通勤時間の英語学習法|スキマ時間を「英語ジム」に変える3ステップと勉強の配分|コラム|ウィリーズ英語塾
COLUMNウィリーズ英語塾コラム
2026.09.24
英語学習の悩み
習慣化
学習方法
テーマ:
通勤時間の英語学習法|スキマ時間を「英語ジム」に変える3ステップと勉強の配分

朝の電車でスマホを開き、英単語アプリを少し進める。気づけば別のアプリを見ていて、降りる駅に着いてしまう。そんな通勤時間の英語学習を、何となく続けていませんか。
仕事が忙しい社会人にとって、まとまった勉強時間を平日に確保するのは簡単ではありません。「せめて通勤時間だけでも」と考えるのは、とても現実的な判断です。
ところが、毎日のスキマ時間を使っているのに手応えがない、という声もよく聞きます。アプリの連続記録は伸びているのに、会議で英語が出てこない。英語の音声を毎日聞いているのに、聞き取れる量が増えた実感がない。
通勤時間の英語学習が成果につながりにくいのは、時間が短いからとは限りません。その日の気分でメニューを決め、通勤中にやったことを帰宅後に回収していないことが、多くの場合の原因です。
そこで本記事では、通勤時間を「英語ジム」に変える3ステップを解説します。通勤ルートを区間ごとのメニュー表に分解し、アプリ・音読・シャドーイングを通勤時間に合わせて配分し、帰宅後の5分で回収する流れです。
通勤時間別の配分表、1週間のメニュー例、満員電車や車通勤での工夫、成果を確かめる記録の方法まで、今日の帰りの電車から試せる形でまとめました。
なお、音読そのもののやり方や、英語習得に必要な総学習時間の考え方は別の記事で詳しく扱っています。本記事は「通勤中のスキマ時間をどう使うか」に絞って解説します。
音読の具体的なやり方と、続けたときの変化は英語の音読は毎日30分で何が変わるか(効果と正しいやり方)で解説しています。
本記事で紹介する時間配分や回数は、無理なく続けるための一例です。短期間でのスコア達成や会話力の向上を約束するものではありませんので、ご自身の目的や生活に合わせて調整してください。
目次
通勤時間の英語学習が成果につながりにくい3つの理由

最初に、通勤時間という学習時間の特徴を整理しておきます。量としては十分な時間があるのに、使い方で差がつきやすいのが通勤時間です。
通勤・通学時間は1年で数百時間になる
総務省の令和3年社会生活基本調査によると、平日に通勤・通学をした人の通勤・通学時間は、全国平均で1日1時間19分です。都道府県別では、神奈川県の1時間40分が最も長くなっています。
この数字は往復の合計なので、平均的には片道40分前後です。仮に年間240日通勤すると考えると、79分×240日で約316時間になります。
実際の通勤日数は、休日数や有給休暇、在宅勤務の有無によって異なります。あくまで試算ですが、通勤時間だけでも年間でまとまった時間になる人は少なくありません。
通勤時間が短い方は、これより少なくなります。それでも、通勤時間は「平日は毎日、ほぼ同じ時刻にやってくる」学習時間であることに変わりはありません。
忙しい社会人にとって、決まった時刻に確実に訪れる時間は貴重です。問題は、この時間の中身です。
通勤時間以外も含めた総学習時間の見積もり方は、英語習得に必要な時間と、社会人が1000時間を確保する設計図をご覧ください。
理由1:その日の気分でメニューを決めている
電車に乗ってから「今日は何をしようか」と考えると、アプリを開くまでに数分が過ぎます。迷っているうちに、SNSやニュースに手が伸びることもあります。
毎日違う教材に手を出すと、同じ英文に繰り返し触れる機会も減ります。短い時間を積み重ねる通勤学習では、メニューを前もって決めておくことが特に大切です。
理由2:聞き流し・眺めるだけで終わっている
英語の音声を流しておくこと自体は、英語の音に慣れるきっかけになります。ただ、内容を追わずに流しているだけだと、どこが聞き取れていないのかを確認できません。
単語アプリも同じで、意味を眺めるだけでは、会話で口から出せる語はなかなか増えません。インプットで終わらせず、どこかで「声に出す」「言ってみる」工程につなげる必要があります。
理由3:通勤環境に合わないメニューを選んでいる
満員電車で参考書を開くのは難しく、電車内で声を出して音読すれば周囲の迷惑になります。座れる日と立ちっぱなしの日では、できることがまったく違います。
環境に合わないメニューを選ぶと、「今日はできなかった」という日が増え、続ける意欲も下がっていきます。
通勤時間を「英語ジム」に変える3ステップの全体像
3つの理由に共通するのは、通勤時間を「空いた時間」として扱い、その場の判断で使っていることです。そこで本記事では、通勤時間をジムのように設計する勉強法をおすすめします。
ジムでは、使える器具を確認し、メニューと負荷を決め、トレーニング後に体をケアします。通勤時間の英語学習も同じ3ステップで組み立てられます。
| ステップ | ジムでいうと | 通勤英語学習でやること |
|---|---|---|
| ステップ1 | 使える器具を確認する | 通勤ルートを区間ごとに分け、「目・手・耳・口」のどれが使えるかでメニュー表を作る |
| ステップ2 | メニューと負荷を決める | 通勤時間とレベルに合わせて、アプリ・音読・シャドーイングの時間を配分する |
| ステップ3 | トレーニング後のケア | 帰宅後の5分で、通勤中に「言えなかった・聞き取れなかった」英語を回収する |
努力の量を増やす前に、学習の順番や組み立てを整えることの大切さは、代表の田中も忙しい社会人向けの動画で解説しています。
代表・田中が「英語が伸びない理由」と学習の順番について解説した動画:
ここからは、この3ステップを順番に解説します。
ステップ1|通勤ルートを区間ごとの「メニュー表」に分解する

最初のステップは、毎日の通勤ルートを区間ごとに分け、それぞれで何ができるかを書き出すことです。「通勤時間40分」とひとまとめにせず、区間単位で考えるのがポイントです。
区間ごとに「目・手・耳・口」が使えるかを確認する
英語学習で使うのは、主に目(読む)・手(操作する・書く)・耳(聞く)・口(話す)の4つです。通勤の区間ごとに、どれが使えるかは変わります。
代表的な区間について、使えるものと向いているメニューを整理すると次のようになります。
| 区間・状況 | 目 | 手 | 耳 | 口 | 向いているメニュー |
|---|---|---|---|---|---|
| 自宅から駅までの徒歩 | × | × | ○ | △ | その日に使う音声を聞いて耳を慣らす |
| 駅のホームでの待ち時間 | ○ | ○ | ○ | × | 単語アプリ、スクリプトの確認 |
| 電車で座れる | ○ | ○ | ○ | × | スクリプトを見ながらのリスニング、音読の下準備 |
| 電車で立っている(空いている) | ○ | △ | ○ | × | 片手で進められるアプリ、音声を聞きながら口だけ動かす練習 |
| 満員電車 | × | × | ○ | × | 音声だけで完結するリスニング(前夜に素材をセット) |
| 乗り換え・駅から会社までの徒歩 | × | × | ○ | △ | その日のフレーズを頭の中で英語にする |
| 車の運転中 | × | × | △ | × | 運転の妨げにならない範囲で、出発前にセットした音声を聞く |
| 車を駐車場に停めた後 | ○ | ○ | ○ | ○ | 声を出す音読・シャドーイング |
「口」が△の区間は、周囲に人がいなければ小声で言ってみる程度にとどめます。電車の中では、声を出さずに口の形だけ動かす練習に切り替えましょう。
徒歩の区間では、画面を見たり操作したりせず、交差点や駅構内、混雑した場所では音声を止めるなど、安全確認を最優先にしてください。
徒歩・自転車・車の区間で守りたい安全のルール
通勤学習では、安全を最優先してください。歩きながらスマホの画面を見たり、操作したりする学習は避け、音声を聞くだけにしましょう。
自転車については、イヤホンの使用そのものが一律に禁止されているわけではありません。ただし、警察庁の自転車ルールブックでは、イヤホンをつけて周りの音が聞こえない状態での運転は全ての都道府県で禁止されていると案内されています。
安全を優先し、自転車で通勤する区間は、英語学習の時間に含めないと決めてしまうことをおすすめします。
車で通勤する方は、運転に支障がないことを最優先にしてください。運転中にスマートフォンを手に持って操作したり、画面を注視したりすることは禁止されています(参考:警察庁やめよう!運転中のスマートフォン・携帯電話等使用)。
再生する素材は出発前にセットし、運転中は聞くだけにとどめます。声に出す音読やシャドーイングは、安全な場所に停車してから行いましょう。内容を追うことで運転への集中が妨げられると感じたら、学習は中止してください。
メニュー表の記入例|片道45分の電車通勤の場合
例として、自宅から駅まで徒歩10分、電車25分(前半は立ち、途中から座れることが多い)、駅から会社まで徒歩10分という片道45分の方のメニュー表を作ってみます。
| 区間 | 時間 | 使えるもの | メニュー |
|---|---|---|---|
| 自宅→駅(徒歩) | 10分 | 耳 | 今週の素材の音声を2回聞く |
| 電車・前半(立ち) | 10分 | 目・耳・片手 | 単語アプリで復習分を片付ける |
| 電車・後半(座り) | 15分 | 目・手・耳 | スクリプトを見ながら聞き、口だけ動かしてシャドーイングの準備 |
| 駅→会社(徒歩) | 10分 | 耳・頭 | 今日の会議で使いそうな一文を英語で考える |
このように書き出すと、「電車に乗ってから考える」時間がなくなります。メニュー表はスマホのメモに保存し、ルートや時刻が変わったときだけ更新すれば十分です。
ステップ2|アプリ・音読・シャドーイングを通勤時間に合わせて配分する

メニュー表ができたら、次は中身の配分です。通勤学習でよく使われるアプリ・音読・シャドーイングは、それぞれ練習の目的と、通勤中にやりやすい条件が違います。
3つのメニューの役割と、通勤中のやり方
まずは3つのメニューの役割を整理します。どれか一つが優れているのではなく、組み合わせることで役割を補い合います。
| メニュー | 主な練習の目的 | 通勤中のやり方 | 通勤以外で補うこと |
|---|---|---|---|
| アプリ(単語・フレーズ) | 語彙・フレーズを思い出す練習と復習 | 数分単位で区切れるので、ホームの待ち時間や立っている区間に向く | 覚えた語を使った一文を声に出す |
| 音読 | 文字と音の対応、英語の語順のまま意味をとる練習、発話のしやすさ | 電車内では声を出さず、スクリプトを見ながら口の形だけで追う | 自宅で声に出して読む |
| シャドーイング | 音声の聞き取り、音のつながりやリズムへの注意 | 電車内では音声に合わせて口だけ動かす | 自宅で声に出し、録音して確認する |
ウィリーズ英語塾では、音読・リピーティング・シャドーイングを組み合わせた練習をRLC(Reading, Listening and Conversation)トレーニングと呼び、音声を認識する力と意味を理解する力を鍛えています。
通勤中は声を出せない場面が多いため、通勤中は「聞く・見る・口の形で追う」までを担当し、声に出す仕上げは自宅で行うと分担すると、無理なく続けられます。
通勤時間別の配分モデル
片道の通勤時間ごとに、3つのメニューの配分例をまとめました。電車通勤で、行きと帰りで同じ配分を使う想定です。
| 片道の通勤時間 | アプリ | 音読の準備(口の形で追う) | シャドーイング・リスニング | 考え方 |
|---|---|---|---|---|
| 15分 | 5分 | — | 10分 | 1つの素材を聞き込むことに集中し、メニューを増やさない |
| 30分 | 10分 | 5分 | 15分 | 3つをすべて入れ、同じ素材で音読とシャドーイングをつなげる |
| 45分 | 10分 | 10分 | 25分 | 聞く時間を厚くし、スクリプト確認→口の形で追う→音声だけで追う、の順に負荷を上げる |
| 60分以上 | 15分 | 15分 | 30分 | 後半に集中力が落ちやすいため、最後の10分は好きな英語コンテンツを聞く時間にしてもよい |
数字はあくまで目安です。座れるかどうかや、その日の疲れ具合によって調整してください。大切なのは、配分を決めておき、その場で迷わないことです。
レベルに合わせて配分を調整する
英語の基礎にまだ不安がある初心者の方は、アプリの比率を高めにし、語彙と基本フレーズを優先するのがおすすめです。音声が速すぎてついていけない場合は、再生速度を落とすか、スクリプトを見ながら聞く時間を長くします。
単語や文法はある程度わかっているのに聞き取れない、話せないという方は、シャドーイングの比率を高めにします。語彙の追加よりも、知っている英語を音として処理できる状態に近づけることを優先します。
「聞き流し」にしないための素材の選び方
通勤学習で成果を分けるのは、素材の選び方と使い方です。次の3つを基準にしてください。
- スクリプト(英文)があり、意味を確認できること
- 1本あたり1〜3分程度で、通勤中に何度も繰り返せる長さであること
- 仕事や試験など、自分が英語を使う場面に近い内容であること
そのうえで、同じ短い素材を数日〜1週間程度、段階的に繰り返すことをおすすめします。スクリプトの確認、口の形で追う練習、音声だけでの理解確認と進めると、どこが聞き取れるようになったかを確かめやすくなります。期間は素材の長さや難しさ、目的に応じて調整してください。
素材の難しさは、初回にスクリプトを見れば大意がつかめる程度が目安です。知らない単語が多すぎる場合は、素材を短く区切るか、やさしいものに替えましょう。
シャドーイングそのものの進め方は、シャドーイングの効果が出ない理由と正しいやり方3ステップで詳しく紹介しています。
音読を毎日続けたときの変化や、効果が出るやり方の詳細は、別の記事で解説しています。本記事では、通勤中にどこまでやるかという配分に絞っています。
とはいえ、自分のレベルに合う素材や配分を一人で判断するのは難しいものです。配分表を作っても、それが今の課題に合っているのか確信を持てない方もいらっしゃるでしょう。
ステップ3|帰宅後5分の「回収」でアウトプットにつなげる

3つ目のステップは、通勤中の学習を帰宅後に回収することです。通勤中は声を出せない場面が多いため、インプットで終わりやすいという弱点があります。帰宅後の5分で、その弱点を補います。
通勤中は「言えなかった一文」を1行だけメモする
回収の材料は、通勤中に集めておきます。聞き取れなかったフレーズ、アプリで何度も間違える単語、駅から会社まで歩きながら「英語で言えなかった一文」を、スマホのメモに1行ずつ残します。
メモは1日に2〜3行で十分です。たとえば次のような形です。
| 種類 | メモの例 |
|---|---|
| 聞き取れなかった | 素材の0:45あたり。「What it comes down to」が聞き取れない |
| 言えなかった | 「その件は来週の会議で決めましょう」を英語で言えない |
| 覚えられない | 「postpone」と「put off」の使い分け |
メモは短く、その場で1行だけ書くのがコツです。電車の中で調べ始めると、メニュー表の時間が崩れてしまいます。
帰宅後5分で声に出して回収する
帰宅したら、メモを見ながら5分だけ声を出します。聞き取れなかった箇所はスクリプトで確認し、意味を意識しながら音声に合わせて数回声に出します。言えなかった一文は、英語の言い方を調べて、自分の口で言ってみます。詰まる箇所が残る場合は、回数にこだわらず短く区切って繰り返しましょう。
たとえば「その件は来週の会議で決めましょう」なら、“Let’s decide on that at next week’s meeting.” や “Why don’t we make a decision on that at next week’s meeting?” などの言い方があります。
相手との関係や会議の雰囲気によって自然な表現は変わるため、自分が実際に使う場面を思い浮かべて選びましょう。
覚えた内容を見返すだけでなく、自力で思い出して答える練習は、読み直すだけよりも長期的な記憶の保持に役立つとする研究が多く報告されています。帰宅後の回収は、この「思い出して声に出す」機会を毎日の中に作る工程です。
ウィリーズ英語塾では、日本語の文を見て瞬時に英語で言う練習をGCC(Grammar, Composition and Conversation)トレーニングと呼んでいます。通勤中に集めた「言えなかった一文」は、この口頭英作文の練習にそのまま使える、自分だけの教材になります。
口頭英作文を一人で進める手順は、英語が話せない社会人が捨てるべき3つの思い込みと、今日から始める話す練習法で解説しています。
通勤中に集めた材料を、その日のうちに声に出して回収する。この流れができると、通勤時間の学習がインプットだけで終わらなくなります。
週末に1週間分のメモをまとめて確認する
週末には、1週間分のメモを見返し、まだ言えない一文だけに印を付けます。言えるようになったものは消し、残ったものを翌週のメニューに追加します。
この確認は10〜15分あれば十分です。1週間で何を回収できたかが見えると、通勤学習が前に進んでいる実感を持ちやすくなります。
通勤英語ジムの1週間メニュー例|平日5日の組み立て方

ここまでの3ステップを、1週間のメニューに落とし込んでみます。片道30分の電車通勤で、行き帰りともに学習する想定です。
平日5日のメニュー例
曜日ごとにテーマを変えるのではなく、1週間を通して同じ素材の負荷を少しずつ上げていく組み立てです。続けやすくするための一例なので、素材の難しさや予定に合わせて調整してください。
| 曜日 | 行きの電車(30分) | 帰りの電車(30分) | 帰宅後(5分) |
|---|---|---|---|
| 月 | 新しい素材をスクリプトを見ながら聞き、意味を確認する | アプリで語彙の復習 | わからなかった表現を声に出して確認 |
| 火 | スクリプトを見ながら、口の形で音声を追う | 音声だけで聞き、聞き取れない箇所をメモ | メモの箇所を音声に合わせて数回声に出す |
| 水 | スクリプトを見ずに、口の形でシャドーイング | アプリで語彙の復習 | 言えなかった一文を声に出して回収 |
| 木 | 口の形でシャドーイング(2回目以降は速度を戻す) | 素材の内容を英語でどう説明するか頭の中で組み立てる | 組み立てた説明を声に出してみる |
| 金 | 音声だけで聞き、月曜との違いを確認 | 好きな英語コンテンツを自由に聞く | 自宅で素材を声に出してシャドーイングし、録音する |
土日のどちらかで、1週間分のメモの確認と翌週の素材選びを済ませておきます。月曜の朝に「今週は何をやるか」がすでに決まっている状態を作ることが、平日の通勤学習を続けるコツです。
座れない日・疲れている日の最低ライン
満員で身動きがとれない日や、仕事で疲れ切った帰り道もあります。そのような日のために、最低ラインを決めておきましょう。
たとえば「今週の素材の音声を1回聞く」だけの最低ラインを設けておくと、翌日に学習を再開する心理的な負担を下げられる人もいます。最低ラインをこなした日も、メニューを実行した日として記録に残してください。
ただし、体調がすぐれない日や睡眠が足りていない日は、休息を優先してください。
日常のルーティンと英語を結びつける習慣化のコツは、やる気に頼らず英語を習慣化するためのシンプルな工夫も参考になります。
実例:学習を習慣として定着させた受講生
通勤時間のような決まった時間に学習を組み込むことは、習慣化の第一歩です。一人では続かなかった学習を、生活の中に定着させた受講生の対談動画です。成果には個人差があり、開始時の英語力や学習期間・学習量によって結果は異なります。
学習の習慣化に成功した受講生との対談動画:
メニューを決めても、仕事の繁忙期や出張が続くと、学習のリズムは崩れがちです。代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムでは、代表が生活リズムに合わせて学習計画を作成し、日々の学習報告をもとに計画を調整します。
受講前には、無料の説明講習と田中代表との面談で、通勤時間の使い方も含めた学習設計の方針を確認できます。
満員電車・騒音・疲れに負けない通勤学習の環境づくり

通勤学習が途切れる原因の多くは、やる気ではなく環境です。混雑や騒音、電波の状態、疲れといった通勤ならではの障害に、前もって手を打っておきましょう。
満員電車でも「音声だけ」で完結する準備をしておく
満員電車では、スマホを取り出すこと自体が難しい場合があります。乗る前に再生を始め、降りるまで画面を見なくてよい状態にしておきます。
地下鉄や電波の弱い区間で止まらないように、音声は前夜のうちに端末へ保存しておくと安心です。再生リストを「今週の素材」だけにしておけば、途中で選び直す必要もありません。
騒音対策とイヤホンの使い分け
電車内の騒音で音声が聞き取りにくいと、つい音量を上げがちです。WHO(世界保健機関)は、公共交通機関のような騒がしい場所では、耳に合ったノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンを使うと、音量を上げる必要を減らせるとしています。
聞き取りにくいからといって音量を上げすぎず、控えめな音量で聞くようにしましょう。
一方で、ホームや駅構内、歩いている区間では、周囲の音が聞こえる状態を保ってください。外の音を取り込む機能を使うか、音量を下げるなど、区間によってイヤホンの使い方を切り替えることが大切です。
通知を切り、アプリの配置を整える
学習の途中で通知が届くと、そのまま別のアプリに移ってしまうことがあります。通勤時間だけ通知を切る設定にしておくと、集中が途切れにくくなります。
スマホのホーム画面の1ページ目に、通勤学習で使うアプリだけを並べておくのも効果的です。開いた瞬間に学習を始められる状態が、スキマ時間を無駄にしない工夫になります。
疲れている帰り道は負荷を下げる
仕事帰りは、朝より集中力が落ちているのが普通です。帰りの電車は、アプリの復習や、朝と同じ素材を聞き直すなど、負荷の低いメニューを割り当てましょう。
新しいことを覚える、口の形でシャドーイングするといった負荷の高いメニューは、頭がすっきりしている朝に寄せると続けやすくなります。
通勤学習の成果を見える化する記録の付け方
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通勤学習は、1日あたりの時間が短いぶん、英語力が伸びている実感を持ちにくい学習です。だからこそ、記録を付けて変化を見えるようにしておくことが、続ける力になります。
記録するのは3項目だけでいい
記録が面倒になると、学習そのものが止まってしまいます。記録する項目は、次の3つに絞りましょう。
| 項目 | 記録の例 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 実行したメニュー | 行き:シャドーイング準備/帰り:アプリ | メニュー表どおりに実行できた日の割合 |
| 学習した時間 | 行き25分・帰り20分 | 1週間の合計時間の推移 |
| 回収した一文の数 | 言えなかった一文:2つ回収 | 1ヶ月で回収できた一文の累計 |
特に3つ目の「回収した一文の数」は、通勤中に見つけた課題を、実際に声に出して復習した量を確認する指標です。時間の記録だけでは見えない、学習の中身を確かめられます。
ただし、一度声に出して復習できたことと、実際の会話で自然に使えることは別です。1週間後にもう一度言えるか、オンライン英会話や仕事の場面で使えたかも、あわせて確かめるとよいでしょう。
4週間ごとに、同じ素材でついていける割合を確かめる
4週間に一度、最初の週に使った素材を自宅で声に出してシャドーイングし、録音します。スクリプトと照らし合わせ、音声についていけた箇所と、口が止まった箇所に印を付けます。
同じ素材での比較は、練習した内容がどれだけ定着したかを確かめるのに役立ちます。ただし、素材そのものに慣れた影響も含まれます。
そこで月に1回程度は、同じくらいの難しさの初めて聞く短い素材でも確認してみましょう。練習していない英語にどこまで対応できるかが見えやすくなります。変化が小さい場合は、素材の難しさや配分を見直すきっかけにしてください。
実例:限られた時間でリスニングを伸ばした受講生
学習時間の使い方を見直し、聞き取りの課題に取り組んだことで、3ヶ月でTOEIC 795点に到達した受講生の対談動画です。成果には個人差があり、開始時の英語力や学習期間・学習量によって結果は異なります。
3ヶ月でTOEIC 795点を取得し、リスニングを克服した受講生との対談動画:
記録を付けても、それをどう読み、翌週のメニューにどう反映すればよいかは、一人では判断しにくいものです。学習の記録を第三者と一緒に振り返ることで、通勤時間の使い方を客観的に見直せるようになります。
通勤時間の英語学習でよくある質問

最後に、通勤時間の英語学習についてよくいただく質問にお答えします。
Q. 通勤時間だけで英語は話せるようになりますか?
通勤時間は、語彙の復習やリスニング、話す内容の準備に向いた時間です。一方で、電車の中では声を出して話す練習がほとんどできません。
話せるようになることを目指すなら、帰宅後の回収やオンライン英会話などのレッスンで、実際に声に出して使うスピーキングの時間と組み合わせることをおすすめします。通勤時間は、その練習の質を上げる準備の時間と考えると、役割がはっきりします。
Q. 英語の聞き流しには意味がないのでしょうか?
英語の音声に親しむ、英語への興味を保つといった補助的な役割は期待できます。疲れている帰り道に、好きな英語コンテンツを聞くのもよいでしょう。
ただし、聞き流しだけで聞き取りの力や語彙が十分に伸びるとは限りません。学習の効果を狙う時間には、スクリプトとの照合や内容の理解確認、繰り返し、内容を思い出す練習を組み合わせると、聞き取れる範囲を確かめながら進められます。
Q. 片道15分以下で、通勤時間が短い場合はどうすればいいですか?
通勤時間が短い場合は、メニューを1つに絞りましょう。その週の素材を1本決め、行きも帰りも同じ音声を聞く形がおすすめです。
片道15分でも、往復と帰宅後の5分を合わせれば、1日35分になります。短い時間ほど、その場で迷わない仕組みが効いてきます。
Q. 車通勤ですが、どんな学習ができますか?
運転中は、運転の妨げにならない範囲で、出発前にセットした音声を聞くだけにとどめましょう。画面を見たり操作したりする学習はできません。内容を追うことで運転への集中が妨げられると感じたら、学習は中止してください。
車通勤ならではの利点は、周囲を気にせず声を出せる場所を確保しやすいことです。会社や自宅の駐車場など安全な場所に停車してから数分間、その日聞いた素材の音読やシャドーイングを声に出して行うと、電車通勤では難しい声出しの時間を作れます。
Q. 英語学習アプリやAIはどう組み合わせればいいですか?
単語アプリは、数分単位で区切って進められるため、通勤のスキマ時間と相性のよい学習手段です。AI英会話アプリも、声を出せる環境であれば、話す練習の量を増やす手段として活用できます。
AIに、通勤中にメモした「言えなかった一文」の英語表現を複数提案してもらい、帰宅後の回収に使うのも一つの方法です。その際は、相手や場面、丁寧さを指定し、提案された英文は辞書や講師のフィードバックなどで自然さを確かめてから使いましょう。社外秘の情報や個人情報は入力しないでください。
アプリやAIで練習量を確保し、人の講師やコーチとのやりとりで実際の使い方を確かめるなど、それぞれの得意な役割を組み合わせると効果的です。
AIの提案を自分の英語に取り込む方法は、AI添削で英作文が上達する人・しない人の使い方の違いで解説しています。
通勤学習を成果につなげる伴走|WiLLiesの代表伴走型コーチングとは

通勤時間を英語ジムに変える3ステップは、一人でも始められます。ただ、自分に合う素材や配分を選び、記録を読み解いてメニューを調整し続けるのは、忙しい社会人にとって簡単ではありません。
WiLLies Englishの代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムは、こうした学習設計と振り返りを、代表の田中茂が直接サポートするプログラムです。主な特徴は次のとおりです。
- 代表の田中が、一人ひとりの目的と生活リズムに合わせた学習計画を直接作成
- 開始から3ヶ月は、毎日の学習日報に代表がフィードバック。4〜6ヶ月目はコーチンググループで、他の受講生と毎日学習を報告しながら伴走
- 代表・担任講師・受講生の3人チームで学習を進める(代表が担任講師をアサインし連携)
- 卒業生も参加するコミュニティで、学習を続ける仲間とつながれる
- 口頭英作文を自分専用の音声教材にできる「1 min Speech」などの教材は、プログラム終了後も利用可能。担任講師とのレッスンは終了後も6ヶ月(合計1年間)継続
提供内容や募集状況は変更される場合があります。最新の詳細はコースページでご確認ください。
受講生の声
公式サイトに掲載している受講生の声から、通勤時間や忙しい毎日の中での学習の体験に触れたものをご紹介します。
1 min Speechに入れたマイセンテンスを、通勤(車)中ずっとリピート再生しています。最初はスピードを落としてリピートしていき、1週間もすると自分の口から自然に英語が話せている感覚が嬉しいです。
(S.Yさん/受講4ヶ月目/女性)
これさえ話せれば仕事では困らない。そんなセンテンスを入会して1ヶ月で300以上登録しました。通勤中もお風呂の中でももう手放せません。
(M.Tさん/受講2ヶ月目/男性・一部抜粋)
毎日フィードバックしてくださるお陰で、育児と介護で忙しくしている中でも続けることが大事だと気付かせて頂き、ゼロにしないよう努めることができました。
(M.Aさん/受講5ヶ月目/女性・一部抜粋)
実例:3ヶ月でVERSANTのスコアを19点伸ばした受講生
聞き取りの課題に向き合い、学習の進め方を見直したことで、3ヶ月でVERSANTのスコアを19点伸ばした受講生との対談です。成果には個人差があり、開始時の英語力や学習期間・学習量によって結果は異なります。
3ヶ月でVERSANT +19点を達成した受講生との対談動画:
プログラムの全体像は、以下の説明動画でもご覧いただけます。
まとめ|通勤時間は「決めて・配分して・回収する」で英語ジムになる

本記事では、通勤時間を「英語ジム」に変える3ステップを解説しました。最後に要点を振り返ります。
| ステップ | やること | 今日からの行動 |
|---|---|---|
| ステップ1:メニュー表 | 通勤ルートを区間に分け、「目・手・耳・口」で使えるものを確認する | 片道の区間と時間をスマホのメモに書き出す |
| ステップ2:配分 | 通勤時間とレベルに合わせ、アプリ・音読・シャドーイングを配分する | 今週使う素材を1本決め、配分表に当てはめる |
| ステップ3:回収 | 通勤中にメモした一文を、帰宅後5分で声に出して回収する | 帰りの電車で「言えなかった一文」を1行メモする |
通勤時間は、平日ならほぼ毎日、同じ時刻にやってくる学習時間です。時間の長さよりも、決めておく・配分する・回収するという仕組みが、スキマ時間の英語学習の手応えを変えます。
まずは今日の帰りの電車で、メニュー表を作るところから実践してみてください。
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