VERSANTスコアの目安を解説|仕事で通用する点数とスコア帯別ロードマップ|コラム|ウィリーズ英語塾

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2026.09.12

VERSANT

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VERSANTスコアの目安を解説|仕事で通用する点数とスコア帯別ロードマップ

VERSANTスコアの目安を確認した社会人が、自宅のデスクで次の学習計画をノートにまとめている様子

会社からVERSANTの受験を指示された。結果は「45点」と出たけれど、これが良いのか悪いのか分からない。

そんな戸惑いを抱えている社会人の方は少なくありません。

TOEICなら「700点台なら中級」といった相場感を多くの人が持っています。一方でVERSANTは、10〜90点というなじみの薄い尺度で表示されるため、点数を見ても自分の立ち位置がつかみにくいのです。

さらに、昇進や海外赴任の条件として「〇点以上」と示されると、今の点数からどれだけ伸ばせばよいのか、どれくらいの期間がかかるのかも気になるところです。

実は、VERSANTのスコアは国際的な指標であるCEFR(セファール)と対応しており、点数ごとに「英語で何ができるか」を具体的に読み取れるように設計されています。見方さえ分かれば、次に何を練習すべきかまで見えてきます。

そこで本記事では、VERSANTスコアの目安を、CEFRとの対応・日本人の平均・仕事で求められる水準という3つの物差しで整理します。

あわせて、今の点数帯から次の目安へ進むための「スコア帯別ロードマップ」と、サブスコアの読み方、3ヶ月の学習計画まで、実行できる形でご紹介します。パートごとの対策法ではなく、「今の自分は何点帯で、次に何をすべきか」を判断するための記事としてお読みください。

なお、本記事で扱うVERSANTは、個人でも受験できる「Versant by Pearson English Speaking and Listening Test」です。WritingやPlacement(4技能)のテストとは、測る技能やスコアの読み方が異なります。

VERSANTスコアとは?10〜90点のGSEで表示される仕組み

VERSANTスコアの目安を知る前に、静かな自室でヘッドセットを着けてスマートフォンのスピーキングテストに回答している社会人

スコアの目安を知る前に、まずVERSANTがどのようなテストで、点数がどう算出されるのかを押さえておきましょう。ここを理解しておくと、後半のロードマップやサブスコアの読み方がぐっと分かりやすくなります。

ピアソンが開発し、AIが自動で採点する英語テスト

VERSANTは、英国の教育サービス企業Pearson(ピアソン)が開発した英語テストです。日本国内では日本経済新聞社が独占販売権を持ち、企業の採用・昇進・研修の効果測定などに活用されています。

最大の特徴は、AI技術による自動採点で、受験後数分でスコアが確認できる点です(通信状況などにより時間がかかる場合もあります)。

Speaking and Listening Testは、スマホアプリまたはウェブブラウザで受験でき、試験会場に出向く必要はありません(Versant公式:受験方法)。会社経由で受験する場合は、社内の案内に従ってください。

現在、個人でも受験できる代表的なテストが「Versant by Pearson English Speaking and Listening Test」です。

テスト時間は約20分、出題数は40問で、受験料は6,600円と案内されています(2026年9月時点/Versant公式:Speaking and Listeningのテスト内容)。料金や受験方法は変更される場合があるため、申込前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

パート 内容 問題数 主に測る力
A 質問 短い質問に短く答える 8問 リスニング
B 復唱 聞いた文をそのまま繰り返す 16問 リスニング・話し方
C 会話に関する質問 短い会話を聞いて質問に答える 6問 リスニング
D 文章に関する質問 ストーリーを聞いて質問に答える 6問 リスニング
E ストーリーリテリング 聞いた話を30秒で自分の言葉で言い換える 2問 リスニング・スピーキング(内容・話し方)
F 自由回答 簡単な質問に自分の意見を話す 2問 スピーキング(内容・話し方)

表を見ると分かるとおり、40問の大半で「聞く力」が関わっています。VERSANTは「話すテスト」という印象が強いものの、実際には聞き取れなければ話す以前に点が伸びにくい構造になっています。

各パートの具体的な解き方や練習法は、VERSANTのパート別対策と本質的トレーニングで詳しく解説しています。本記事では、パートの解き方ではなくスコアの読み方に絞って進めます。

総合スコアとサブスコアの見方

公式サイトによると、総合スコアはスピーキング力(50%)とリスニング力(50%)を評価して算出されます。総合スコアもサブスコアも、すべて10〜90点の同じ尺度で示されます。

スピーキング力は、大きく「何を言ったか(内容)」と「どのように言ったか(話し方)」に分けて採点されます。話し方のスコアには、流暢さ・発音・話の分かりやすさが総合的に反映されます。

つまり、同じ総合50点でも「リスニングが高くスピーキングが低い人」と「その逆の人」では、次にやるべき練習がまったく違います。この点は、後ほどサブスコアの読み方で詳しく解説します。

「GSE」とは?1ポイント刻みで英語力を示す国際的な物差し

VERSANTのスコアは、Global Scale of English(GSE)という指標で表示されます。GSEはピアソンが開発した英語力の尺度で、CEFRをより細かく分け、10〜90の範囲で1ポイント刻みに表すものです(Versant公式:スコアの見方)。

CEFRは、英語などの外国語の運用能力を「A1〜C2」の段階で示す国際基準です。文法や語彙の知識量ではなく、「その言語で何ができるか(Can-Do)」を重視している点が特徴です。

なお、VERSANTには以前、20〜80点の尺度で表示されるスコアもありました。旧尺度のスコアと現在の10〜90点のスコアは、同じ数値でもそのまま比べることはできません。

過去のスコアや古い記事の目安と比べるときは、受験したテスト名・受験時期・スコアレポート上の尺度を確認してください。

尺度が違うまま比べると、伸びたのか下がったのかを見誤ってしまいます。

VERSANTスコアの目安一覧|CEFRと「英語でできること」の対応表

VERSANTスコアの目安とCEFRのレベルを段階ごとに整理するため、図書館の机で色分けしたカードを順番に並べている手元

ここからは、VERSANTの点数ごとに「どのくらいの英語力なのか」を整理します。自分の点数がどの帯に入るかを確認しながら読み進めてください。

VERSANTスコア(GSE)とCEFRの対応表

ピアソンは、GSEとCEFRの対応関係を公開しています(Pearson:Alignment of the Global Scale of English to other scales)。この対応をもとに、各点数帯の英語運用能力の目安を整理したものが次の表です。

VERSANTスコア CEFR 英語運用能力の一般的な目安(聞く・話す場面を中心としたイメージ)
10〜21点 A1未満 決まった挨拶や単語レベルのやり取りが中心になりやすい
22〜29点 A1 ゆっくり話してもらえれば、自己紹介や簡単な質問に短い語句で答えられる目安
30〜35点 A2 身近な話題なら、短い文で簡単なやり取りができる目安
36〜42点 A2+ 日常的な話題の簡単な会話に参加できる目安
43〜50点 B1 身近な話題なら要点を理解し、経験や意見を理由とともに簡単に説明できる目安
51〜58点 B1+ 身近な業務の話題について、まとまった説明や質疑応答を目指しやすい段階
59〜66点 B2 幅広い話題で相手と比較的自然にやり取りし、意見を述べられる目安
67〜75点 B2+ 複雑な話題でも、論点を整理して話すことを目指しやすい段階
76〜84点 C1 上級者として、言葉を探す様子をあまり見せず、専門的な内容も流暢に表現できる目安
85〜90点 C2 ほぼあらゆる場面で、細かなニュアンスまで正確に表現できる目安

「A2+」「B1+」「B2+」は、CEFRの各レベルをGSE上でさらに細かく分けた上位区分です。

CEFRのA1〜C2の6段階だけで見ると、たとえばB1の入口に近い43点と、B2目前の58点が同じB1に入ってしまうため、実際の学習ではこの細かい区分で見るほうが目標を立てやすくなります。

表の右列は、CEFRの能力記述をもとにした一般的な目安です。業務で必要な英語力は、職種や専門性、読み書きの必要性によって変わるため、現在地を把握するための参考としてご覧ください。

なお、Versant公式サイトに掲載されている各試験との対照表には、「各テストのスコア間の相関を保証するものではありません」という注記があります。対応表は現在地の目安を知るためのものであり、厳密な換算表ではない点に注意が必要です。

公式が示す「スコア別Can-Do」の具体例

日本での販売元である日本経済新聞社の法人向けページでは、スコアごとの「仕事で使える英語力」の具体例が紹介されています(日経:Versantスコアでわかる英語力とは?)。ここでは、そのうち聞く・話す場面に関わる例を抜粋します。

スコア 場面 英語でできること(Can-Do)
41点 電話・メールでの交渉 電話でアポイントメントを取れる
76点 交渉の場面 複雑な交渉において、対立への解決策を提示できる

GSEでは、4技能それぞれについて「その点数で何ができるか」が定義されています。同ページには書く力の例も含まれていますが、Speaking and Listening Testのスコアから書く力を直接判断することはできないため、ここでは会話に関わる例のみを取り上げました。

特に注目したいのは、40点前後で「電話でアポイントを取る」、70点台後半で「複雑な交渉で解決策を示す」という幅があることです。30点の差は、定型的なやり取りから、利害が対立する場面を英語で動かす力への差だと考えるとイメージしやすいでしょう。

仕事で通用するのは何点?日本人平均・海外赴任などの目安

VERSANTスコアの目安を仕事に生かす社会人が、ガラス張りの会議室で多国籍の同僚と英語で意見を交わしている様子

CEFRとの対応が分かったところで、次は多くの社会人が気になる「仕事で求められる点数」を見ていきます。社内基準を示されている方は、その数字がどの位置にあるかを確かめながらお読みください。

日本経済新聞社の法人向けページが示す3つの目安

日本経済新聞社の法人向けページでは、代表的な目安として次の3つの数字が紹介されています(前掲ページ)。これらは同ページが示す参考値であり、全企業に共通する基準ではありません。

同ページでの表記 スコア CEFR上の位置 CEFRから読み取れる目安
日本人平均 40点 A2+ 日常的な話題の簡単な会話に参加できる目安
海外赴任目安 43点 B1の入口 身近な話題について要点を理解し、自分の考えを簡単に説明できる目安
グローバル企業採用基準 59点 B2の入口 幅広い話題で相手と比較的自然にやり取りし、意見を述べられる目安

この3つを並べると、平均の40点からB1の入口の43点までは3点しか離れていない一方、B2の入口の59点までは約20点の開きがあることが分かります。

40点前後の方にとって、43点は「射程圏内の最初の目標」です。一方、59点を目指す場合は、同じ練習の延長だけでなく、練習の中身を見直す必要が出てくることもあります(詳しくは後のロードマップで解説します)。

たとえば冒頭の例の45点は、CEFRではB1帯にあたります。同ページが示す日本人平均(40点)や海外赴任目安(43点)は上回っている一方、B2の入口である59点まではまだ距離がある位置です。

自分の職場で求められる点数を確認する方法

ここで紹介した数字は、あくまで一般的な目安です。実際には、企業ごと・部署ごとに独自の基準を設けていることが多く、同じ海外赴任でも赴任先や職務によって求められる点数は異なります。

外資系企業への転職や社内の昇進要件など、目的によっても必要な点数は変わります。募集要項や社内規程の最新情報も確認しておきましょう。

外資系企業への転職を考えている方は、外資系転職に必要な英語力とTOEICスコアの目安もあわせてご覧ください。

また、Speaking and Listening Testが測るのは聞く・話す力です。メールや資料作成など読み書きが中心の業務では、別の技能も求められる点を踏まえておきましょう。

まずは人事部や上司に「どの職務で、何点が求められているのか」「いつまでに必要なのか」を確認しましょう。目標点数と期限が決まれば、次の章以降で紹介する考え方で、必要な伸び幅と学習計画を逆算できます。

VERSANTとTOEICのスコア比較|換算表を見るときの注意点

VERSANTスコアの目安をTOEICと比べて考える社会人が、カフェで問題集とイヤホンを並べて学習の比重を見直している様子

VERSANTの点数を、なじみのあるTOEICの点数に置き換えて理解したいという方も多いでしょう。ただし、2つのテストは測っている力が大きく異なるため、比較には注意が必要です。

TOEICとVERSANTは測っている力が違う

一般的に受験者が多いTOEIC Listening & Reading Testは、マークシート形式で「聞く」「読む」力を測るテストです。一方のVERSANTは、音声を聞いて即座に口頭で答える形式で、「聞く」「話す」力を測ります。

TOEIC L&Rでは、問題文を読み、選択肢から正解を選ぶ時間があります。VERSANTでは、聞いた直後に英語を組み立てて声に出す必要があり、「知っている」だけでなく「その場で使える」かどうかが点数に表れやすいのが大きな違いです。

CEFRを介した参考比較

VERSANTとTOEICの個人スコアを一対一で換算する公式の表はありません。そのため、両者を比べる場合は、それぞれがCEFRとどう対応しているかを介して「同じCEFRレベルならどのくらいか」を見るのが現実的です。

CEFR VERSANT(GSE) TOEIC L&R 合計 Listening Reading
A1 22〜29点 120点〜 60点〜 60点〜
A2 30〜42点 225点〜 110点〜 115点〜
B1 43〜58点 550点〜 275点〜 275点〜
B2 59〜75点 785点〜 400点〜 385点〜
C1 76〜84点 945点〜 490点〜 455点〜

TOEIC L&Rの数値は、テストを開発するETSが公表しているCEFRレベルごとの最低スコアをもとにしています(ETS:TOEIC Mapping Table)。

ETSは合計点だけでなくリスニング・リーディングそれぞれの最低点も示し、両者を別々に見ることを推奨しているため、合計点はあくまで目安です。

この表は「TOEIC〇点ならVERSANT〇点」と読むのではなく、「両方のスコアを持っている人が、どちらの力が先行しているかを確認するための物差し」として使ってください。

TOEICは高いのにVERSANTが伸びない人に多いパターン

社会人の学習者からよく聞かれるのが、「TOEICのスコアは高いのに、VERSANTの点数が思うように伸びない」という悩みです。たとえばTOEIC L&Rは800点台なのに、VERSANTは40点台にとどまっている、といったケースです。

両テストは測る技能が異なるため、同じCEFR帯に収まるとは限りません。

このギャップの背景には、音声を聞き取る力、英文を即座に組み立てて口に出す力、テスト形式への慣れなど、いくつかの要因が考えられます。

たとえば、文字で読めば分かる英文でも自然な速さの音声になると聞き取れない、頭では分かっていても口から出す練習をしてこなかった、といったケースです。

TOEICの点数はあるのに会議で言葉が出てこないという方は、英語が話せない社会人が捨てるべき3つの思い込みも参考にしてください。

裏を返せば、TOEICで培った語彙力や文法知識は、VERSANTを伸ばす資産になります。スコアレポートや自分の回答の録音をもとに、どこでつまずいているかを確認してから練習内容を決めましょう。

スコア帯別ロードマップ|今の点数から次の目安へ進む練習法

VERSANTスコアの目安を一段ずつ上げていくイメージで、明るいオフィスビルの階段をイヤホンで英語を聞きながら上る社会人

ここからが本記事の中心です。VERSANTのスコアは、点数帯によってつまずきやすいポイントの傾向が変わることがあります。

今の自分に合わない練習をいくら積み重ねても、点数は動きにくいのです。

そこで、点数帯ごとに「よくある課題の例」「練習の選択肢」「次の目標」を整理しました。これは学習の一例であり、実際の弱点は一人ひとりのサブスコアや回答内容によって異なります。

現在のスコア よくある課題の例 練習の選択肢 次の目標
〜29点(A1) 音と単語が結びつかない/基本の文型が口から出ない 中学英語の音読、基本文型の口頭英作文 30点台(A2)
30〜42点(A2) 聞いた英文を最後まで覚えていられない 短文のディクテーション、復唱(リピーティング) 43点(B1の入口)
43〜50点(B1) 質問に単語や短い文でしか答えられない 「結論+理由」の型で話す練習 50点台前半
51〜58点(B1+) 話の組み立てが弱く、長く話すと崩れる 要約・言い換え(リテリング)、意見を話す練習 59点(B2の入口)
59点〜(B2以上) 表現の幅と、自然な速さでの反応 生の英語のシャドーイング、語彙の言い換え 60点台後半〜

一例として、40点前後では聞き取りや復唱、50点前後以降では発話の内容や話の組み立てが課題になる学習者もいます。ただし課題はサブスコアによって異なるため、自分の点数帯の行を目安にしつつ、次章のサブスコアの読み方とあわせて判断してください。

〜29点(A1):音と基本文型の「土台」をつくる

この段階では、テストの形式に慣れることに加えて、英語の音と基本文型の土台を固めることも大切です。聞き取れない単語の中に、実は知っている単語が含まれていることもあります。

おすすめは、中学1〜2年レベルの短い英文を使った音読です。音声をまねて声に出し、意味を思い浮かべながら読めるようになるまで繰り返します。

あわせて「I want to〜」「Can you〜?」といった基本文型を、日本語から英語へ口頭で言い換える練習も取り入れましょう。

1日の目安は、音読15分・口頭英作文15分程度からで十分です。まずは30点台(A2)に乗せ、「短い質問に短い文で答えられる」状態をつくることを目標にします。

音読を続けたときの変化や正しいやり方は、英語の音読を毎日30分続けた場合の1ヶ月・3ヶ月・半年の変化で解説しています。

30〜42点(A2):聞いた英文を「保持する力」で43点を越える

日本人平均の40点前後が含まれる点数帯です。この段階でよく聞かれる悩みが、パートBの復唱やパートCの会話問題で「聞いたはずの英文が、答える前に頭から消えてしまう」ことです。

背景には、音声を語や句のまとまりとして処理する速さ、語彙・文法の知識、聞いた内容を短時間保持する力など、複数の要因が考えられます。原因を切り分ける方法の一つが、短い英文を聞いて書き取るディクテーションです。

書き取れなかった箇所を確認すると、「知らない単語」なのか「音が変化して聞き取れない」のかが明確になります。

聞き取れない原因が分かったら、同じ英文を音声のすぐ後に続けて言う復唱(リピーティング)で仕上げます。1日20〜30分を目安に、同じ素材を何度も繰り返すことが大切です。

実例:60代で29点から41点へ、4ヶ月で12点アップ

この段階の伸び方をイメージしていただくために、当校のコーチング受講生の事例をご紹介します。国際プロジェクトリーダーとして働く60代の瓦家さんは、1年間シャドーイングを続けても、会議で聞き取れない状態に悩んでいました。

代表との面談で、自分の実力に合った音読のステップに学習を組み直したところ、4ヶ月でVERSANTの総合スコアが29点から41点に、リスニングは27点から39点に上がりました。A1からA2を越えてA2+まで、4ヶ月で点数帯を2つ上がったことになります。

年齢にかかわらず、練習の順序を見直すことで点数帯が動いた一例です。なお、これは個人の受験結果に基づく事例であり、学習開始時の英語力や学習時間、受験環境などによって結果は異なります。

60代で4ヶ月でVERSANT 12点アップを達成した受講生の対談動画:

43〜50点(B1):「文で答える」から「理由を足して話す」へ

43点を越えると、「聞く」に加えて「話す」側の課題が目立ってくる方もいます。たとえば、質問の意味は理解できているのに、答えが一文で終わってしまうケースです。

そこで取り組みたいのが、「結論+理由+具体例」の型で話す練習です。

たとえば「週末は何をしますか」と聞かれたら、「I usually go hiking on weekends. It helps me relax after a busy week. Last Sunday, I climbed Mt. Takao.」のように3文で答えます。

最初は日本語で答えの骨組みを決めてから英語にしても構いません。慣れてきたら、1つの質問に30秒話し続けることを目標にしましょう。

これはパートFの自由回答だけでなく、実際の会議で発言するときの土台にもなります。

51〜58点(B1+):59点の壁を越える「話の組み立て」

50点台は、基礎的な聞き取りと受け答えができている方が多い段階です。ここからB2の入口である59点までの数点は、練習の中身を見直すタイミングにもなります。

この段階で差がつくのは、パートEのストーリーリテリングのように、聞いた内容を整理して自分の言葉で言い換える力です。同じ単語を繰り返したり、話の途中で文が崩れたりすると、内容面の評価が伸びにくくなります。

練習としては、1〜2分程度のニュースや社内資料を読んだり聞いたりしたあと、要点を30秒で英語でまとめる「要約トレーニング」に取り組む方法があります。

自分の要約を録音して聞き返し、「同じ単語を繰り返していないか」「話の順序が伝わるか」を確認する習慣をつけると、表現の幅が広がっていきます。

59点以上(B2〜):自然な速さへの反応と表現の幅

59点はB2の入口に対応する目安です。ただし、業務で必要な英語力は、職種や専門領域、会議・交渉の難しさ、読み書きの必要性によって異なります。

ここから先の練習としては、ネイティブの自然な速さの英語に即座に反応する力と、場面に応じて表現を使い分ける力を伸ばすことが挙げられます。

教材の音声だけでなく、ニュースやインタビューなど「生の英語」を素材にしたシャドーイングやディクテーションに取り組みましょう。また、1つの内容を複数の言い回しで言えるように練習しておくと、話の分かりやすさや流暢さの評価にもつながります。

サブスコアの差から「次に鍛える力」を見極める方法

VERSANTスコアの目安とサブスコアをもとに弱点を確かめるため、書斎でヘッドホンを着けて自分の英語の録音を聞き返している社会人

スコア帯別ロードマップで大まかな方向性が決まったら、次はスコアレポートのサブスコアを確認しましょう。冒頭で触れたとおり、この内訳が次の練習を決める手がかりになります。

低いサブスコアを優先課題の候補にして、練習時間を多めに配分するのが、学習計画を立てる方法の一つです。

ただし総合スコアは複数の力から算出されるため、他の力も維持しながら、目標や業務での必要性、使える時間を踏まえて配分を決めましょう。

サブスコアの傾向 起きていること 優先したい練習
リスニングが低い 音の変化や速さに処理が追いつかない ディクテーション→復唱→シャドーイング
スピーキング(内容)が低い 言いたいことを英文に組み立てられない 口頭英作文、「結論+理由」の型での発話
スピーキング(話し方)が低い 発音・リズム・流暢さに課題がある モデル音声をまねる音読、録音チェック

リスニングが低い場合:「聞こえない理由」を特定する

リスニングのスコアが他より低い場合、語彙の不足、音の変化への不慣れ、話す速さへの慣れ、文法の処理、聞いた内容の保持など、さまざまな要因が考えられます。

ディクテーションで書き取れなかった箇所に印をつけていくと、どの要因が大きいかを確認しやすくなります。

知らない単語が多ければ語彙の補強を、音の変化(つながる音・消える音)が原因なら音声をまねる音読や復唱を増やす、というように原因に合わせて練習を選びます。まずは分析から始めることが大切です。

実例:「音が聞こえない」状態から3ヶ月で19点アップ

米国の製薬会社に勤める木村さんは、英語の論文は読めるのに、音声になると何を言っているか分からない状態に悩んでいました。「話せれば聞けるようになる」と考えて英会話スクールに1年通っても、聞き取りの手応えは得られなかったといいます。

コーチングでは、ディクテーションで聞き取れない理由を毎日分析し、その結果に基づく音読を続けました。その結果、3ヶ月でVERSANTのスコアが19点アップしています。

弱点を特定してから練習を選ぶことの大切さがよく分かる事例です。なお、これは個人の受験結果に基づく事例であり、学習開始時の英語力や学習時間、受験環境などによって結果は異なります。

3ヶ月でVERSANT 19点アップを達成した受講生の対談動画:

スピーキング(内容)が低い場合:口頭英作文で「組み立てる力」を鍛える

内容面の評価が低い方は、聞き取りはできていても、答えるための英文を組み立てるのに時間がかかっている可能性があります。この場合に有効なのが、日本語の文を見て、すぐに英語で言う口頭英作文です。

ウィリーズ英語塾では、この口頭英作文トレーニングを「GCC(Grammar, Composition and Conversation)」として学習の柱に据えています(WiLLies Englishのメソッド)。

文法の知識を、実際に英文を組み立てて口に出す練習につなげることで、「知っている英語」を「口から出る英語」に変えていきます。

素材は、自分が仕事で実際に話す内容にするのがおすすめです。「来週の会議の議題を説明する」「進捗の遅れを報告する」など、使う場面が決まっている文ほど定着しやすく、パートFの自由回答にもそのまま生きてきます。

スピーキング(話し方)が低い場合:音読と録音で「伝わる音」に近づける

話し方の評価が低い方は、文を組み立てる力はあっても、途中で詰まったり、日本語のリズムのまま話したりしている可能性があります。

取り組みやすいのは、モデル音声のリズムや抑揚をまねて音読し、自分の声を録音して聞き比べる練習です。完璧な発音を目指す必要はありません。

区切る位置と強く読む単語をモデルに合わせるだけでも、聞き手にとっての分かりやすさは大きく変わります。

目標スコアまでの期間の考え方と3ヶ月の学習計画

VERSANTスコアの目安に向けた3ヶ月の学習計画を立てるため、朝のキッチンカウンターで無地のカレンダーに色付きのシールを貼っている社会人

目標の点数が決まったら、次に気になるのは「どれくらいの期間で届くのか」でしょう。ここでは、期間を考えるときの視点と、忙しい社会人でも回せる3ヶ月の学習計画をご紹介します。

伸び方はスタート地点と練習の中身で変わる

VERSANTの点数が何ヶ月で何点伸びるかについて、一律の目安はありません。スタート時の点数帯、1日に確保できる学習時間、そして練習の中身が自分の課題に合っているかどうかで、伸び方は大きく変わるからです。

当校のコーチング受講生では、先ほどご紹介したように4ヶ月で12点、3ヶ月で19点といった変化が見られた方もいます。いずれも、学習時間を増やしただけでなく、自分の弱点に合った練習に絞り込んだことが共通しています。

期間を考えるときは「何時間やるか」と同じくらい「何をやるか」を重視してください。

平日30〜60分で回す3ヶ月の学習計画

ここでは、平日に30〜60分、休日に少し長めの勉強時間を確保できる社会人を想定した3ヶ月の計画例をご紹介します。点数帯別ロードマップの「重点を置く練習」を、この枠組みに当てはめてお使いください。

時期 目的 主な取り組み 確認すること
1ヶ月目 現在地の把握と習慣づくり 初回受験でサブスコアを確認し、最も低い力の練習を毎日同じ時間に行う 毎日ゼロの日をつくらずに続けられたか
2ヶ月目 重点練習の積み上げ 同じ素材の反復で精度を上げる。週末に1回、テスト形式の練習で時間感覚をつかむ ディクテーションの正答率や、30秒話し続けられる質問の数
3ヶ月目 実戦形式への移行と再測定 模試形式の練習を週2回に増やし、苦手パートを補強。月末に2回目の受験 総合点とサブスコアの変化、次の3ヶ月の重点

ポイントは、1ヶ月目から「あれもこれも」と手を広げないことです。最初の1ヶ月で毎日の練習が習慣になれば、2ヶ月目以降は練習の量と質を少しずつ上げていけます。

3ヶ月目の模試形式の練習には、全パートに対応した教材を使うと本番の時間感覚をつかみやすくなります。

当校のVERSANTコースでは、オリジナルのVERSANT模試(50回分)を使い、講師から文法・語彙・発音のフィードバックを受けながら練習できます。

受験のタイミングの一例は「最初」と「3ヶ月後」

VERSANTは結果がすぐに出るため、つい何度も受けたくなります。しかし、練習の途中で頻繁に受験しても、点数の変化が小さく、かえって迷いが生まれることがあります。

本記事では学習計画の一区切りとして、学習を始める前に1回、3ヶ月後にもう1回受ける方法を一例としてご紹介します。再受験の時期は、社内の評価時期や受験料、目標に応じて決めてください。

受験時は、同じ端末とマイクを使い、静かな部屋と安定したネット環境を用意するなど、できるだけ条件をそろえると変化を読み取りやすくなります。

社内の受験期限がある場合は、その日から逆算して2回目の受験日を決めておきましょう。

海外赴任のように期限が決まっている場合の3ヶ月の組み立て方は、海外赴任前3ヶ月の英語準備ロードマップが参考になります。

実例:学習が続かない状態から、3ヶ月でVERSANT 15点アップ

3ヶ月の計画を最後までやり切るうえで、多くの社会人がつまずくのは「内容」よりも「継続」です。

中学校で英語を教える隆行さんは、アプリでの学習が思うように続かず、自己流の進め方を立て直したいと考えていました。

毎日の学習報告と代表からのフィードバック、担任講師とのレッスンを組み合わせ、リスニング・シャドーイング・スピーキングの練習を順番に積み上げました。

その結果、コーチング開始から3ヶ月でVERSANTのスコアが15点上がっています。

なお、これは個人の受験結果に基づく事例であり、学習開始時の英語力や学習時間、受験環境などによって結果は異なります。

3ヶ月でVERSANT 15点アップを達成した受講生の対談動画:

計画を立てても一人では続かない、あるいは自分の弱点がどこにあるのか判断に迷うという方は、伴走者をつけるのも一つの方法です。当校の代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムでは、初回のVERSANT受験で現在地を確認したうえで、代表が一人ひとりの学習計画を作成します。

受講前には、無料の説明講習と田中代表との面談で、学習の進め方や相性を確認できます。

VERSANTスコアの目安に関するよくある質問

VERSANTスコアの目安について疑問を確認する社会人が、オフィスのラウンジでタブレットを見ながら納得した表情を浮かべている様子

最後に、VERSANTのスコアについて社会人の方からよく寄せられる質問にお答えします。

Q1. 履歴書に書けるのは何点からですか?

履歴書に記載できる最低スコアについて、公式の基準はありません。応募先の募集要項に指定があればそれに従い、指定がなければテストの正式名称・スコア・受験年月を正確に記載しましょう。

VERSANTを評価の対象にしているかどうかは企業によって異なるため、必要に応じて、TOEICなど応募先が指定する資格もあわせて記載してください。

Q2. 50点あれば英語で仕事ができますか?

50点はCEFRのB1帯に対応する目安です。ただし、英語で仕事ができるかどうかは、業務の内容によって変わります。

Speaking and Listening Testが測るのは聞く・話す力のため、会話に加えてメールや資料作成、専門用語、交渉の必要性なども踏まえて、次の目標を考えましょう。

Q3. 前回よりスコアが下がりました。実力が落ちたのでしょうか?

1回の結果だけで実力が落ちたと判断する必要はありません。周囲の騒音やマイク、ネット回線などの受験環境や、出題内容の違いが結果に影響することもあります。

同じ条件で複数回受験し、点数帯が下がり続けるようであれば、練習内容を見直すタイミングと考えましょう。

Q4. 独学でも目標スコアに届きますか?

自分の弱点を正しく把握し、それに合った練習を継続できれば、独学でも点数を伸ばすことは可能です。

技能ごとに独学で伸ばしやすい領域と頭打ちになりやすい領域は、英語独学の限界と技能別の判断基準で詳しく解説しています。

一方で、「何が原因で伸び悩んでいるのか分からない」「計画は立てても続かない」という場合は、第三者に学習を見てもらうことで遠回りを減らせることがあります。

スコアを「使える英語力」に変える|WiLLiesの代表伴走型コーチング

VERSANTスコアの目安から学習を設計した社会人が、担任講師とのオンラインレッスンで画面越しに笑顔で英語を話している自宅ワークスペース

VERSANTのスコアは、現在地を示すと同時に「次に何を練習すべきか」を教えてくれる地図です。ただ、その地図を正しく読み、毎日の練習に落とし込み、3ヶ月・6ヶ月と続けていくのは、一人ではなかなか難しいものです。

代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムは、スコアの読み解きから日々の練習の軌道修正までを、代表の田中茂が直接サポートするプログラムです。開始時と3ヶ月時点でVERSANTなどを使って成長を確認し、次の課題を明確にしながら進めていきます。

プログラムの特徴

  • 代表の田中茂が、受講生一人ひとりの学習計画を直接作成する
  • 開始から3ヶ月間は、毎日の日報に代表が個別にフィードバックを返す(4〜6ヶ月目はグループでの伴走に移行)
  • 代表・担任講師・受講生の3人チームで、計画と実践のずれを修正していく
  • オリジナルのVERSANT模試(50回分)やAIスピーキング診断など、練習と測定の仕組みを学習サイクルに組み込む
  • 卒業生も参加するコミュニティがあり、プログラム終了後も教材を利用できる

特に、毎日の日報へのフィードバックは、サブスコアから見えた弱点に対して「今日の練習は合っているか」を確認できる仕組みです。練習の方向がずれていれば、その日のうちに修正を提案できます。

なお、本記事で紹介した受講生のスコア変化は個々の事例であり、学習の成果には個人差があります。同様の結果をお約束するものではありません。

受講生の声

実際にプログラムを受講している方の声をご紹介します。いずれも公式コーチングページに掲載されているものです。

田中さんの毎日のフィードバックは有り難いと思います。お陰様で英語トレーニングが継続できるていると思います。(中略)サイトの教材は質も量も素晴らしいです。VERSANT模試レッスンが50回分もあるなんて凄すぎでしょう。

(T.Kさん/3ヶ月目・男性)

(前略)このAIテストは弱点を論理的に分解してくれます。「流暢さはあるが、語彙力に課題がある」など具体的な指摘が入るため、日々のレッスンでどこにフォーカスすべきか、今後の道筋が極めてクリアになりました。

(K.Oさん/10ヶ月目・男性)

無理せず自分のペースに合わせた学習メニューやスケジュールを提案をいただけるところがとてもありがたいです。また、自分では避けていた学習方法(シャドーイングとディクテーション)を、やったほうが良いと提案いただき、それをしっかり取り組むことで学習方法への抵抗感を乗り越えられました。

(H.Wさん/3ヶ月目・女性)

プログラムの全体像は、以下の説明動画でもご覧いただけます。

まとめ|VERSANTスコアは「次の練習」を決めるための地図

VERSANTスコアの目安で自分の現在地を知った社会人が、朝のオフィス街をイヤホンで英語を聞きながら前向きに歩いている様子

本記事では、VERSANTスコアの目安を、CEFRとの対応・日本人平均・仕事で求められる水準という視点から整理しました。最後に要点を振り返ります。

スコア 位置づけ 次に取り組むこと
40点 日経が紹介する日本人平均の目安(A2+) ディクテーションと復唱で「聞いて保持する力」を鍛える
43点 B1の入口(日経のページでは海外赴任目安として紹介) 「結論+理由」の型で、文で答える練習に移る
59点 B2の入口 要約・言い換えで話の組み立てと表現の幅を広げる

海外赴任や採用・昇進で求められる点数は、企業や職務によって異なります。表の数字は現在地を知るための目安としてお使いください。

点数を見て「高い・低い」と判断するだけで終わらせず、今の点数帯とサブスコアを手がかりに、優先したい課題を1〜2点に絞って学習計画を立てると、取り組みを続けやすくなります。

まずは今日、手元のスコアレポートを開き、自分がどの点数帯にいるのか、いちばん低いサブスコアはどれかを確認するところから始めてみてください。そして3ヶ月後など区切りのよい時期に、できるだけ同じ条件でもう一度受験し、点数帯の変化を確かめましょう。

VERSANTのスコアを伸ばしたい社会人の方へ

スコアの読み解きから、弱点に合った練習の設計、毎日の軌道修正までを伴走者と進めたい方は、代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムの詳細をご覧ください。代表の田中茂が学習計画を直接作成し、開始から3ヶ月は毎日の日報へのフィードバックで進捗を確認しながら伴走します。

受講前には、無料の説明講習と田中代表との面談をご用意しています。現在のスコアや学習状況を伺ったうえで、何から着手すべきかをお伝えする場です。無理な勧誘はありませんので、比較検討の材料としてお気軽にご利用ください。

この記事の監修者

WiLLies English代表 田中茂

田中 茂(WiLLies English代表)

英語ゼロから米国大学に編入・卒業。霞ヶ関官僚、ボストンでのMBA取得を経て日本IBMに15年勤務し、パートナー(役員)・事業戦略コンサルティング部門リーダーを歴任。ハーバード・ビジネススクール特別プログラム派遣。退職後、WiLLies Englishを創業し累計2万人以上を指導。大手航空会社・製造業・銀行・証券の法人英語研修を毎年リピート受注し、現在も毎年100名以上を直接コーチングしている。

代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラム