、英語力を証明できる身近な資格の1つです。なかでも英検1級は就職や転職にも有利になるため、合格を目指す方もいるでしょう。しかし、その難易度は高く、合格に必要な勉強時間や効率的な勉強法を知っておくことが合格への第一歩です。
この記事では、英検1級の合格に必要な勉強時間の目安、おすすめの勉強法を紹介します。これから英検1級の合格を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
英検1級の試験内容
英検1級の難易度・合格率
単語学習
リーディング対策
ライティング対策
リスニング対策
スピーキング対策
1.英検1級一次対策WebBook
2.英検1級 予想問題ドリル
3.2024年度版 英検1級 過去6回全問題集
英検1級の概要
英検1級は、英語力を証明する上で最高峰の資格とされています。そのため、英検1級を取得することで就職活動や進学において有利になるでしょう。
ここでは、英検1級がどのような試験なのか、以下の2点について解説します。
- 英検1級の試験内容
- 英検1級の難易度・合格率
まずは英検1級がどのような試験なのかを確認していきましょう。
英検1級の試験内容
英検1級の試験には、一次試験と二次試験があります。一次試験はリーディング・ライティング・リスニング、二次試験はスピーキングのあわせて4技能です。
リーディング
リーディングは3つのパートに分かれており、長文読解や語彙問題などが出題され、英語の理解力が問われます。リーディングの1つ目のパートは短文の空所補充問題で、短めの文章の空所に適切な語句を選択し、埋めていく問題です。問題数は22問あります。
2つ目は長文の空所補充問題となっており、合計6問出題されます。3つ目は長文の内容一致選択問題です。文章の内容に関する問題が出題されます。問題数は7問あり、選択肢から適切な答えを選んで回答する形式です。
ライティング
ライティングでは、与えられたテーマについてエッセイを書く能力が求められます。リーディングでは選択問題のみですが、ライティングでは掲示されたテーマについて、自分の言葉で記述していく形式です。
リスニング
リスニングはすべて選択回答式で、会話の内容一致選択問題、文の内容一致選択問題、実生活で起こり得るシチュエーションに特化したReal-Life形式の内容一致選択問題、インタビューの内容一致選択問題の4つのパートに分かれています。問題数は合計27問です。
スピーキング
二次試験のスピーキングテストは面接形式で行われ、意見を述べたりディスカッションを行ったりするコミュニケーション力が必要です。まずは面接官と自分の自己紹介からはじまり、自由会話が行われます。積極的に会話をしようとする姿勢や答え方などが採点対象のポイントです。
自由会話の次に、5つのトピックが書かれたトピックカードが渡され、トピックについての意見を2分間で述べるスピーチ形式のテストが行われます。トピックは世界経済や環境問題など多岐にわたり、トピックについて自分はどのような考えを持っているのかを、根拠も含めて意見を述べるテストです。
最後にスピーチの内容やトピックに関連した質問に答えるQ&Aがあり、二次試験は終了となります。
2024年より、一部試験内容がリニューアルされました。英語でコミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた判断力、思考力、判断力を測ることを目的とした内容です。受験者自身の意見を英語で表現することが求められ、より実践的なコミュニケーションが問われます。
英検1級では、多角的な英語力が必要になるため、各技能に対する対策をしっかり練ることが合格への近道となるでしょう。
英検1級の難易度・合格率
英検1級は、日本国内でも難易度の高い英語検定の1つです。英検の合格率は2016年以降公表されていませんが、1級の合格率は約10%前後といわれており、かなり難易度が高いことがわかるでしょう。
日本英語検定協会が発表している1級の合格基準スコアは、一次試験(3技能)が計2028点、二次試験が602点で、一次試験では8割近く、二次試験では7割ほどの点数を取らなければ合格できません。
英検1級に合格する英語力の目安は、TOEICで900点以上、IELTSで7.5以上とされます。これらのスコアを持っている人でも、英検1級の試験に合格するためには、特化した対策が必要です。
難易度が高い分、合格した際の達成感や評価は大きく、就職活動やキャリアアップにおいても有利に働くでしょう。英検1級の取得を目指す際には、十分な準備時間と計画を立てることが重要です。
英検1級合格に必要な勉強時間の目安
試験内容・難易度・合格率から考えても、英検1級に合格するには総合的に英語力を伸ばさなければならないことがわかります。
英検1級に合格するためにどれくらい勉強時間が必要かは、現時点での英語力や学習方法に影響されるところが大きいです。
英検準1級を取得する英語力がある場合には、450〜600時間ほどの勉強で英検1級合格を目指せるというのが、計算上の目安になります。毎日2時間学習するとして、7ヵ月以上かかる計算です。
英検3級程度の英語力の場合では、1200時間ほどの勉強時間が必要とされています。仮に1000時間として計算するとしても、毎日2時間学習して1年半近くかかる計算です。基礎から英語を学び直す必要がある場合には、さらに多くの時間がかかるでしょう。
英検1級の合格に近づくおすすめの勉強法
英検1級合格を目指そうと思ったら、すぐに勉強をはじめましょう。しかし、試験範囲が広く難易度の高い英検1級では、やみくもに英語の勉強をしても合格は難しいでしょう。合格のためには、効率的かつ総合的に英語力を伸ばしていかなければなりません。
ここでは、英検1級合格のために下記の項目別に、おすすめの勉強法を解説します。
- 単語学習
- リーディング対策
- ライティング対策
- リスニング対策
- スピーキング対策
各技能を網羅しながら、それぞれ確実に伸ばせるよう、1つずつ確認していきましょう。
単語学習
単語や熟語などの語彙力は、英語に限らずどのような言語にも必要な土台となる部分です。
英検1級では、社会性が高く幅広い話題で使われる単語が頻出します。合格のために覚えておくべき単語数は、1万〜1万5000語が目安です。
しかし、ただ単語を暗記するだけでは英検1級合格には近づけません。単語帳などでひたすら語彙数を増やすのではなく、ネイティブ向けの新聞記事や学術的なエッセイや論文などを積極的に読み、理解しながら語彙力を身につけるのがおすすめです。
文章そのものを理解していくと、単語の使い方も同時に覚えられます。要約もあわせて行うことで、英検1級に特化した試験対策としてはもちろん、単語の使い方のトレーニングにもなるため、多角的に語彙力を高められるでしょう。
文章を読み、理解し、要約することに加え、正しい発音や熟語もあわせて覚えていくとより強みになります。重要なのは、単語を記憶することではありません。単語を使って伝えたいことをまとめ、表現できる力を養うことを意識して勉強にのぞみましょう。
リーディング対策
英検1級のリーディング対策では、多くの英文を読み込み、慣れていくことが重要です。ニュース記事や専門書、エッセイなど、ネイティブ向けのハイレベルな英文を日常的に読む習慣をつけましょう。
とくにおすすめなのが、 英字新聞やニュースサイトです。試験で出題されるトピックに近いため、リーディング対策に役立ちます。
たとえば、BBC NEWSがおすすめです。扱うトピックも幅広く、難易度も中級者~上級者向けの記事が多いため、英検1級のリーディング対策に適しているといえるでしょう。
新聞などを精読することに加え、音読もリーディング対策に効果的です。音読する際には、同じ文章を何度も繰り返し読むことで、着実に英語の理解力が身についていきます。音読はインプットとアウトプットをバランスよく同時にできる効率的な勉強法です。リーディング対策に必要な読解力、語彙力を高めながらも、発音、発話によりリスニングやスピーキングの強化にもつながります。
また、過去問を解くことも欠かせません。過去問を通じ、出題傾向や問題形式に慣れることができます。解く際には、ストップウォッチなどで時間を測りながら、実際の試験をシミュレーションしてみましょう。
英検1級の試験では、限られた時間内で問題を解いていくことが求められます。時間を測りながら疑似テストを行うことで、時間管理のトレーニングにも有効です。
リーディングのスピードを上げるためには、スキャニングとスキミングを習得しましょう。スキャニングは特定の情報を早く見つける技術で、スキミングは文章全体の内容をざっと把握する技術です。2つのテクニックを駆使することで、時間内に多くの問題を効率よくこなせます。
ライティング対策
ライティング対策は、英検1級の合格を左右する重要な要素の1つです。英検1級のライティングセクションでは、与えられたテーマについて論理的に文章を構築する能力が求められます。
まず、ライティングの基本となる構成を理解することが大切です。Introduction(序論)、Body(本文)、Conclusion(結論)の3つの部分を意識しながら書く練習を重ねましょう。
一般的な英文はこのような構成になっているため、それぞれに記載する内容の特徴をおさえておくことがポイントです。
Introductionでは、テーマの概要と自分の主張を簡潔に示し、Bodyではそれを支える具体的な例や理由を述べます。最後にConclusionで、全体のまとめと自分の主張を再確認する流れです。
機会があれば、ネイティブスピーカーや英語の講師に自分の書いた文章をチェックしてもらいましょう。
オンライン英会話などを利用し、定期的にフィードバックを受けることでより効率よくライティング力をブラッシュアップすることも可能です。
リスニング対策
英検1級のリスニング対策には、英語のニュースやポッドキャスト、映画やドラマを活用してみましょう。とくにニュース番組は、会話スピードが速く、専門的な用語も多いため、英検1級合格に求められるリスニング力を鍛えるのに効果的です。
英検1級のリスニングセクションでは、音声は一度しか流れません。集中して確実に聞き取る力をつけるためには、シャドーイングもおすすめです。
シャドーイングは、聞いた英語をすぐに真似して発音する練習法で、リスニング力だけでなく、発音やイントネーションの改善にも役立ちます。最初は簡単な文章からはじめ、徐々に難易度を上げていくとよいでしょう。
シャドーイングが難しい場合には、聞き取った内容を書き出すディクテーションや音読も並行してはじめてみてください。
ほかのセクションの対策と同様、英検1級の過去問を使って実際の試験形式に慣れることも重要です。過去問を繰り返し解き、試験の出題傾向や時間配分の感覚を養いましょう。
スピーキング対策
英検1級のスピーキング対策では、過去問で試験の形式を確認します。実際の試験と同じ形式でトレーニングを繰り返し、慣れることに注力するのが効率的です。
スピーキングセクションでは、与えられたテーマについて論理的かつ明確に話す能力が求められます。 受験者自身の意見を英語で論理的に述べる能力が評価対象となるため 、日常的に英語で考え、話す練習が必要です。
独学でのスピーキング練習は、相手がいないこともあり限界があるでしょう。そこでおすすめなのが、オンライン英会話などの活用です。ネイティブスピーカーとの会話を通じて、実践的なスピーキングスキルを磨けます。
プロの講師によって自分では気づきにくい間違いや弱点をフィードバックしてもらえるため、確実に弱点を克服していけるのもメリットです。講師と一緒に、英検1級の二次試験のシミュレーションをしてみるのもよいでしょう。
また、オンライン英会話のレッスン以外の時間に音読を習慣化すると、さらにオンライン英会話の効果を底上げしてくれます。語彙力や表現力が向上し、スムーズに話す力がついていくでしょう。
音読は、自分の声を録音して聞き返すことで、発音やイントネーションの改善にもつながります。英語特有の音を発音するための口の動かし方や、英語を話すことそのものに慣れていくためにも、日常に音読を取り入れてみましょう。
以上が分野別の英検1級試験対策の簡単な説明になりますが、こちらに詳しい対策方法を説明していますので、併せてご確認ください。
英検1級の勉強におすすめの教材3選
英検1級合格を目指すなら、効率的かつ効果的な教材を選びましょう。適切な教材を選ぶことで、より実践的で的を絞った対策につながり、英検1級合格に近づけます。英検1級の勉強におすすめの教材は、以下の3つです。
- 英検1級一次対策WebBook
- 英検1級 予想問題ドリル
- 2024年度版 英検1級 過去6回全問題集
1つずつ見ていきましょう。
英検1級一次対策WebBook
実践的な50回分のオリジナル英検ミニテストを通じ、英検1級対策に必要な知識をインプットしながら試験に慣れていける教材です。オンライン教材のため、スマホやPCなどでいつでもどこでも勉強でき、毎日継続しやすいでしょう。
効率的に反復トレーニングができる教材がついており、英検1級の問題形式に慣れていきながら、必要な知識を定着させられます。語彙力・リスニング・リーディングと、各セクションの対策を網羅しているのもメリットです。
オンライン英会話のレッスンと並行すれば、応用問題や質疑応答で講師と不明な点を確認できるだけでなく、アウトプットのトレーニングに活かすこともできます。繰り返しトレーニングするごとに、英検1級に必要な英語力の向上を実感できるでしょう。
英検1級 予想問題ドリル
本番形式の予想問題を解くことで、合格に向けた英語学習の総仕上げができる教材です。7日間で筆記、リスニングを集中してシミュレーションできるような構成になっています。
リスニングは、スマホやPCで音声を聞けるため、外出先でも勉強が可能です。スキマ時間を活用できるため、忙しい社会人にとっても使いやすいでしょう。
英検1級本番を目前とした総仕上げに、疑似テストを重ねたい方におすすめの教材です。
2024年度版 英検1級 過去6回全問題集
本番と同じ形式に慣れていきたい方におすすめの教材です。実際の試験で出題された過去問題を解くため、出題傾向をつかみながら英語力を身につけられます。
問題を解くだけでなく、より広い範囲のトレーニングに活用できるのもメリットです。解答にあるリスニングのスクリプトを使って音読トレーニングをしたり、文法問題を使って口頭英作文トレーニングを行ったりすることで、より学習効率を高められます。
オンライン英会話を並行して行えば、講師にフィードバックをもらいながら、より実践的な疑似テストができるでしょう。
必要な勉強時間や勉強法を確認して英検1級の合格を目指そう
英検1級に合格するには、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4つの英語力を総合的に向上させなければなりません。どの技能にも高度なレベルが求められ、英検1級合格に特化した勉強が必要です。
独学では上達が実感しにくく、勉強の継続に難しさを感じるかもしれません。そこでおすすめなのが、オンライン英会話の活用です。
ウィリーズ英語塾では、英検対策に特化したコースをご用意し、毎年50人以上の英検1級合格者を輩出しています。目標と現状のレベルに合わせ、インプットとアウトプットを同時に強化できるカリキュラムが特徴です。まずは無料体験レッスンで、実践的な英検対策を体験してみてください。
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