聞き取れる英語耳をつくる!リンキング&リダクション最強5パターン完全ガイド
COLUMNウィリーズ英語塾コラム
2025.07.31
発音
リスニング
習慣化
テーマ:
リンキング・リダクション5大パターン完全マスターガイド & リスニングドリル
英語を聞くとき、日本人にとって「音が聞き取れない」「発音が速すぎる」と感じることがあります。これには英語特有の音のつながりや省略が関係しています。今回は、その中でも特に重要な「リンキング」と「リダクション」に関する5つのパターンについて、具体例とともに分かりやすく解説します。
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リンキング・リダクション5大パターン
1. 機能語は弱く短縮されて発音される
英語の「want to」や「going to」といった機能語は、自然な会話ではしばしば短縮され、弱く発音されます。これが日本人には非常に聞き取りづらい部分です。
例: want to → wanna
「I want to go.」 → 「I wanna go.」
「I wanna go」は「アイ ワナ ゴー」と発音され、toの音はほとんど聞こえません。
例: going to → gonna
「I’m going to eat.」 → 「I’m gonna eat.」
「I’m gonna eat」は「アイ ガナ イート」と発音され、toが音として消えます。
解説: これらの短縮形は、toが「つなぎの音」でしかないため、会話の中で意味が伝わりやすければ十分です。だから自然な英語の会話では、弱くて短縮された形で発音されます。
2. T音やD音が母音に挟まれるとフラッピングが起こる
T音やD音が、母音に挟まれている場合、その発音が「ラ行に近い音」に変化することがあります。これを「フラッピング」と呼びます。日本語にはない音で、特にネイティブの速い会話で顕著に現れます。
例: water → wadder
「I drink water.」 → 「I drink wadder.」
「I drink wadder」は「アイ ドリンク ワダー」と発音されます。tの音がdに変化します。
例: better → bedder
「It’s better to go.」 → 「It’s bedder to go.」
「It’s bedder to go」は「イッツ ベダー トゥ ゴー」と発音され、tが「ラ行」に変化します。
解説: TやDは、母音に挟まれたときに音が変わることで、よりスムーズに会話が流れるため、英語の発音においては重要なポイントです。
3. 子音+母音でリンキングが起こる
英語では、前の単語の最後の子音と、次の単語の最初の母音が自然に繋がる現象がよくあります。これを「リンキング」と呼びます。この現象がないと、英語の発音が途切れ途切れになってしまうため、自然な会話には欠かせません。
例: kind of
「kind of.」「カインダブ」と発音され、kindとofが繋がって発音されます。
例: pick it up
「Pickit up」は「ピキッタップ」と発音され、pickとitが繋がって発音されます。
解説: リンキングは、英語のスピードを保ちながらも、発音を滑らかに繋げる重要な特徴です。日本語では、音が切れることが多いですが、英語では音を繋げることで、会話がスムーズに流れます。
4. h で始まる機能語は、h音が脱落することが多い
英語では、hの音が省略されることがよくあります。特に、会話の中ではこの音が脱落して、スムーズに発音されることが多いです。
例: her → ‘er
「I saw her.」 → 「I saw ‘er.」
「I saw ‘er」は「アイ ソウ アー」と発音され、hの音が消えます。
例: him → ‘im
「I met him.」 → 「I met ‘im.」
「I met ‘im」は「アイ メット イム」と発音され、hの音が脱落します。
解説: このように、hの音が省略されることは、英語の会話でよくあります。意味がしっかり伝われば、音が省略されても問題ないからです。
5. 同じ子音が続いて1音化する
英語では、前の単語の最後の子音と、次の単語の最初の子音が同じ場合、1音として発音されます。これを「同化」と言います。
例: black cat → blac cat
「The black cat is fast.」 → 「The black cat is fast.」
「The black cat」は「ザ ブラック キャット」ではなく、「ザ ブラッキャット」と発音され、cの音がkの音に変わります。
例: big game → big game
「I love big games.」 → 「I love big games.」
「I love big games」は「アイ ラブ ビッグ ゲームズ」ではなく、「アイ ラブ ビッゲームズ」と発音され、gが強調されます。
解説: 同じ子音が続くと、発音をスムーズにするために1つの音として発音されることがあります。これにより、英語の発音がより自然に、そしてスピーディーに感じられます。
リスニングドリル
さぁここからは音声を聞いて一緒に発音してみましょう!
実際に声に出すことで、皆さんの脳内音声パターンが正しい発音にアップデートされていきます。
なんどもチャレンジしてみてください。
ドリル1. 機能語は弱く短縮されて発音される
【解説】
センテンス 1: I have to go now. → I hafta go now.
解説:「have to」は自然な会話で「hafta」に短縮されます。
「アイ ハフタ ゴー ナウ」と発音され、toの音が消えて「ハフタ」と短縮されます。
「hafta」は「ハフタ」と発音されます。
センテンス 2: I want to see it. → I wanna see it.
解説:「want to」は「wanna」に短縮され、「アイ ワナ シー イット」と発音されます。
「wanna」は「ワナ」と発音され、toが省略されます。
センテンス 3: I’m going to eat now. → I’m gonna eat now.
解説:「going to」は「gonna」に短縮され、「アイム ガナ イート ナウ」と発音されます。
「gonna」は「ガナ」と発音され、toの音が省略されます。
センテンス 4: I’ve got to leave. → I’ve gotta leave.
解説:「got to」は「gotta」に短縮されます。「アイヴ ガタ リーブ」と発音され、toが省略されます。
「gotta」は「ガタ」と発音され、カジュアルな会話でよく使われます。
センテンス 5: He has to go. → He has ta go.
解説:「has to」は「has ta」に短縮されます。「ヒー ハズ タ ゴー」と発音され、toの音が省略されます。
「has ta」は「ハズ タ」と発音されます。
ドリル2. T音やD音が母音に挟まれるとフラッピングが起こる
【解説】
センテンス 1: I need to get better. → I need ta get better.
解説:「need to」の「to」は「ta」に変わり、「ニード タ」と発音されます。
ここで、T音がフラッピングで「ラ行」に近い音になります。
センテンス 2:It’s a better choice. → It’s a bedder choice.
解説:「better」の「t」音がフラッピングによって「d」音に変わり、「ベダー」と発音されます。
「bedder」は「ベダー」と発音されます。
センテンス 3: The water is hot. → The wader is hot.
解説: 「water」の「t」音がフラッピングにより「d」音に変わり、「ワダー」と発音されます。
「wader」は「ワダー」とカタカナ表現されます。
センテンス 4: That was better than I expected. → That was bedder than I expected.
解説: 「better」の「t」音が「d」音に変わり、「ベダー」と発音されます。
「bedder」は「ベダー」と発音されます。
センテンス 5: She asked for a better deal. → She asked for a bedder deal.
解説:「better」の「t」音がフラッピングにより「d」音になり、「ベダー」と発音されます。
ドリル3. 子音+母音でリンキングが起こる
【解説】
センテンス 1: There are a lot of people at the party.
解説:「lot of」の場合、特に自然な会話では「lot of」が「lotta」に変わります。
「lot of」は「ラダ」や「ラダブ」のように、「of」がほとんど聞こえなくなります。
センテンス 2: It’s kind of strange.
解説: 「kind of」も同様に、会話ではしばしば「kinda」に短縮されます。
「kind of」が「カインダ」として発音されます。「of」の音が消え、「kind of」が自然に「kinda」に繋がります。
センテンス 3: I’ll pick up the phone.
解説: 「pick up」は通常、「ピカップ」のように発音されます。
センテンス 4: Please tell us what happened.
解説:「tell us」もリンキングが起き、発音が「テラス」に繋がります。「tell us」の部分が「テラス」になり、音が滑らかに繋がります。
センテンス 5: This evidence doesn’t bear on the case.
解説:「bear on」の場合、「bear」と「on」の間が繋がり、bear on」が「ベアロン」のように発音されます。
「on」の「o」がほぼ消え、滑らかに繋がることでリズムが整います。
ドリル4. h で始まる機能語は、h音が脱落することが多い
【解説】
センテンス 1: I met her yesterday. → I met ‘er yesterday.
解説:「her」の「h」音が脱落し、「メット アー」と発音されます。
「’er」は「アー」と発音されます。
センテンス 2: I can’t see him. → I can’t see ‘im.
解説:「him」の「h」音が脱落し、「シー イム」と発音されます。
「’im」は「イム」と発音されます。
センテンス 3: That’s his book. → That’s ‘is book.
解説:「his」の「h」音が脱落し、「ザッツ イズ」と発音されます。
「’is」は「イズ」と発音されます。
センテンス 4: She told her friend. → She told ‘er friend.
解説: 「her」の「h」音が脱落し、「トールド アー」と発音されます。
「’er」は「アー」と発音されます。
センテンス 5: I spoke to him this morning. → I spoke to ‘im this morning.
解説:「him」の「h」音が脱落し、「トゥ イム」と発音されます。
「’im」は「イム」と発音されます。
ドリル5. 同じ子音が続いて1音化する
【解説】
センテンス 1: I have big goals. → I have bigoals.
解説:「big」の最後の「g」と「goals」の最初の「g」が同じなので、一つの「g」音として発音されます。
「ビッグ ゴールズ」ではなく、「ビッゴールズ」と発音されます。
センテンス 2: She gave big gifts. → She gave bigifts.
解説:「big gifts」の部分で、g音が1つになり、「ビッギフツ」と発音されます。
「ギフト」の「g」は1つにまとまります。
センテンス 3: I can’t find new ideas. → I can’t fin new ideas.
解説:「find new」の部分で「n」と「n」が同じ子音なので、1音化され、「ファイン ニュー」と発音されます。
センテンス 4: I’s a good dog. → I’m a goodog.
解説:「good dog」の部分で「d」と「d」が同じ子音なので、1音化され、「グッド ドッグ」と発音されます。
センテンス 5: The big guy is here. → The biguy is here.
解説: 「big guy」の部分で「g」と「g」が同じなので、1音化され、「ビッグ ガイ」と発音されます。
あとはトレーニングあるのみ!
私たち日本人にとって リンキングやリダクションはとっても手強く、リスニングがなかなか上達しない原因でもあります。
ただ、今回のようにルールをきちんと理解して、丁寧なリスニングトレーニングをしていけば、2~3ヶ月で違いを実感できるようになります。
もっとも避けたいのは「根性で量をこなす」トレーニングです。
やはり自分の弱点をきちんと把握して学習しないとリスニング力もなかなか向上していきません。
今回は短いセンテンスで練習しましたが、私の英会話スクール、コーチングプログラムでは、
生徒の皆さん一人一人のレベルに合わせて、もっと長い会話文で、YouTubeなどの動画で
質の高いトレーニングをしています。
このようなトレーニングを続けていくと1ヶ月過ぎた頃から、皆さん「英語が聞こえるようになってきました!」
と言っていただいています。
WiLLies Englishのコーチングプログラムでは
こういったリスニングトレーニングを生徒の皆さんの一緒に徹底しています。
私(WiLLies Englishの代表 田中)がマンツーマンで学習計画策定から伴走までしているので、
気になる方はぜひこちらもご確認ください!
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