英検1級を目指す方へ【学習方法と対策】

COLUMNウィリーズ英語塾コラム

2021.01.09

英検

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英検1級を目指す方へ【2024年変更点含む:学習方法と対策】

学習プランとウィリーズ英語塾活用方法

英検をぜひ英語学習のペースメーカーとして利用しましょう。うまく使えば大学受験で英語は武器になりますし、ウィリーズメソッドで英検準備をすれば、単なる試験勉強ではなく将来使える英語力が自然と身につきます。 今回は英検1級合格に向けた学習プランとウィリーズ英語塾の活用方法について解説します。 英検1級はリーディングとリスニングに加えライティングの問題も出題されます。

また2024年から英検1級のライティング問題が1題から2題に増え、従来の「意見論述」に加え「要約」が追加されます。

<1次試験の内容>

英検1級一次試験内容

 

<2次試験の内容>

英検1級二次試験

 
英検HP(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/solutions.html)


英検1級パート別対策方法

英検1級にチャレンジされる方のほとんどは準1級に合格された方だと思われますが、この間には大きなレベル差があります。英検対策というよりも以下についてじっくりと腰を据えて学習して行きましょう

1) 単語力強化
2) リーディング対策
3) ライティング対策
4) リスニング対策
5) 類似問題対策
6) 二次対策

)単語力強化 〜家庭学習〜

英検において単語力強化は必須です。特に1級は必要語彙数が約12,000~15,000語とも言われており対策が必要になります。音読をする中で出てきた単語を復習することはもちろんですが、効率よく単語力強化のために「旺文社 出る順パス単」シリーズを使うのもオススメです。単語学習は“忘れてしまうこと”を前提に、繰り返し音読することが重要です。人間は忘れるもの。これが自然ですので気にせず繰り返し音読しましょう。1日3050個音読チャレンジ。無理して覚える必要はありません(そう考えると気が楽ですよね!)。答え合わせしながら可能な限り音読してください。音読したほうが記憶に定着します。そして分からなかたった単語をまた繰り返し音読する。それだけです。 「旺文社 出る順パス単1級」には単語と熟語合わせて2400の単語・熟語が収録されています。1日50個やると48日間で1周します。2回目以降は間違ったところを重点的にやるので、3ヶ月で少なくとも3回、音読の回数で言うと一つの単語につき20回はやっているのではないでしょうか。全部覚えなくても大丈夫です。音読をすればいいという気楽な気持ちで取り組みましょう。

またWiLLies Englishではβ版ですが単語プリントを用意しています。この単語プリントには単語と例文、音声がついています。毎回レッスン終了時に担任講師が宿題としてプリントを配布しています。次回レッスン冒頭で”口頭英作文トレーニング(GCC)”として5分テストを行います。(現在β版として無料配布しており英検準1級まで用意しています)ぜひレッスンをしながら単語力も強化していって下さい。

 

)リーディング対策

以下のような大問が3つ、合計35の問題が出題されます。
・大問1:短文の語句空所補充(問題数:22)
・大問2:長文の語句空所補充(問題数:6)
・大問3:長文の内容一致選択(問題数:7)

計5つの長文があります。雑誌や新聞の記事が多いため日頃から海外時事問題に関する英語ニュースに触れておくと良いでしょう。例えば以下のような長文が出題されます。 特に1級のリーディングパートは難解・専門的な内容・語句が多く難易度はかなり高くなります。また必要語彙数が約12,000~15,000語となり、最初の頃は制限時間内に全て読むことはできない方がほとんどです。
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/solutions.html

 

【英検リーディングパート解答のコツ】

英検1級のリーディングパートを限られた時間内に効率よく解答するにはいくつかのポイントがあります。

ポイント1:読む順序がとても重要です。タイトルとパラグラフごとに読み進めると良いでしょう

ポイント2:パラグラフの最初のセンテンスがとても重要。アンダーラインを引きましょう

ポイント3:接続詞は○で囲みましょう!

ポイント4:意見を支える根拠は要注意。アンダーラインを引きましょう

ポイント5:対立する意見や事実も要注意。アンダーラインを引きましょう

ポイント6:選択肢は紛らわしいものが必ずあります

詳しくはこちらの【英検リーディングパート対策】解答のコツと勉強方法 をご確認ください。

 

【英検1級学習プラン】

まだ試験まで時間がある場合は、「速読・速聴 Advanced 1100」をお勧めします。英検1級長文の題材にもなる時事、政治・国際、経済関係の文章が約220収録されています。これらの文章を使いRLCトレーニングで鍛えていきましょう。WiLLies Englishのレッスンでは、毎回次回の範囲が宿題として出されますが、それだけをやるのではなく、日々繰り返し音読をしてください。例えば以下のような学習をお勧めしています。

・1日目:文章No1を3回音読する
・2日目:文章No1を1回、No2を3回音読する
・3日目:文章No1を1回、No2を1回、No3を3回音読する
・4日目:文章No2を1回、No3を1回、No4を3回音読する
・5日目:文章No3を1回、No4を1回、No5を3回音読する

上記のように毎回新しい文章を3回音読し、2日前、1日前に音読した箇所を1回音読します。そしてレッスン当日はその日の内容を音読してください。これをずっと繰り返していきます。同じ文章を最低でも30回は音読してみてください。すると1ヶ月もすると英語の読むスピードが上がってくることを実感できるようになります。このような自学習を行った上で、WiLLies Englishのレッスンで、講師とリピーティングやシャドウイングを行ってください。長文対策だけでなく、リスニング力強化、スピーキング力強化にもつながります。最終的には「旺文社 7日間完成 英検1級 予想問題ドリル」を使います

 

 

3)ライティング対策 〜英作文道場で〜

英検1級のライティングは以下のような問題が出題されます。


エッセイ形式のライティングが求められ、語彙数は200-240ともちろん最大です。

また2024年から以下のような「要約」問題も追加されます。

英検1級 英作文 要約問題

【英検ライティングパート解答のコツ】

英検1級のライティングパートは、実は対策のしやすい効率的に点数を稼げるパートです。ぜひきちんとした対策をしておきましょう。
確実に点数を稼ぐために、以下5つのポイントをおさえておきましょう。

ポイント1: エッセイの構成を理解する

ポイント2: 時間配分に気を付ける

ポイント3:いきなり書かない!必ず事前準備をすること

ポイント4: エッセイに役立つフレーズを身につける

ポイント5:間違いやすい文法に気を付ける

具体的な対策方法をこちら「英検の英作文攻略のポイント」にまとめました。ぜひご確認ください。

また2024年から新しく追加される要約問題の対策方法もこちら「英文要約のコツ」にまとめましたので併せてご確認ください。

 

ライティングに慣れておくためにも当校の「英作文道場」もおすすめです。毎週1回〜2回、皆さんのメールに英作問題が出題されます。英作にチャレンジいただけますと講師の添削に加え、解答例を返信いたします。詳しくはこちら「WiLLIes English 英作文道場」をご確認ください。

 

4)リスニング対策

英検1級のリスニングは、以下のような大問が3つ、合計27の問題が出題されます。
・会話内容の一致
・文の内容一致
・リアルライフ形式の内容一致
・インタビューの内容一致

リスニングの苦手な方は、「リスニングCDを聞いて問題をとき、聞き逃した点を確認して終わり」という方が多いようです。これではリスニング力はいつまで経っても向上しません。リスニングを伸ばすには音声認識力と意味理解力の向上が必要になります。この2つを強化するには、音読とシャドーイングというトレーニングが欠かせません。そのためWiLLies Englishのレッスンでは、「旺文社 7日間完成 英検準1級 予想問題ドリル」や「旺文社 英検1級 過去6回全問題集」のリスニングパートのスクリプトを使ってRLCトレーニング(音読やシャドーイング)を繰り返し行います。多くの方がリスニング問題は1回やったら使えない(内容を知っているから)と誤解をされていますが、リスニング問題こそ何度も”音読”して自分で発音できるようにしておくことが重要です。聞き取れなかったスクリプトを30回音読しみましょう。自然にそのスクリプトは自分のものになり、聞き取れるようになります。 またこのシャドーイングトレーニングには、WiLLies Englishのシャドーイングアプリが最適です。無料で使えるコンテンツも多数用意しています。ぜひこちら「WiLLies English シャドーイングコンテンツ」もご確認ください。

 

5) 類似問題対策 〜レッスンで〜

類似問題対策として旺文社 7日間完成 英検1級 予想問題ドリルを推薦します。当校のレッスンでは通常24回のレッスンで教材を完了します。週3回50分レッスンだと2ヶ月で完了しますが、難しい場合は週2回50分レッスンでも構いません。 ウィリーズ英語塾のレッスンでは問題を解くことはしません。日頃の音読の成果を発揮する場と捉えてください。例えば、空欄補充の問題は当校のレッスンの特徴である口頭英作文トレーニング(GCC)を行います。講師がセンテンスの日本語を表示しますので、それを英語に訳していってください。単に空欄補充問題というテクニックを学ぶのではなく、センテンスそのものを実践の場で使えるようにしていきます。今後必要になるスピーキングやライティングにも活きてきます。 一方、リーディング問題とリスニング問題は音読トレーニング(RLC)として活用します。講師に続いてリピーティング、シャドウイングを行います。これにより英語脳が鍛えられ、最初にリスニング力が向上します。ただ漠然の多くの英語を聞くだけではリスニング力は向上しません。そしてスピーキング力や読解力も向上していきます。

 

上記の「7日間完成 英検1級 予想問題ドリル」を終了したら 旺文社 英検1級 過去6回全問題集を使ったレッスンを行います。
こちらも予想問題ドリルと同様に、レッスンまでに問題は解いてきていただきます。レッスンでは、過去問を使って口頭英作文トレーニングやシャドーイング、音読といったトレーニングを実施します。


6) 二次対策 〜レッスンで〜

英検1級の二次テストはこれまでのものより難易度が格段上がりますので十分な対策が必要です。お薦めは「英検1級 面接大特訓」です。この中に収録されている重要フレーズ、短文はレッスンの中でGCCトレーニングを行うことで、英語での表現力、引き出しを増やしていきます。その上で、本番さながらの模擬テストを毎回実施します(50分レッスンの場合)。模擬テスト実施後は書籍に収録された模範解答を使ってRLC(音読, シャドーイング)トレーニングを繰り返し行います。こちらも先ほどの音読の方法で日々学習をしましょう。暗記が目的ではありませんが、繰り返し音読する中で自然と語彙量が増えていき、また模範解答や新しい言い回しも自分のものにしていきます。

 

英検1級 おすすめの学習プラン

受講者の英語レベルでもちろんお薦めの学習プランは異なってきますが、WiLLies Englishで英検1級コースを受講されている / 卒業された生徒の皆様の多くは以下のようなプランで受講されています。

(1)英検1級1次試験は合格したけど、2次試験は不合格だった
英検1級2次試験の難易度はかなり高いので、3ヶ月間程度の余裕を持ってきちんと準備をしましょう。おすすめは週2〜3回/ 1回50分のレッスンを受講頂き、教材は「英検1級 面接大特訓」を使います。3ヶ月でおおよそ30回程度の模擬面接をレッスンで行います。また家庭学習の音読をきちんとやることで30回程度は繰り返し音読していただきます。

(2)英検準1級には合格したけど、英検1級1次試験の学習はこれから
8〜10ヶ月の余裕を持って英検1級1次試験合格を目指しましょう。おすすめは週2〜3回/ 1回50分のレッスンを受講頂き、教材は「旺文社 7日間完成 英検準1級 予想問題ドリル」や「旺文社 英検1級 過去6回全問題集」を使います。50分レッスンで扱える範囲は限られますので、家庭学習として上記の音読の方法でどんどん先に進んでいただきます。また補助教材として「速読・速聴 Advanced 1100」をお勧めします。こちらも自学習用として繰り返し音読を行なって下さい。語彙力も自然とアップしていきます。