(重要) 効果的なレッスン受講方法について(受身では上達しません!)
COLUMNウィリーズ英語塾コラム
2022.04.06
4技能
英語学習の悩み
習慣化
学習方法
テーマ:
(重要) 効果的なレッスン受講方法(受身では上達しません!)
毎日レッスンを受講していればそれなりに英語への耐性がつき、話せるようになった感じはしていきます。 ただレッスンではそれなりに話せるのだけど、本番では歯が立たないことが多くあります。WiLLies Englishにはこれまでいろいろと学習されてきた方が多く在籍されています。そして多くの方が上記のような悩みを抱えられています。ここではなぜこのようなことになるのか、どのような対策が必要なのか説明します。
なぜ毎日レッスンを受講していても本番で歯が立たないのか?
一言でいうとレッスンで使われる英語が本番とはその難易度含めて異なるからです。レッスンではみなさんの講師は生徒がなんと話しているか聞き取ろうという姿勢で臨み、生徒のレベルにあわせて使う語彙や言い回し、話すスピードも調整しています。このことは決して悪いことではありませんが、本番になるともちろん環境は一変します。知らない単語や言い回し、それもナチュラルなスピードで話されると、もうついていくことができません。さらにこちらが話すことを親切に待ってくれるという方は少ないでしょう。 これはスポーツに似ています。例えば、練習だと うまく打てる、投げられる、シュートを決められるけど、試合になるとその通りにはなりませんよね。それと同じです。繰り返しになりますが、レッスンが無駄といっているわけではありません。このレッスンにプラスアルファして実践すべきポイントがあるのです。言い換えると、残念ながらレッスンだけ受講していても英語の壁を超えることはできないのです。このレッスン「プラスアルファ」の部分がとても重要です。この「プラスアルファ」をすれば、レッスンももっと効果的なものになります。 以下、この「プラスアルファ」について、重要な3つのことをお伝えします。
※ 以下ポイントは、ビジネス英語習得、大学や高校受験、英検やTOEICなどの各種試験対策など、学習目的を問わず重要です
(1)「3日1サイクル音読法」の実践
3日1サイクル音読法とは、同じものを3日間続けて音読する学習方法です。以下のように音読します。
・1日目:① p1〜5を3回音読
・2日目:① p1〜5を1回音読、② p6〜10を3回音読
・3日目:① p1〜5を1回音読、② p6〜10を1回音読、③ p11〜15を3回音読
・4日目:② p6〜10を1回音読、③ p11〜15を1回音読、④ p16〜20を3回音読
3日1サイクル音読法について、詳しくはこちらをご確認ください
<なぜ音読が重要なの?>
まず英語学習をする上で、以下のような幻想はすぐに捨てていただく必要があります。
・英語を話すにはとりあえず毎日外国人の講師とレッスンをすれば上達するはずだ。
・語学留学して英語だけの環境に身を置けば話せるようになるはずだ。
これらは誤りです。確かに語学留学すれば買い物や自己紹介などは問題なく話せるようになるでしょうが、英語を使いこなせるレベルには決してなりません。なぜ毎日レッスンしても上達しないのか。これは圧倒的なインプット不足と定着化トレーニングが足りないからです。外国人とのレッスンはどちらかというとアウトプット(話す)ことに重点が置かれます。たとえインプットがあったとしても知識の定着まではできません。アウトプット自体は重要なのですが、新しいインプットがなければ新しいアウトプットはできません。言い換えると自分が知っている単語やセンテンスを駆使して話すことはできるようにはなりますが、それ以上の伸びは期待できません。
英語の壁を乗り越えるにはやはりインプットとその定着化が必要なのです。このインプット+定着化を最も効果的に行う方法が音読です。英語指導に絶大な影響を与えた國弘正雄氏は「音読を主軸に置いた学習こそ、語学学習の王道である」と言い切っておられます。「只管朗読」という言葉が有名ですが、音読の実行こそが長年英語に時間やお金を費やしても喋れない日本人を救う唯一の方法と言われていました。國弘氏の只管朗読は一つの文章を100回音読すれば、次第に英語脳が作り上げられ、英語を英語のまま理解でき、英語を自在に操ることができるようになるというものです。この考えは後の語学専門家にも影響を与えてきました。実際身近な話になりますが、先日、大学受験予備校の英語の授業を拝見する機会があったのですが、著名な英語講師の方が「近年の英語受験を制するには音読は必須です。これをしっかりやらないと、与えられた試験時間の中で、この膨大な量の英文を理解し適切に処理することはできません」と繰り返し言われていました。つまり英語脳を作るには音読が重要なのです。
WiLLies Englishでは、設立当初より只管朗読のメソッドを参考に、レッスンの中でも、また毎回の宿題でもこの音読を大切にしてきました。ただし、一つの文章を100回音読できる生徒様はそう多くいません。そういう私も無理でした。。そこで私自身、また生徒様にもお勧めしているのが「3日1サイクル音読法」です。上記で説明したやり方だと1つの教材をやりきるまで最低でも5回繰り返し音読しています。レッスン前の復習などを入れると私の場合は10回程度音読できています。その上で、同じ教材を2サイクル目目、3サイクル目と音読します。この2回目、3回目になると音読がどんどんスムーズにできていき、これが快感にかわります。結果として一つの教材を50回程度音読することには、自然と語彙力も上がり、自分が使える言い回しの引き出しも増えています。大抵の場合、一つの問題集を解いて、間違ったところを数回やればおしまいという方が多いのではないでしょうか?これはとてももったいないやり方です。どんな書籍、問題集でも解いて終わりという学習の仕方はおすすめしません。「3日1サイクル音読法」をぜひ活用してみてください。WiLLies Englishでは、英検コースやTOEICコースもこのやり方でレッスンをご提供しています。
<3日1サイクル音読法で意識して欲しいこと>
3日1サイクル音読法について詳しくはこちらを確認いただきたいのですが、この音読法を身につけるための重要なポイントは
・毎日必ず続けること。調子が悪いときは量を半分にしてでもやること(私の場合は毎日30分で終われる量で音読をしています。まずは15分程度からスタートしてみてください)
・音読を習慣化するために、毎日やる時間、場所を決めること。音読教材はいつでも手に取れる場所に置いておくこと
・音読する際に「主語」と「動詞」を意識すること。(5文型までは難しいのでとにかく主語と動詞を意識してください)
・リスニングも効果的に鍛えたい方は、WiLLies Englishのシャドーイングアプリをご利用ください。確実にリスニング力がアップします
(2)「レッスン後の10分復習」の実践
復習が重要なのは当たり前ですが、特にレッスン後の10分間が復習のゴールデンタイムです。レッスン中、自分が話したかったけどうまく表現できなかった部分を復習し、その文章を上記の「3日1サイクル音読法」に取り入れてください。これだけです。この復習をおろそかにすると、当たり前ですが次回同じことを質問されても、同じようにしか答えられません。
<10分復習のやり方>
おすすめの方法は、レッスンが終わってすぐ、自分が言いたかった内容を一度日本語で表現します。日本語で表現するのは、いきなり英語で考えると自分の知っている語彙や表現方法しか思い浮かばないからです。一度日本語で表現してみて、それを英訳してみましょう。ポイントはあまり複雑なセンテンスにしないこと。英語はシンプルな方が通じますし、シンプルな方が頭良く聞こえます。回りくどく話せば話すほど、英文は正しくても伝わらないものです。表現したかった内容を日本語でまとめ、ポイントを整理し、そのポイントを英訳します。英訳の際はGoogle翻訳など使っても構いません。そして次回レッスンの際に、講師に英文が正しいか、もっと自然な言い回しがあるのか確認してみましょう。
あともう一つ。英訳して安心して終わってはいけません。ぜひ上記の「3日1サイクル音読法」に自分の英文も追加して、繰り返し音読してください。いつも使っている教材にプラスして「復習ノート」も音読に加えてください。そうすれば次回同じような表現がでたとき、一つ上のレベルでの受け答えができるようになっているはずです。
(3)「レッスンをカスタマイズする」
当校で確実に英語が上達している生徒様をみると、毎日音読をされていることはもちろんですが、レッスンに対してとても能動的です。自分はどのようにレッスンをしたいのか、どんなトレーニングをしたいのか、したくないのか。講師にどう反応してもらいたいのか、またどんな教材を使いたいのか自分から講師にリクエストされています。反対に、どうしても上達が遅れる生徒様をみると、講師の指示を待っている場合が多いようです。
WiLLies Englishが担任制を設けている理由の一つは、生徒様一人一人の要望にあったレッスンにしていくためです。日本人の性格からして「もっとこうしてほしい」「このやり方は自分には合わない」「これはやりたくない」といったリクエストを講師に伝えることは失礼に当たるのでは?と感じることが多いようです。しかし、フィリピン人講師だけでなく、欧米人講師であってもこのようなリクエストはむしろ自然ですし、ウェルカムです。彼ら/彼女たちの文化では、黙って言うことを聞く生徒より、「もっとこうしたい」と能動的に意見を言う生徒の方が評価され、結果として生徒と講師の信頼感の上でよりよいレッスンにしていくことができます。英語でなんてリクエストすればいいのか困った場合は、前述したGoogle翻訳やDeepLという翻訳サイトを使っても構いません。まずは自分の思い、考えを発信してみてください。試行錯誤、これも貴重な英語学習です。
<講師への具体的な要望の伝え方>
とは言っても具体的にどのように要望を伝えていいのか、、、困った方はぜひこちらを参考にしてください。長年WiLLies Englishを受講され、着実にレベルアップされている生徒様がどんな要望を伝え、レッスンをカスタマイズしているのかまとめてみました。
最後に・・
説明が長くなってしましたが、ポイントは上記の3つだけです。せっかくみなさんの貴重な時間・お金を投資していただいていますので、ぜひレッスンを受け身で受講するのではなく、「3日1サイクル音読方」、「レッスン後の復習」、「講師へ要望」を意識してとりくんでみてください。この3つを守って1年間英語学習を続ければみなさんの英語力は見違えるようなレベルになります。
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