高1・高2で英検準1級を取れば大学受験はこう楽になる|共通テスト・推薦の優遇例|コラム|ウィリーズ英語塾
COLUMNウィリーズ英語塾コラム
2026.07.03
英検対策
高校生
テーマ:
高1・高2で英検準1級を取れば大学受験はこう楽になる|共通テスト・推薦の優遇例

「英検準1級を高校生のうちに取っておくと、大学受験で有利になるらしい」——そんな話を耳にして、このページを開いた高1・高2の受験生や保護者の方は多いのではないでしょうか。
ただ、「有利」と言われても、共通テストが免除になるのか、どの大学のどの入試で使えるのか、具体的なイメージが湧きにくいのが正直なところだと思います。制度の情報が大学ごとに散らばっていて、調べるだけでも一苦労です。
結論から言えば、英検準1級の優遇は「出願資格・得点換算・加点・試験免除」の4パターンに整理でき、高1・高2のうちに取得しておくと、高3の1年間の使い方そのものが変わります。これが、準1級が「大学受験を楽にする」と言われる本当の理由です。
そこで本記事では、英検準1級が大学入試で優遇される仕組みと国公立・私立大学での活用例、共通テストとの正しい関係、そして高1・高2からの取得スケジュールまでを具体的に解説します。累計2万人以上を指導し、英検1級合格者を毎年50名以上輩出してきたウィリーズ英語塾の知見をもとにまとめました。
目次
英検準1級で大学受験が「楽になる」仕組み|優遇は4パターン

まず押さえたいのは、大学入試における英検の優遇が大学・学部・入試方式ごとに設計されているという事実です。「準1級=どの大学でも有利」ではなく、どの方式でどう効くのかを知ることが出発点になります。
とはいえ、優遇の中身は大きく4つのパターンに整理できます。この4パターンさえ理解すれば、志望校の募集要項を読むスピードが一気に上がります。
出願資格・得点換算・加点・試験免除の4パターン
4つの優遇パターンを、受験生への効き方とあわせて整理したのが次の表です。
| 優遇パターン | 内容 | 受験生への効き方 |
|---|---|---|
| 出願資格 | 準1級(または相当CSEスコア)がないと出願できない方式の要件を満たす | 総合型・学校推薦型で受けられる大学の選択肢が広がる |
| 得点換算 | 英語の試験の得点として、級やCSEスコアに応じた点数に読み替えられる(満点扱いを含む) | 当日の英語の出来に左右されにくく、事前に英語の得点の見通しを立てられる |
| 加点 | 合計点に一定の点数が上乗せされる | ボーダーライン上の勝負で数点〜数十点のリードになる |
| 試験免除 | 個別試験の英語そのものが免除される | 受験当日の科目負担が減り、他科目に集中できる |
このほか、点数化はされないものの合否判定の際に資格取得を参考にする大学もあります。どのパターンに該当するかは大学・学部・方式で異なるため、必ず最新の募集要項で確認してください。
自分の志望校が英検をどう扱っているかは、日本英語検定協会の英検・TEAP・IELTS活用校検索(日本英語検定協会)で大学名から調べられます。
「準1級」と「CSEスコア2304」——2つの基準を知っておく
優遇制度を調べるとき、もう一つ知っておきたいのが英検CSEスコアです。英検準1級は「大学中級程度」とされる級で、一次試験の合格基準スコアは1792点、二次試験は512点で、合計2304点(満点3000)が「準1級合格」を示すスコアとして公式に定められています。
CSEスコアの見方と自分の課題の把握方法は、英検CSEスコアを理解して学力・課題を把握する方法で詳しく整理しています。
大学によっては「準1級合格」ではなく「CSEスコア2300以上」のようにスコアで基準を設定するケースがあり、この場合は級の合否よりスコアの高さが問われます。準1級のレベル感は準1級の試験内容(日本英語検定協会)、スコアの入試活用は英検CSEスコアの入試活用(日本英語検定協会)で確認できます。
なお、準1級合格レベルは国際指標CEFRのB2に相当するとされています(協会公表の目安で、完全な1対1対応ではありません)。大学の基準表には「CEFR B2以上」という書き方で登場することも多いので、準1級≒B2という目安を覚えておくと基準表が読みやすくなります。
最大の効果は「高3の1年間」を英語以外に使えること

優遇制度の表面的な説明はよく見かけますが、高1・高2で準1級を取ることの本当の価値は、制度の枠を超えたところにあります。それは受験学年である高3の時間配分が根本から変わることです。
大学受験は、限られた時間をどの科目に配分するかの戦いでもあります。英語の得点の見通しが事前に立っている受験生は、高3の膨大な時間を数学・理科・社会や過去問演習に振り向けられます。
一般選抜での効果:英語を「終わった科目」にできる
得点換算や試験免除を利用できる方式では、英語の仕上がりに対する不安が大幅に軽くなります。当日に難化した英語の問題で失点するリスクを避け、換算・みなし得点で計算が立つからです。
特に私立大学の一般選抜では、英語の配点が大きい学部が少なくありません。そこで英語の得点を高い水準で見込めることは、合否シミュレーションの精度を大きく高めてくれます。
また、英検準1級に向けた学習は語彙・長文読解・リスニング・ライティングの4技能を鍛えるため、換算を使わない場合でも共通テストや個別試験の英語力の土台としてそのまま活きます。優遇と実力向上の「二重取り」ができるのが準1級学習の特長です。
推薦・総合型での効果:出願できる入試の数が増える
もう一つ見逃せないのが、受けられる入試の選択肢が増えるという効果です。総合型選抜や学校推薦型選抜では、外国語検定試験の基準を出願要件に組み込む大学が多くあります。
準1級を持っていれば、一般選抜に加えて推薦・総合型という複数のルートを持って高3を迎えられます。「一般一本勝負」の受験生と比べて、精神的な余裕がまったく違います。
「共通テストが免除になる」わけではない|制度の正しい理解

ここで、多くの受験生・保護者が誤解しやすいポイントを整理しておきます。それは英検と共通テストの関係です。
かつて大学入学共通テストに英語民間試験の成績を組み込む「成績提供システム」が検討されましたが、導入は見送られました。つまり、共通テストを利用する入試では、英検を持っているだけで共通テスト英語の受験が免除される国の共通制度は存在しません。外部検定の扱いは、すべて各大学・各入試方式ごとの個別制度です。
「共通テスト英語の得点として扱う」大学が個別に存在する
一方で、各大学が個別の判断で「一定基準以上の外部検定スコアを、共通テスト英語の得点に換算する・満点とみなす」方式を設けているケースがあります。免除ではなく、大学側の得点の読み替えという建て付けです。
たとえば広島大学では、一般選抜においてCEFR B2以上に相当する英語外部検定のスコアを、共通テスト英語の満点とみなす取り扱いが知られています。対象の学部・年度により条件は異なるため、必ず最新の募集要項で確認してください。
この違いを理解しておくと、「英検があれば共通テストを受けなくていい」といった誤った期待も、「どうせ共通テストは受けるから英検は意味がない」という過小評価も、どちらも避けられます。制度はあくまで英語の得点の保険であり、その保険の価値が非常に大きいのです。
国公立大学における英検準1級の優遇例

国公立大学では、英検準1級はどのように効くのでしょうか。全体の傾向としては、総合型・学校推薦型選抜での出願資格や加点としての活用が中心で、一般選抜で共通テスト英語に換算する大学は一部という構図です。
代表的な活用のかたちを整理すると、次のようになります。
| 入試方式 | 国公立大学での主な活用のかたち |
|---|---|
| 一般選抜 | 一部の大学で、CEFR B2以上等を基準に共通テスト英語の満点扱い・得点換算を実施(広島大学などの例) |
| 学校推薦型選抜 | 準1級やCEFR基準を出願要件・評価対象とする学部がある |
| 総合型選抜 | 出願資格・書類評価での加点材料として活用する学部がある |
国公立志望であっても、準1級の価値は決して小さくありません。共通テスト英語が満点扱いになれば、ボーダー得点率の計算が根本から変わりますし、推薦型のルートを検討する場合には出願の入口を開く鍵になります。
ただし国公立の制度は年度による変更が少なくないため、志望大学の入試要項・選抜要項の「外部検定利用」の項目を、高2のうちに一度確認しておくことをおすすめします。
私立大学における英検準1級の優遇例

私立大学は国公立に比べて外部検定の活用が広く、優遇のパターンも多彩です。早慶上智・MARCHクラスでも、英検準1級レベルを想定した方式が数多く設けられています。
ここでは、公式情報で確認できる代表的な例を紹介します。同じ大学でも学部・方式によって扱いがまったく異なるため、あくまで「型」をつかむための例としてご覧ください。
立教大学:独自の英語試験を課さず、外部スコアか共通テストで判定
立教大学の一般入試は、一部を除き大学独自の英語試験を実施せず、英語資格・検定試験のスコアまたは共通テスト英語の得点を英語の得点として利用する方式を導入しています。詳細は立教大学 一般入試・共通テスト利用入試Q&A(立教大学公式)で公開されています。
一般入試の換算は出願後の統計的処理によるため換算点は事前に公表されず、共通テスト利用入試では換算表が入試要項に掲載されます。運用は年度により変わり得ますが、いずれもCSEスコアが高いほど有利になる設計です。準1級合格水準(CSE2304前後)を早期に確保し、さらにスコアを伸ばす戦略が立てやすい大学と言えます。
上智大学:公募推薦の出願基準に学科指定の検定基準
上智大学の推薦入学試験(公募制)では、学科ごとに外国語検定試験の出願基準が指定されており、英文学科など英検準1級以上が基準とされた学科もあります。制度の詳細は上智大学 推薦入学試験(公募制)(上智大学公式)で確認できます。
このタイプの入試では、準1級を持っていないとそもそも出願のスタートラインに立てません。高2までの取得が、志望校の選択肢を守ることに直結します。
そのほかの私立大学:換算・加点・免除の組み合わせ
早稲田大学にも、英検などの英語外部検定のスコアを出願要件に組み込んだ入試方式を設けてきた学部があります(方式は年度により見直されるため、最新の要項確認が前提です)。MARCHや関関同立でも、共通テスト利用方式や全学部日程での得点換算・加点など、準1級が効く場面は多岐にわたります。
志望校が決まっている場合は募集要項を、まだ絞り込めていない場合は英検活用校検索(日本英語検定協会)を起点に候補を広げるのが効率的です。
総合型・学校推薦型選抜で準1級が「武器」になる理由

近年の大学入試では、総合型選抜・学校推薦型選抜の存在感が年々高まっています。この流れのなかで、英検準1級の価値はさらに大きくなっています。
理由はシンプルで、推薦・総合型は「学力試験の一発勝負」ではなく、高校時代の積み上げを評価する入試だからです。準1級は、英語の実力を客観的な数値で証明できる、有力な積み上げの証拠の一つになります。
出願資格を満たすだけでなく、評価でも差がつく
前述のとおり、多くの大学が外国語検定の基準を出願要件に設定しています。そして要件を満たしたあとの書類審査・面接でも、準1級はB2レベルの英語力の証明として機能します。
同じ評定平均の受験生が並んだとき、準1級の有無は明確な差になります。志望理由書で「入学後は英語で専門分野を学びたい」と書くなら、その裏付けとして大きな説得力を持つ材料になります。
「2級で十分」か「準1級まで狙う」かの分かれ目
英検2級でも出願できる入試は多くありますが、難関大学になるほど基準は準1級・CSE2300前後に上がる傾向があります。また同じ換算方式でも、2級合格水準と準1級合格水準ではみなし得点に差がつく設計が一般的です。
私立入試の「年内化」と英検の関係は、私立の6割が「年内」で決まる時代に英検2級・準1級が重要になる理由でも詳しく解説しています。
志望校のレベルが早慶上智・MARCH・難関国公立にかかるなら、高2までに準1級(または相当CSEスコア)を目標に据える価値は十分にあります。2級に合格した時点で満足せず、スコアを伸ばし続けることが大切です。
高1・高2からの取得スケジュール|「2年以内」ルールに注意

それでは、いつまでに準1級を取ればよいのでしょうか。結論としては、高2の終わりまでの取得を目標に、高1のうちから逆算して動くのが理想です。
その際に必ず知っておきたいのが、成績の取得時期に関するルールです。英検の合格資格やCSEスコアそのものに、一律の有効期限はありません。
ただし、入試利用では「出願から2年以内に取得したもの」のように、提出できる成績の取得時期を指定する大学があり、早く取りすぎると出願時に使えないことがあります。取得時期は志望校の要項から逆算して決めましょう。
学年別モデルスケジュール
高1・高2から準1級を目指す場合の標準的な進め方を表にまとめました。現在の級や英語力に応じて前後させてください。
| 時期 | 目標 | 学習の重点 |
|---|---|---|
| 高1前半 | 2級の取得(未取得の場合) | 高校英文法の完成と語彙の土台づくり |
| 高1後半〜高2前半 | 準1級の学習開始・初挑戦 | 準1級レベルの語彙強化、長文・リスニングの処理速度アップ |
| 高2後半 | 準1級合格・CSEスコアの上積み | ライティング(要約・意見論述)の添削、二次面接の実戦練習 |
| 高3前半 | 必要に応じた最終受験 | スコア更新が必要な場合のみ。以降は他科目・過去問へ全面シフト |
準1級を武器にするための学習マインドと日々の行動は、高校生が英検準1級で英語を武器にするための7つの秘訣が参考になります。
2024年度のリニューアル以降、準1級のライティングは英文要約と意見論述の2題構成が続いています。最新の出題形式は2024年度 英検リニューアル(日本英語検定協会)で確認してください。
受験機会はS-CBTで増やせる
従来型の英検は年3回ですが、準1級は英検S-CBTでも受験でき、原則毎週土日に実施されています(級や地域により実施日は異なります)。部活や定期テストと重なりにくい日程を選べるのは、高校生にとって大きな利点です。
従来型とS-CBTを組み合わせれば、高2の1年間だけでも複数回の挑戦機会を確保できます。1回の不合格で諦めず、回数を戦略に組み込むのが高校生の賢い受け方です。
一発で決めるに越したことはありませんが、準1級は「大学中級程度」の手応えのある試験です。だからこそ、添削やスピーキング練習を一人で抱え込まず、伴走してくれる指導者を早めに確保することが合格までの時間を短縮します。
優遇「だけ」を目的にしないための注意点

ここまで優遇制度のメリットを解説してきましたが、最後に押さえておきたい注意点が3つあります。制度への過度な期待は、かえって受験戦略を狂わせることがあるからです。
いずれも「知っていれば防げる」落とし穴です。準1級の効果を最大化するのは、制度の正確な理解と早めの確認だと考えてください。
注意点1:換算値・基準は毎年変わり得る
外部検定の扱いは、大学の入試改革にあわせて頻繁に見直されます。昨年まであった換算方式が変更されたり、基準スコアが引き上げられたりすることは珍しくありません。
受験学年になってから「制度が変わっていた」と気づくのでは遅すぎます。高2の秋以降に公表される志望校の入試要項は、必ず自分の目で確認しましょう。
注意点2:「級」ではなく「スコア」で問われる方式がある
「準1級合格」を要件とする大学だけでなく、「CSE2300以上」「CEFR B2以上」のようにスコアで線を引く大学もあります。この場合、準1級に不合格でもスコアが基準を超えていれば使えるケースがある一方、合格していてもスコアが足りないケースもあり得ます。
つまり高校生が磨くべきは、級の合否だけでなく英検CSEスコアの絶対値です。合格後もスコアを伸ばす意識を持つと、使える入試の幅が広がります。
注意点3:準1級はゴールではなく、入学後の英語力の土台
優遇を受けて合格しても、大学では英語で文献を読み、発表する場面が待っています。準1級の学習で身につけた4技能は、そのまま大学での学びや留学挑戦の土台になります。
「入試に使えたら終わり」ではなく、使える英語として仕上げておく——この視点を持てるかどうかで、同じ準1級でも入学後の伸びが変わってきます。
高1・高2から準1級を目指すなら——WiLLiesの英検コース

ここまで見てきたとおり、英検準1級は高1・高2で取得してこそ効果が最大になります。そして準1級の壁になりやすいライティング添削とスピーキング練習は、独学ではもっとも対策しづらい領域です。
ウィリーズ英語塾の担任制の英検コースは、毎回同じ担任講師がGCCメソッド(文法→作文→発話)で「知っている英語」を「口から出る英語」に変えながら、級別の対策を体系的に進めるコースです。
- 担任制なので、弱点や進捗を毎回共有した状態でレッスンが進み、ライティング・面接対策まで一貫して伴走します
- 累計2万人以上の指導実績があり、英検1級合格者を毎年50名以上輩出しています
- 部活や定期テストと両立しやすいオンライン形式で、高校生の生活リズムに合わせて受講できます
合否を分けやすい二次試験対策の具体的な進め方は、英検二次試験の面接を乗り切る最新戦略ガイドでも解説しています。
実際に、小学生・中学生から高校生・社会人まで、幅広い受講生が上位級に合格しています(小6で英検準1級に合格した受講生の対談動画:)
また、学習計画そのものから設計し直したい場合は、代表の田中が学習計画の作成から毎朝の日報フィードバックまで直接伴走する代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムという選択肢もあります。受講前には無料の説明講習と田中代表との面談で、学習設計の方針を確認できます(コーチング説明動画:)
まとめ:準1級は「高3を設計し直す」ための資格

本記事では、高校生が英検準1級を取ることで大学受験がどう楽になるのかを、優遇制度のリアルな効果に絞って解説しました。
優遇は「出願資格・得点換算・加点・試験免除」の4パターン。共通テストそのものは免除されませんが、大学が個別に満点扱い・換算する例があり、私立では立教大学のように外部スコアを英語の得点として利用する大学も登場しています。
そして最大の効果は、高3の1年間を英語以外に投資できること。そのためには、成績の取得時期を「出願から2年以内」などと指定する大学があることも踏まえ、高1から土台を固め、高2の終わりまでに準1級(または相当CSEスコア)を確保するのが理想の進め方です。
準1級は決して簡単な試験ではありませんが、だからこそ早く動いた人から順に、大学受験の景色が変わっていきます。この記事が、お子さま・あなた自身の受験戦略を設計し直すきっかけになれば幸いです。
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