【音声付き】「速すぎて無理」を克服!ネイティブの「音の省略」を完コピする25本ノック
COLUMNウィリーズ英語塾コラム
2025.12.18
リスニング
ビジネス・日常英会話7
テーマ:
【音声付き】「速すぎて無理」を克服!ネイティブの「音の省略」を完コピする25本ノック
はじめに:「速い」のではなく「音が消えている」
「ネイティブの英語が速すぎて聞き取れない…」 そう感じて絶望したことはありませんか?
「ワユミーン」って聞こえたけど、いったになにそれ?
実はそれ、ネイティブが特別に早口なわけでもないのです。
彼らはただ、「音をくっつけたり、落としたりして」話しているだけ。
脳は、「自分が知っている音」と「実際に聞こえた音」が一致しない時、その音を「雑音」として処理して捨ててしまう性質があります。
👉スクリプトなし: 脳「なんだこの音は? 脳内辞書にないから雑音だな。無視しよう」→ 聞こえない
👉スクリプトあり: 脳「あ、今の音は『XXXX』のことだったのか!」→ 認識(聞こえる)
私たちは学校で習った「丁寧な発音」を期待して聞いているから、そのギャップに脳がついていけず「雑音」として処理してしまうのです。
これを解決する方法はたった一つ。 「あなた自身が、その音を口で再現できるようになること」です。
脳には「自分が発音できる音は、言葉として認識できる」というルールがあります。
今日は、理屈は抜きにして、ネイティブ特有の「音のルール」を身体に叩き込む25本ノックをご用意しました。
音声を聞いて、文字(スペル)に惑わされず、「音」をそのまま真似してみてください。 これができれば、明日から映画やニュースの聞こえ方が劇的に変わります。
実践!ネイティブ発音完コピ・トレーニング(全25問)
ここからは実践です。5つの重要な「音のルール」ごとに5問ずつ、計25問のフレーズを用意しました。 各セクションの音声を再生し、聞こえたままリピートしてください。
ポイントは「文字」を忘れること。「耳」と「口」だけで勝負しましょう!
Set 1:魔法の合言葉 “What do you…?”
まずは基本です。”What do you” を「ホワット・ドゥ・ユー」と読んでいては一生聞き取れません。
ネイティブは**「ワジュ」や「ワユ」**と発音します。さらに “want to” は「ワナ」になります。
Rule: What do you → Whadju(ワジュ) / Whayu(ワユ)
1 What do you think? (ワユ・スィンク?) どう思う?
2 What do you mean? (ワユ・ミーン?) どういう意味?
3 What do you need? (ワユ・ニード?) 何が必要なの?
4 What do you say? (ワユ・セイ?) 何と言いますか?
5 What do you want to eat? (ワユ・ワナ・イート?) 何を食べたい?
Set 2:ラ行に変わる “You had (You’d) better”
「〜したほうがいいよ」という表現。 “had” はほぼ消え、”better” の T は母音に挟まれて「ラ行」に変化します(フラッピング)。 「ユー・ハド・ベター」ではなく**「ユーベラ」**です。
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Rule: You had better → You better(ユーベラ)
6 You’d better go. (ユーベラ・ゴー) 行ったほうがいいよ。
7 You’d better hurry. (ユーベラ・ハリー) 急いだほうがいい。
8 You’d better stop. (ユーベラ・ストップ) やめなさい。
9 You’d better be careful. (ユーベラ・ビ・ケアフル) 気をつけたほうがいいよ。
10 You’d better believe it. (ユーベラ・ビリービッ) 間違いないよ。
Set 3:Hが消える “must have”
「〜だったに違いない」。 助動詞の後ろの Have は、重要ではないので H も ve も消えがちです。 “must have” は一息で**「マスタ」**と言い切りましょう。
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Rule: must have → Musta(マスタ)
11 I must have dropped it. (アイ・マスタ・ドロッピッ) 落としたに違いない。
12 I must have been sleeping. (アイ・マスタ・ビン・スリーピン) 寝ていたに違いない。
13 You must have been tired. (ユー・マスタ・ビン・タイアード) (あなたは)疲れていたんでしょう。
14 He must have forgotten. (ヒー・マスタ・フォガトゥン) (彼は)忘れたに違いない。
15 I must have been dreaming. (アイ・マスタ・ビン・ドリーミン) 夢でも見ていたんだろう。
Set 4:リズムで覚える “could have”
「〜できたのに(しなかった)」。 こちらも Have が消滅します。”could have” は**「クダ」**。リズムよく行きましょう!
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Rule: could have → Coulda(クダ)
16 I could have done it. (アイ・クダ・ダニッ) (私なら)それができたのに。
17 It could have been worse. (イッ・クダ・ビン・ワース) もっと悪くなっていたかもしれない。
18 You could have told me. (ユー・クダ・トール・ミー) 私に言ってくれればよかったのに。
19 We could have won. (ウィー・クダ・ワン) 私たちが勝てたかもしれないのに。
20 They could have arrived. (ゼイ・クダ・アライブド) 彼らは到着できたはずだ。
Set 5:一番の難関 “call her” (H-dropping)
最後は代名詞の H の脱落です。 her, him, he などの H は、文の途中では頻繁に消えます。 前の単語とくっつけて発音するのがコツです。
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Rule: H-dropping(Hが消える)
21 I told her. (アイ・トールダー)※dとerがくっつく 彼女に話したよ。
22 I met her. (アイ・メター)※tとerがくっつく 彼女に会った。
23 Ask him. (アスキム)※kとimがくっつく 彼に聞いてみて。
24 I’ll tell him. (アイル・テリム)※lとimがくっつく 彼に伝えておくよ。
25 Did he go? (ディ・ディー・ゴー?)※dとeがくっつく 彼、行った?(もう出発した?)
おわりに
25本ノック、お疲れ様でした!
今、口に出した音は、あなたの脳が「知っている音」として認識されました。 明日、映画で “Coulda”(クダ)と聞こえた瞬間、瞬時に意味が入ってくるはずです。
「ルールを知る(理解)」→「口で言える(体得)」→「勝手に聞こえる(無意識)」 このサイクルを回すことが、英語耳への最短ルートです。
通勤電車の中やお風呂の中で、ぜひこのNoteを開いて「完コピ」を続けてください。
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