オンライン英会話を1年続けても話せない人の共通点|効果が止まる原因と打開する3つのレッスンの受け方|コラム|ウィリーズ英語塾

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2026.09.19

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オンライン英会話を1年続けても話せない人の共通点|効果が止まる原因と打開する3つのレッスンの受け方

オンライン英会話を1年続けても話せない社会人が、受け方を変えて自宅のデスクで前向きにレッスンに臨んでいる様子

オンライン英会話を始めて、もうすぐ1年。自己紹介や天気の話ならスムーズに返せるようになった。それなのに、仕事の説明や自分の意見を求められると、単語が途切れ途切れにしか出てこない。そんなもどかしさを抱えていませんか。

忙しい中で予約を入れ、画面の前に座り続けてきた1年です。「これだけ続けたのに、なぜ話せないのか」と感じるのは当然のことですし、続けてきたこと自体は大きな財産です。

それでも手応えがないまま続けていると、英語学習へのモチベーションは少しずつ下がっていきます。「自分には英語は向いていない」と感じて、挫折しかけている方もいらっしゃるかもしれません。

英語が話せるようになるまでの道のりには、語彙や文法の基礎、聞き取る力、発音、学習時間、実際に英語を使う機会など、さまざまな要因が関わります。そのうえで、社会人の英語学習に伴走してきた立場から申し上げると、1年続けても伸び悩む場合、レッスンの受け方を見直すことで改善の余地が見つかることがあります

レッスンの回数を重ねることは大切ですが、受け方がずっと同じままだと、使う英語の範囲も広がりにくくなるためです。

そこで本記事では、オンライン英会話を1年続けても話せない人に共通する5つのレッスンの受け方を整理したうえで、停滞を打開する3つの受け方をご紹介します。レッスン前・レッスン中・レッスン後のそれぞれで、何を変えればよいかを具体的な手順と英語フレーズまで落とし込みました。

あわせて、受け方を切り替える1ヶ月の実践プランと、伸びを確かめる方法も解説します。今のオンライン英会話を解約したり乗り換えたりする前に、まずは手元のレッスンの使い方を見直すための記事としてお読みください。

なお本記事は、オンライン英会話を半年〜1年以上続け、簡単なやりとりはできるものの、その先で伸び悩んでいる社会人を主な対象としています。始めたばかりの初心者で、レッスンについていけない段階の方は、基礎の補強を優先したほうが効果的です。

始めたばかりの段階でのつまずき方と対処法は、オンライン英会話で初心者が撃沈する理由と挫折しないためのコツで解説しています。

また、ひとくちに「話せない」といっても、その中身は人によって異なります。「自己紹介はできるが意見を述べられない」「英語の会議で進捗を説明できない」「聞き返されることが多い」「言葉が出るまでの沈黙が長い」など、ご自身が一番困っている場面を一つ思い浮かべながら読み進めてください。

目次

  1. オンライン英会話を1年続けても話せないのは珍しくない|「1年」の中身を分解する
  2. 1年続けても英語が話せない人に共通する5つのレッスンの受け方
  3. 打開するレッスンの受け方①|レッスン前に「話す材料」を仕込む
  4. 打開するレッスンの受け方②|レッスン中は「伝わった」の先を講師に求める
  5. 打開するレッスンの受け方③|レッスン後に「言えなかった一文」を回収して再挑戦する
  6. 受け方を切り替える1ヶ月の実践プラン
  7. 1年目の停滞を抜けたかを確かめる方法
  8. オンライン英会話を1年続けても話せない人のよくある質問
  9. 受け方を一人で変えられない方へ|WiLLiesの代表伴走型コーチングとは
  10. まとめ|続けた1年を、話せる1年に変えるのは「受け方」

オンライン英会話を1年続けても話せないのは珍しくない|「1年」の中身を分解する

オンライン英会話を1年続けても話せないと感じた社会人が、窓辺でこれまでのレッスンの記録を穏やかに振り返っている様子

「1年続けたのに話せない」と感じたとき、最初にやっていただきたいのは、その1年の中身を数字と内容で分解することです。漠然と「1年」ととらえていると、何が足りていて何が足りていないのかが見えません。

1年で積み上がるレッスン時間の目安

1回25分のレッスンを想定すると、受講頻度ごとの年間レッスン時間は次のとおりです。休みや予約の取り逃しがあれば、実際の時間はこれより少なくなります。

受講頻度 年間の回数(目安) 年間のレッスン時間(目安)
毎日 約365回 約152時間
週5回 約260回 約108時間
週3回 約156回 約65時間
週2回 約104回 約43時間
週1回 約52回 約22時間

さらに、この時間のすべてがあなたの発話時間ではありません。講師の説明や質問、考えている間の沈黙を差し引くと、実際に自分の口から英語を出している時間は、レッスン時間よりもかなり短くなります

つまり「1年続けた」という事実と、「話す練習を十分に積んだ」という事実は、必ずしも一致しないということです。まずはご自身の受講頻度を表に当てはめ、発話に使えた時間を概算してみてください。

1年で「伸びたこと」と「止まったこと」を分けて考える

一方で、1年間レッスンを続けてきた方には、確かに伸びている部分もあります。伸び悩みを感じるときほど、伸びた部分と止まった部分を分けて見ることが大切です。

1年で伸びやすいこと 1年たっても止まりやすいこと
英語で話すことへの抵抗感が減る 自分から話題を広げる、意見を掘り下げる
自己紹介・近況報告など日常的な定番のやりとり 仕事の手順や背景など、込み入った内容の説明
担当講師のゆっくりした英語の聞き取り 初対面の相手や、速く話す相手とのやりとり
よく使う単語やフレーズの反射的な返答 複数の文をつないで、筋道立てて話すこと

一般に、左の列のような力は会話の経験を重ねることで伸びを感じやすい一方、右の列のような力は、普段より一段複雑な内容を話す練習やフィードバック、繰り返しの練習を組み合わせたほうが伸ばしやすい傾向があります。

伸び方は、これまでの学習歴や目的、レッスンの頻度などによって人それぞれです。左のような定型的なやりとりには慣れていても、右のような込み入った発話に難しさを感じている場合は、この記事の受け方が参考になるはずです。

継続によって期間ごとにどのような効果を感じやすいかは、オンライン英会話を毎日受けて実感できる効果と、1年受けた場合の変化にまとめています。

停滞の正体は「慣れ」による頭打ち

学習の過程で成長が一時的に横ばいになる時期は、停滞期(プラトー)と呼ばれることがあります。オンライン英会話を継続する中では、同じ話題・同じやりとりに慣れることで、新しい表現や話題に挑戦する機会が減り、伸び悩みを感じる人もいます。

同じ講師、同じ話題、同じ表現でレッスンが回るようになると、会話はスムーズに感じられます。しかしそれは、すでに言える範囲の英語を繰り返し使っている状態でもあります。言える範囲の外側に踏み出す機会が減るため、話せる内容の幅が広がりにくくなるのです。

ここで言いたいのは、英語力が落ちたとか、勉強の量が足りないといったことではありません。1年間で身につけた英語を、話せる範囲の広さにつなげる段階に来ているということです。

これはオンライン英会話というサービスの欠点ではありません。レッスンは受け方しだいで、負荷のかけ方を調整できる場です。次の章で、ご自身の「受け方」を具体的に点検していきましょう。

1年続けても英語が話せない人に共通する5つのレッスンの受け方

オンライン英会話を1年続けても話せない原因を探るため、社会人がレッスンの受け方をチェックリストで確認している手元

ここでは、オンライン英会話を続けても伸び悩みを感じている人に見られやすいレッスンの受け方を5つ挙げます。調査データに基づく分類ではなく、社会人の英語学習に伴走する中で見えてきた傾向として整理したものです。

すべての人に当てはまるわけではありませんが、どれも真面目に続けてきた人ほど陥りやすいもので、努力不足とは別の問題です。

自分では「きちんと受けている」と思っている受け方ほど、見直しの対象になりにくいものです。一つずつ、ご自身のレッスンに当てはめながら読み進めてください。

共通点1:フリートーク中心で、毎回話題がリセットされる

フリートークは自由度が高く、気軽に続けやすいレッスン形式です。ただ、毎回その場で話題が決まるため、前回うまく言えなかった内容に戻る機会がほとんどありません。

話題が毎回リセットされると、言えなかった表現は言えないまま次の話題に流れていきます。1年間で数百の話題に触れても、一つひとつが「初見の一回きり」で終わってしまうのです。

共通点2:単語や言い換えで「伝わった」ところで止めている

経験を積んだ講師ほど、学習者の断片的な英語から意図をくみ取るのが上手です。単語を並べただけでも、講師が “Oh, you mean…?” と正しい文で言い直してくれるので、会話は途切れずに進みます。

この「伝わった」という体験は自信につながる一方で、自分で文を組み立てる前に会話が先へ進んでしまうことにもなります。講師の言い直しを聞いて「そう、それです」と返すだけでは、次に同じ場面が来たときに自分で言える状態にはなりにくいのです。

共通点3:講師が話す時間のほうが長い

講師が質問し、学習者が短く答え、講師が感想やコメントを返す。この流れが続くと、25分のレッスンのうち講師の発話がかなりの割合を占めることになります。

ご自身の発話量は、レッスンを録音して聞き返すと把握できます。録音が難しい場合は、「今日のレッスンで3文以上続けて話した場面は何回あったか」を数えるだけでも目安になります。

共通点4:レッスンの前後に何もしていない

予約した時間に画面の前に座り、終わったらそのまま閉じる。忙しい社会人にとって自然な流れですが、この受け方ではレッスンの25分がすべてになります。

英会話のレッスンは、それまでに準備した英語を試す実践の場であると同時に、足りない部分を見つける練習の場でもあります。

予習というインプット、レッスンというアウトプット、復習による振り返りがつながらないと、見つけた課題を次に活かす流れが生まれません。

予習・レッスン・復習を循環させる考え方については、オンライン英会話における危険なマインドもあわせてお読みください。

共通点5:講師に自分の目的や弱点が共有されていない

毎回違う講師を選べる仕組みには、さまざまな英語に触れられるという良さがあります。一方で、講師が変わるたびに自己紹介から始まり、あなたの目的や苦手な点を講師が把握しないままレッスンが進むことにもなります。

講師がネイティブスピーカーでもそうでなくても、学習の目的や苦手な点を把握していると、それらを踏まえてレッスンの内容を調整しやすくなります。

「なぜ英語を学んでいるのか」「どんな場面で話せるようになりたいのか」が講師に伝わっていないと、講師はどうしても無難な話題と難易度を選ぶことになります。これも、慣れによる停滞を長引かせる要因の一つです。

5つの共通点のセルフチェック

当てはまるものが多いほど、受け方を変える余地が大きいということです。次の表で、どの受け方から見直すべきかを確認してください。

チェック項目 当てはまる場合に見直す受け方
レッスンの話題を事前に決めていない 受け方①(レッスン前の仕込み)
講師の言い直しに「Yes」と返して終わることが多い 受け方②(レッスン中の求め方)
3文以上続けて話す場面が1回のレッスンで数回もない 受け方②(レッスン中の求め方)
レッスン後にチャット欄やメモを見返していない 受け方③(レッスン後の回収)
前回言えなかった内容に、もう一度挑戦したことがない 受け方③(レッスン後の回収)
講師に目的や苦手な点を伝えたことがない 受け方①・②

打開するレッスンの受け方①|レッスン前に「話す材料」を仕込む

オンライン英会話を1年続けても話せない状態を打開するため、社会人がレッスン前にカフェで話す内容を3文のメモにまとめている様子

停滞を抜けるための1つ目の受け方は、レッスンの前に「今日話すこと」を自分で決め、材料を仕込んでおくことです。準備にかける時間は10分程度から始められます。

話題は「自分が実際に英語を使う場面」から選ぶ

準備する話題は、自分の学習目標に近いテーマから選びます。仕事で英語を使う予定がある方は、実際に説明する必要がある業務の内容を話題にすると、レッスンで練習した表現を実務で試しやすくなります。

英語を使う場面 話題の例
英語の会議 進捗、課題、提案、確認したいこと
海外出張・来客対応 自己紹介、製品やサービスの説明、訪問の目的
転職・面接 職務経歴、実績、志望理由
旅行 予約の変更、トラブルへの対応、要望の伝え方
趣味・留学 好きな作品、学びたいこと、これまでの経験

自分にとって必要性の高い話題は、今のレベルより少し難しく感じるかもしれません。その「少し難しい」が、慣れた範囲の外側に踏み出すための適度な負荷になります。

実際に使う場面が決まっている話題は、練習した表現をそのまま現実の場面で試せます。「レッスンのための英語」ではなく「自分が使う場面のための英語」を練習することで、定番のやりとりの外側に踏み出しやすくなります。

「結論・理由・具体例」の3文メモを作る

話題が決まったら、その内容を英語で3文にまとめます。1文目に結論、2文目に理由、3文目に具体例という順番です。日本語で考えてから英語にしてかまいません。

役割 日本語の下書き 英語の3文メモ(例)
結論 今週は新製品の資料作りをしている This week, I’m working on materials for our new product.
理由 来月、海外の代理店に説明するため We need to explain it to our overseas distributors next month.
具体例 特に価格の説明が難しい The hardest part is explaining the pricing.

この3文は、辞書や翻訳ツールで確認しながら作ってかまいません。大切なのは、レッスンの冒頭で自分から話題を切り出せる状態をつくることです。

日本語の内容を短い英文に組み立てて口に出す練習は、WiLLies EnglishのGCC(Grammar, Composition and Conversation)=口頭英作文トレーニングの考え方とも共通しています。知っている文法と語彙で文を組み立て、声に出して会話に使える形にするという流れです。

口頭英作文を一人で進める具体的な手順は、英語が話せない社会人が捨てるべき3つの思い込みと、今日から始める話す練習法で紹介しています。

講師に聞かれそうな質問を2つ用意する

3文メモができたら、講師が返してきそうな質問を2つ予想し、答えを1文ずつ考えておきます。”Why is the pricing difficult?” や “Who will you present it to?” といった、理由や相手を問う質問が典型です。

質問への答えを1文ずつ準備しておくと、レッスン中に追加の質問へ答えやすくなり、会話を続ける助けになります。準備した範囲を超える質問が来たら、そこが今の自分の「言えない範囲」を知る手がかりです。

打開するレッスンの受け方②|レッスン中は「伝わった」の先を講師に求める

オンライン英会話を1年続けても話せない社会人が、レッスン中に講師へ質問し、フィードバックを積極的に求めている様子

2つ目の受け方は、レッスン中の講師とのやりとりを変えることです。講師は基本的に、学習者が快適に話せるように配慮してくれます。その配慮に甘えず、自分に必要な負荷を自分から求めることがポイントです。

レッスンの冒頭で目的と要望を伝える

最初に「なぜ英語を学んでいるのか」と「今日のレッスンで何をしてほしいか」を講師に伝えます。目的が共有されると、講師は話題の選び方や質問の深さを調整しやすくなります。

たとえば “I use English in online meetings with our overseas team. Today, I’d like to practice explaining my work.” のように、場面と目的を1〜2文で伝えるだけで十分です。

担当講師が固定されている場合は、この共有が回を追うごとに積み上がっていきます。

講師へのリクエストに使える英語フレーズ

講師に負荷を上げてもらうためのリクエストは、次のようなフレーズで伝えられます。遠慮する必要はありません。具体的な要望があるほうが、講師もレッスンを組み立てやすくなります。

伝えたいこと 英語フレーズ
細かい間違いも指摘してほしい Could you correct my mistakes, even small ones?
もっと自然な言い方を知りたい How would you say that more naturally?
理由や詳細を掘り下げて質問してほしい Could you ask me more follow-up questions, like “why” or “how”?
完全な文で答えるよう促してほしい Please ask me to answer in full sentences.
聞き取りにくい発音があれば教えてほしい Please let me know if my pronunciation is unclear.
考える時間がほしい Could you give me a moment to think?
直した文をチャットに書いてほしい Could you type the corrected sentence in the chat?

特におすすめなのは、最後の「チャットに書いてほしい」というリクエストです。講師が口頭で言い直してくれた正しい文を、文字として手元に残せるため、次の受け方③の材料になります。

講師に言い直してもらったら、自分の口でもう一度言う

講師が “Oh, you mean …” と正しい文で言い直してくれたら、”Yes” で終わらせず、その文を自分の口でもう一度言います。その場で一度でも自分で言っておくと、あとで復習するときにも思い出しやすくなります。

言い直すときは、講師の文をそのまま繰り返すだけでもかまいません。慣れてきたら、主語や時制を変えて自分の状況に当てはめて言ってみましょう。講師の文を「聞いて理解した英語」から「自分で言った英語」に変える一手間です。

単語で答えそうになったら、文で言い切る

1年続けてきた方ほど、単語や短いフレーズで答えても会話が成立する経験を重ねています。たとえば “How was your weekend?” に “Busy.” と答えれば、会話は進みます。

ここで “It was busy because I had to prepare for Monday’s meeting.” と、理由まで含めた1文で言い切るようにします。単語で済む場面でもあえて文にすることが、レッスン中に手軽に取り入れられる負荷のかけ方です。

打開するレッスンの受け方③|レッスン後に「言えなかった一文」を回収して再挑戦する

オンライン英会話を1年続けても話せない社会人が、レッスン後にダイニングテーブルで言えなかった一文を声に出して練習している様子

3つ目の受け方は、レッスンの後に「言えなかった一文」を回収し、次のレッスンで同じテーマに再挑戦することです。受け方①と②で仕込んだ材料は、ここで回収して初めて自分の英語として残ります。

レッスン直後にチャット欄から「言えなかった一文」を3つ選ぶ

レッスンが終わったら、画面を閉じる前にチャット欄やメモを見返します。講師が書いてくれた正しい文の中から、自分が言えなかった内容を3つだけ選びます。

復習量が多すぎると負担になりやすいため、まずは3つ程度に絞ると取り組みやすいでしょう。選ぶ基準は「次に仕事や会話で使いそうなもの」です。選んだ3文は、スマートフォンのメモなどにまとめておきます。

選んだ一文を声に出して、自分の状況に置き換える

選んだ3文は、その日のうちに声に出して練習します。まず講師の文をそのまま数回音読し、次に単語の一部を自分の状況に置き換えて言ってみます。

たとえば “The hardest part is explaining the pricing.” を回収したなら、”The hardest part is scheduling the meeting.” のように別の場面に当てはめます。

置き換えができると、その文型は一つの場面専用ではなく、いろいろな場面で使える道具になります。

次回のレッスン冒頭で、同じテーマに再挑戦する

次のレッスンの最初に、前回と同じテーマをもう一度話します。講師には “Last time, I couldn’t explain this well. Can I try again?” と伝えれば十分です。

同じテーマをもう一度話すと、前回回収した表現を実際の会話で使う機会が生まれます。毎回話題がリセットされるフリートークとの最大の違いは、言えなかった内容に意識的に戻ってくる点にあります。前回より言えた部分と、まだ言えない部分を比べられることも、再挑戦の大きな利点です。

第二言語習得の研究でも、同じ、または似た発話タスクを繰り返す「タスク反復」は、発話の複雑さや正確さなどの改善につながることが報告されています(2025年に学術誌『System』に掲載されたメタ分析)。

同じ分析では、流暢さへの効果は比較的小さいこと、反復までの間隔が長いと効果が小さくなる傾向も示されています。前回の内容を覚えているうちに、次のレッスンで再挑戦するのが現実的です。

再挑戦は、2回目で終わりにする必要はありません。仕事で繰り返し使うテーマであれば、3回、4回と少しずつ内容を足しながら話すことで、そのテーマについては自信を持って話せる状態に近づいていきます。

動画解説:代表・田中が語る、レッスンの受け方と復習

レッスンの回数とレッスン後の復習の関係については、代表の田中が自身のYouTubeチャンネルで解説しています。動画の概要欄では、解説で使っている復習用のテンプレートも公開されています。

レッスンの受け方と復習について、代表・田中が解説した動画(【注意】英会話上達したいなら毎日レッスンはNG!):

受け方を切り替える1ヶ月の実践プラン

オンライン英会話を1年続けても話せない社会人が、受け方を切り替える1ヶ月の計画をオフィスの休憩スペースで立てている様子

3つの受け方を一度にすべて取り入れようとすると、負担が大きくなり、1年続けてきたリズムそのものが崩れるおそれがあります。ここでは、今の受講頻度を変えずに、1ヶ月かけて段階的に受け方を切り替えるプランをご紹介します。

1回あたりの時間配分は「準備10分・レッスン25分・回収10分」

1回のレッスンにかける時間は、前後を含めて約45分が目安です。レッスン前の10分で3文メモと想定質問を作り、レッスン後の10分で言えなかった一文を回収します。

毎回45分を確保するのが難しい場合は、受講回数を維持したまま準備と回収を5分ずつに短くする方法と、受講回数を調整して前後の時間を確保する方法があります。生活リズムと学習目的に合わせて、続けやすいほうを選んでください。

どちらの場合も、1回1回のレッスンを「準備・実践・回収」の流れで使うことを意識するのがポイントです。

4週間の切り替えスケジュール

このプランは、4週間で話せるようになることを目指すものではなく、新しい受け方を習慣として定着させ、自分の変化を観察し始めるための導入プランです。

期間 取り入れる受け方 その週の目標
1週目 受け方③(回収)のみ 毎回のレッスン後に、言えなかった一文を3つ選んで声に出す
2週目 受け方③+受け方② 冒頭で目的を伝え、「チャットに書いてほしい」とリクエストする
3週目 受け方③+②+① 仕事の話題で3文メモを作り、自分から話題を切り出す
4週目 3つの受け方すべて+再挑戦 1〜3週目で扱ったテーマの中から1つを選び、もう一度話す

最初に回収(受け方③)から始めるのは、準備なしでもすぐに取り組めるうえ、回収した一文がそのまま次のレッスンの材料になるからです。レッスン後の10分を習慣にできれば、残りの受け方も無理なく積み上げられます。

実例:学習の習慣化に成功した受講生

受け方を切り替えるうえで最初の壁になるのが、レッスン前後の時間を毎回確保し続けることです。忙しい中でも学習を生活の一部にしていった受講生に、その工夫を対談で伺いました。取り組み方や成果には個人差があります。

学習の習慣化に成功した受講生との対談動画:

一人で受け方を切り替えようとしても、自分の発話のどこに課題があるのか、どの一文を回収すべきかを判断しきれないことがあります。

そうした場合は、伴走者を入れるのも一つの選択肢です。代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムでは、代表の田中が学習計画を直接作成し、担任講師とのレッスンと日々の学習をつなげる形で進めます。

受講前には無料の説明講習と田中代表との面談があり、学習設計の方針や相性をご自身で確認できます。

1年目の停滞を抜けたかを確かめる方法

オンライン英会話を1年続けても話せないと感じていた社会人が、伸びを確かめるためスマートフォンで1分間の英語スピーチを録音している手元

受け方を変えたら、その効果を確かめる物差しも用意しておきましょう。「なんとなく話せるようになった気がする」という感覚だけでは、停滞を抜けたのか、慣れが進んだだけなのかを区別しにくいためです。

同じテーマの1分スピーチを録音して比べる

手軽に始められるのは、同じテーマで1分間話した録音を、受け方を変える前と1ヶ月後で比べる方法です。テーマは「自分の仕事の説明」など、毎回同じものにします。

比べるときは、たくさん話せたかどうかだけでなく、次の5つの観点で確認すると、何を改善すべきかが見えやすくなります。条件をそろえるために、準備時間や録音する環境もできるだけ同じにしておきます。

観点 確認するポイント
流暢さ 長い沈黙や言い直しが減ったか
正確さ 同じ文法や語彙の誤りを繰り返していないか
複雑さ 理由・具体例・比較を加えて説明できたか
対話性 レッスンで相手の質問に答え、自分からも質問できたか
明瞭さ 聞き返されずに要点を伝えられたか

録音を聞き返すと、発話量や沈黙、言い直し、説明の具体性などを自分で確認しやすくなります。講師に同じテーマを聞いてもらい、前回との違いをコメントしてもらうのも一つの方法です。

なお、レッスンそのものを録音・録画する場合は、受講しているサービスの規約を確認し、講師にも事前に了承を得てください。録音は自分の学習用にとどめ、第三者に共有しないようにします。仕事の話題を扱うときは、顧客名や未公表の情報、会議資料の内容などは伏せて話しましょう。

外部のスピーキングテストで数字を確認する

客観的な数字で確認したい場合は、スピーキング力を測る外部テストを活用する方法もあります。利用できるテストの例は次のとおりです。

テスト 概要 向いている人
Versant(Speaking and Listening) スピーキングとリスニングを測るテスト。日本の公式サイトでは約20分・40問と案内されている。スマートフォンアプリやウェブブラウザなどで受験でき、総合スコアとサブスコアはGSE(Global Scale of English)の10〜90点で示される 短時間で、定期的にスピーキングとリスニングの変化を確認したい人
TOEIC Speaking & Writing Tests 話す・書く力を測るテスト。Speaking Testは約20分・11問で、試験会場のパソコンで受験する。スコアはSpeaking・Writingそれぞれ0〜200点。Speaking Testのみの受験も用意されている 勤務先や応募先がTOEICのスピーキングスコアを求めている人

いずれも民間の英語テストで、受験料や受験方法、出題内容は変更されることがあります。出題数や受験料、日程を含め、受験を検討する際は各運営団体の公式サイトで最新の情報を確認してください。

テストのスコアは、受け方を変えた1ヶ月ですぐに大きく動くとは限りません。録音は日々や週ごとの自己観察に、外部テストは数ヶ月単位の客観的な確認に使う、といった使い分けが考えられます。受験の間隔は、費用や学習目的、スコア提出の必要性に応じて決めましょう。

Versantのスコアが仕事の場面でどの程度の英語力にあたるかは、VERSANTスコアの目安と、スコア帯別のロードマップで詳しく解説しています。

実例:半年で、試験対策なしにTOEICのスコアを伸ばした受講生

学習の中身を見直した結果、半年で、試験対策をせずにTOEICのスコアを210点伸ばした受講生もいます。日々の学習で何を変えたのかを、対談で詳しくお話しいただきました。成果には個人差があり、同様の結果をお約束するものではありません。

半年で対策なしにTOEIC +210点を達成された受講生との対談動画:

オンライン英会話を1年続けても話せない人のよくある質問

オンライン英会話を1年続けても話せない社会人が、AI英会話アプリとノートを併用して学習方法を見直している自宅リビングの様子

最後に、オンライン英会話を1年続けて伸び悩んでいる方からよく寄せられる質問にお答えします。受け方を見直す前に迷いやすいポイントを整理しました。

Q. 話せないのは、今のオンライン英会話サービスが合っていないからですか?

サービスとの相性が影響している可能性もありますが、それだけが原因とは限りません。サービスを変えても受け方が同じであれば、新しい環境に慣れたあとで同じ停滞が起きることがあります。

まずは今のサービスのまま、本記事の3つの受け方を1ヶ月試してみてください。そのうえで、講師を固定できるか、要望を伝えやすいかといった点が合わないと感じた場合に、乗り換えを検討する順番がおすすめです。

Q. フリートークはやめたほうがいいですか?

やめる必要はありません。フリートークは、予想外の質問に対応する練習として価値があります。フリートーク中心で受講している場合は、テーマを決めたレッスンや復習・再挑戦も組み合わせると、言えなかった内容に戻る機会をつくれます。

たとえば週3回受講しているなら、2回は自分で決めたテーマで話し、1回はフリートークにする、という組み合わせが考えられます。フリートークで言えなかった内容も、受け方③で回収すれば次のテーマの材料になります。

Q. AI英会話アプリを併用したほうがいいですか?

併用は有効な選択肢です。AI英会話アプリは時間や相手を気にせず何度でも話せるため、受け方①の3文メモを声に出す練習や、受け方③で回収した一文を使ってみる練習に向いています。

AI英会話アプリでも、設定や指示の出し方によって、仕事の場面を想定した反復練習や質問の深掘りができます。たとえば、次のような使い方が考えられます。

  • レッスン前:3文メモの文法や自然さを確認する
  • レッスン前:3文メモの内容について想定質問を作ってもらう
  • レッスン後:講師が直した英文を使って、言い換えの練習をする
  • 次回の前:会議・面接・旅行などの場面を設定してロールプレイをする

一方、人の講師は、表情や発話のつまずき、継続の状況などを踏まえた対話やフィードバックを提供しやすい面があります。AIで反復練習の機会を増やし、講師とのレッスンで目的に沿った対話やフィードバックを得る、という使い分けは選択肢の一つです。

なお、AIの修正案が唯一の正解とは限りません。仕事で使う重要な表現は、講師や信頼できる辞書でも確認しましょう。業務上の機密情報をAIに入力しないことも大切です。

AIに英文を直してもらうときの取り入れ方は、AI添削で英作文が上達する人・しない人の使い方の違いで詳しく紹介しています。

受け方を一人で変えられない方へ|WiLLiesの代表伴走型コーチングとは

オンライン英会話を1年続けても話せない悩みを抱えていた社会人が、担任講師とのオンラインレッスンで笑顔で会話している様子

本記事でご紹介した3つの受け方は、どれも一人で始められるものです。ただ、1年間続けてきた受け方を自分で変えるのは簡単ではありません。どこで止まっているのかは、自分よりも外から見たほうが正確にわかることが多いためです。

代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムは、担任講師とのレッスンと日々の学習を一つのサイクルとして設計し、代表と担任講師が連携して伴走するプログラムです。レッスンの「受け方」を、計画の段階から一緒に組み立てていきます。

プログラムの特徴

  • 代表の田中茂が、受講生一人ひとりの学習計画を直接作成する
  • 開始から3ヶ月間は、毎日の学習日報に代表がフィードバックを返す(4〜6ヶ月目はグループでの伴走に移行)
  • 代表が担任講師をアサインし、担任講師と連携してレッスンを進める
  • 卒業生も参加するコミュニティがあり、学習の悩みや工夫を共有できる
  • 教材はプログラム終了後も利用でき、担任講師とのレッスンは終了後も6ヶ月(合計1年間)続けられる

コミュニティでは、ほかの受講生の学びや工夫にも日々触れられるため、自分の受け方を見直すきっかけにもなります。

担任講師が固定されていることで、本記事でご紹介した「目的の共有」や「同じテーマへの再挑戦」を、毎回説明し直すことなく積み上げられます。日報へのフィードバックを通じて、レッスンの前後の学習が適切に回っているかも確認できます。

なお、本記事で紹介した受講生の事例は個々のケースであり、学習の成果には個人差があります。同様の結果をお約束するものではありません。

受講生の声

担任講師とのレッスンを軸に、学習のサイクルが変わった受講生の声をご紹介します。いずれも公式コーチングページに掲載されている受講生の声です。

担当講師とのレッスンは、自分にとって英語を実際に使う大切な場になっています。教材で学んだことをレッスンで試し、フィードバックをもらい、また次の学習に活かす。このサイクルができてから学習効率が大きく変わりました。講師と田中先生が連携している点も非常に心強いです。

(H.Mさん/受講4ヶ月目/男性)

担当講師が毎回同じなので、前回話した仕事の内容や苦手なポイントを理解した上でレッスンを進めてくれます。毎回一から説明する必要がなく、自然と英語を使う量も増えました。

(T.Kさん/受講8ヶ月目/男性・一部抜粋)

毎週レッスンがあることで自然と学習のペースが作れています。担当講師が前回の課題を覚えていてくれるので、「次までにやろう」という良い意味での緊張感もあります。

(M.Tさん/受講5ヶ月目/女性・一部抜粋)

実例:60代で4ヶ月、VERSANTのスコアを伸ばした受講生

年齢や、これまでの学習歴に関係なく、学習の進め方を変えることで変化が生まれることもあります。60代で受講を始め、4ヶ月でVERSANTのスコアを12点伸ばした受講生との対談です。成果には個人差があります。

60代・4ヶ月でVERSANT +12点を達成された受講生との対談動画:

プログラムの全体像は、以下の説明動画でもご覧いただけます。

まとめ|続けた1年を、話せる1年に変えるのは「受け方」

オンライン英会話を1年続けても話せない停滞を抜け出そうと、社会人が朝の街を前向きな表情で歩いている様子

本記事では、オンライン英会話を1年続けても話せない理由と、停滞を打開する3つのレッスンの受け方を解説しました。最後に要点を振り返ります。

タイミング 打開するレッスンの受け方 今日からの行動
レッスン前 ①「話す材料」を仕込む 仕事の話題で「結論・理由・具体例」の3文メモと想定質問を作る
レッスン中 ②「伝わった」の先を講師に求める 目的を伝え、言い直しをチャットに書いてもらい、自分の口でもう一度言う
レッスン後 ③「言えなかった一文」を回収して再挑戦する 一文を3つ選んで声に出し、次回同じテーマで話し直す

1年間続けても伸び悩みを感じるときは、努力が足りないと決めつける必要はありません。上達が止まったように見える時期にも、1年間で積み上げたものは消えていません。

1年間でレッスンに慣れたこと自体が、次の段階に進むための土台になっています。その土台の上で、目標に合う受け方へ少しずつ変えていくことが、次の伸びにつながる可能性があります。

まずは次のレッスンのあとに、言えなかった一文を3つ選ぶところから、無理のない範囲で始めてみてください。

オンライン英会話の伸び悩みを、一人で抱えている方へ

レッスンを続けているのに手応えがないとき、どこで止まっているのかを自分だけで見極めるのは難しいものです。担任講師とのレッスンと日々の学習を一つのサイクルとして設計し直したい方は、代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムの詳細をご覧ください。代表の田中茂が学習計画を直接作成し、日報へのフィードバックで進捗を確認しながら6ヶ月を並走します。

受講前には、無料の説明講習と田中代表との面談をご用意しています。これまでのオンライン英会話の受け方を伺ったうえで、何から変えるべきかをお伝えする場です。無理な勧誘はありませんので、比較検討の材料としてお気軽にご利用ください。

この記事の監修者

WiLLies English代表 田中茂

田中 茂(WiLLies English代表)

英語ゼロから米国大学に編入・卒業。霞ヶ関官僚、ボストンでのMBA取得を経て日本IBMに15年勤務し、パートナー(役員)・事業戦略コンサルティング部門リーダーを歴任。ハーバード・ビジネススクール特別プログラム派遣。退職後、WiLLies Englishを創業し累計2万人以上を指導。大手航空会社・製造業・銀行・証券の法人英語研修を毎年リピート受注し、現在も毎年100名以上を直接コーチングしている。

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