大学共通テストの英語対策。ここではリーディングパート、リスニングパートそれぞれの内容を少し深掘りし、
COLUMNウィリーズ英語塾コラム
2023.02.27
高校生
テーマ:
【2023年最新/大学共通テストはこう変わる】過去問分析による英語対策を解説
2021年に大学共通テストが導入され、英語テストの内容が大きく変わりました。具体的には以下3つの変化がありました。
- リスニングの配点割合が大幅に増え、リスニング:リーディングが1:1になったこと
- 文法知識だけを問う問題がなくなり、リーディングパートが大幅に増えたこと
- リーディングパートで扱う語彙数が圧倒的に増えたこと
ただ、2021年以降、上記の流れは大きく変わっておらず、テストの形式は安定してきたと言えます。とはいえ、リーディングパート、リスニングパートともに難易度は非常に高く、一般的な高校生の英語レベルでは、時間が足りなくなることが確実です。
ここではリーディングパート、リスニングパートそれぞれの内容を少し深掘りし、どのような対策が必要かを見ていきます。英語はもちろん語彙など暗記が必要な部分はありますが、それだけでは歯が立ちません。長期的な対策が必要な教科です。受験生にとっては避けて通れない教科なので、早めに準備をしていきましょう。
<大学共通テスト:リーディングパート>
- 大問1(A):案内文(設問2, 配点4)
- 大問1(B):ウェブサイト(設問3, 配点6)
- 大問2(A):ウェブサイト(設問5, 配点10)
- 大問2(B):レポート(設問5, 配点10)
- 大問3(A):ニュースレター(設問2, 配点6)
- 大問3(B):ブログ(設問6, 配点9)
- 大問4:2つの記事(設問6, 配点16)
- 大問5:物語文(設問9, 配点15)
- 大問6(A):説明文(設問5, 配点12)
- 大問6(B):説明文(設問6, 配点12)
前回と同様、リーディングパートは80分、配点は100点です。全体の語彙数は約6,100語で昨年から100語程度増加しています。これまで出題のなかった物語文も大問5で問われました。やはり多くの高校生にとって、この分量・語彙数を80分でこなすには高い英語力が求められます。
まず分量からいうと、80分のうち問題を解く時間を35分から40分とすると、実際に文章を読むために必要な時間は多く見ても45分程度となります。そのためには1分間に150 ~ 140単語(150 ~ 140 Words per Minutes)の速さで読み進める必要があります。
初見の文章を自分がどのくらいの速さで読み進めることができているか確認してみましょう。まずは現状のレベルを知ることが重要です。これを1分間150 ~ 140語読めるようにすることが目標です。
1分間1に50 ~ 140語の英語を読むには文章を読み返している時間はもちろんありません。英文を文頭から読み進め、一発で理解していく力が必要になります。
もちろん、テストでは文章を読み始める前に、文章のタイトルからポイントを類推したり、問題をさっと確認し、読み進めるためのポイントを掴むというテクニックも必要になりますが、対策としてはこの「文頭から英語を英語のまま理解する」ためのトレーニングを日々続けていくしかありません。
この「文頭から英語を英語のまま理解する」能力を身に付けるには、精読ではなく、音読やシャドーイングが重要になります。精読と異なり音読は強制的に文頭から読み進むことが求められ、逐一日本語に訳すことが物理的にできないからです。
音読する際に、はじめは主語と動詞に意識を集中しましょう。
また語彙の難易度は、英検2級〜準1級程度となっています。高校2年の間、おそくとも高校3年の早い段階で英検準1級程度の語彙力は身に付けておくことをお勧めします。
WiLLies Englishがお勧めする音読方法もまとめていますので、こちらも参考にしてみてください:
<大学共通テスト:リスニングパート>
- 大問1(A):短い発話に合う英文選択(設問4, 配点16)
- 大問1(B):短い発話に合う絵などを選択(設問3, 配点9)
- 大問2 :短い発話に合う絵などを選択(設問4, 配点16)
- 大問3 :短い発話を聞き、質問に答える(設問6, 配点18)
- 大問4(A):長めの発話を聞き、情報を整理(設問8, 配点8)
- 大問4(B):発話を比較し、質問に合う発話を選択(設問1, 配点4)
- 大問5 :講義を聞き、質問に答える(設問7, 配点15)
- 大問6(A) :会話を聞き、質問に答える(設問2, 配点6)
- 大問6(B) :長めの会話や議論を聞いて、質問に答える(設問2, 配点8)
前回と同様リスニングパートは30分、配点は100点です。リーディングパートが80分/ 100点であることを考えるとリスニングの重要性が際立ちます。
リスニングパートの読み上げ語数は約1,500語で昨年度から変化はないといえます。繰り返し再生のない1回再生の問題が6割程度を占めており、的確なリスニング能力が求められます。
速読力と同様に、リスニング能力の向上も一朝一夕では難しいのが現実です。長期的な取り組みが必要になりますが、正しい対策をすれば必ず得点源になります。諦めず取り組みましょう。
リスニングが苦手という高校生は多いと思いますが、それは学校でも塾でも正しい対策ができていないことが一つの原因です。リスニング用のCD、音源をただやみくもに聞き流していても英語を聞き取れるようにはなりません。リスニングには、 「音声認識力」と「意味理解力」の向上が重要なのですが、この2つの力を付けるには、必要なトレーニングがあります。
例えば、音声認識力は「英語の音をひろう/ 聞き取る力」を指しますが、この力を向上させるにはシャドーイングという練習がおすすめです。音声を聞きながら、聞こえた英語をそのまま発話するというトレーニングになります。
詳細は 【WiLLiesメソッド】リスニング力の伸ばし方 で説明していますのでぜひご確認ください。
以上、簡単ではありますが、大学共通テストのリーディングパート、リスニングパートの内容と対策に必要なトレーニング方法をご紹介しました。大学受験用の問題集や過去問を解くだけでなく、ぜひそれらの問題集を活用してここで紹介したトレーニングを実践してみてください。必ず力がつきます。「問題集は解いて終わりではなく、解いた後が大切!」ということを強く伝えたいと思います。
もし一人で実践することに自信がない場合は、ぜひWiLLies Englishの高校生コースをお試しください。WiLLies Englishのオンライン英会話スクールは、一般的な英会話スクールとは異なり、講師と単にお話しして終わりではありません。
高校生コースでは、大学受験にも定評のある教材を使い、講師と一緒に音読 / シャドーイング / 口頭英作文など、難易度が高まっている大学受験英語を攻略するためのトレーニングをご提供しています。無料体験レッスンもあるので、まずはお気軽にお試しください。
おすすめの関連記事
CATEGORY
人気記事
テーマを表示