VERSANT対策の参考書・問題集・教材の選び方|独学で使える教材とスコア帯別の使い分け|コラム|ウィリーズ英語塾

COLUMNウィリーズ英語塾コラム

2026.10.24

VERSANT

VERSANT対策の参考書・問題集・教材の選び方|独学で使える教材とスコア帯別の使い分け

VERSANT対策の参考書を選びながら、スマホとノートを並べて学習計画を立てる30代の日本人女性

会社からVERSANTの受験を指示されて書店や通販サイトを調べてみたものの、「VERSANTの参考書って意外と少ない」「どれを買えばいいのか分からない」と手が止まっていませんか。

TOEICや英検と比べると、VERSANT専用の参考書・問題集はまだ数が限られています。しかも2024年にテストの形式が変わったため、古い本を選ぶと今の試験と合わない練習をしてしまうおそれもあります。

忙しい社会人ほど、教材選びで遠回りはしたくないはずです。大切なのは「どの1冊が最強か」を探すことではなく、新形式に対応した専用書、基礎力の教材、本番形式の練習を、今のスコアに合わせて組み合わせることです。

そこで本記事では、VERSANT対策の参考書・問題集・教材を選ぶ基準と、新形式に対応した専用書の特徴、スコア帯別・パート別の使い分け、1冊を使い切る4週間の進め方までを整理しました。

法人英語研修や社会人のスコアアップ指導を続けてきたウィリーズ英語塾の視点から、独学でつまずきやすい点とその補い方もお伝えします。

VERSANTの参考書を選ぶ前に確認したい3つのこと

VERSANTの参考書が新形式に対応しているかを確かめる40代の日本人男性

VERSANTの参考書選びで失敗しやすいのは、「評判の良い英語の本」をなんとなく買ってしまうケースです。VERSANTは出題のしかたが独特なため、試験の仕組みを知ってから教材を選ぶほうが、結果として近道になります。

まずは、本を手に取る前に確認したい3つのポイントを整理します。

1. 2024年以降の新形式(Speaking and Listening Test)に対応しているか

現在のVERSANTの主力テストは、Versant by Pearson English Speaking and Listening Testです。テスト時間は約20分、出題数は40問で、Part AからPart Fまでの6パートで構成されています(Versant公式サイト、2026年10月確認)。

以前の「Versant English Speaking Test」からの切り替えで、パート構成や問題数が変わりました。参考書を選ぶときは、書名や表紙に「Speaking and Listening」「新形式対応」と書かれているかを最初に確認しましょう。

旧テスト向けの本でも、音読や復唱の練習素材としては使える部分があります。ただし、本番形式の模試として使うと、パートの順番や問題の種類が今の試験とずれてしまいます。

2. VERSANTが「何を」測るテストかを知っておく

VERSANTは、音声で聞かれたことを理解し、その場で口頭で応答する力を測るテストです。総合スコアはスピーキング力50%とリスニング力50%で算出され、総合点・サブスコアとも10〜90点のGSE(Global Scale of English)で示されます。

スピーキング力は、言った内容と「話し方(流暢さ・発音・話の分かりやすさ)」の両面で評価されます。受験料は6,600円です(2026年10月時点、Versant公式サイト)。

つまり、読んで理解するだけの参考書学習では足りず、声に出して答える練習を組み込める教材かどうかが重要です。

3. 今のスコア帯と目標スコアを決めてから選ぶ

同じVERSANT対策でも、30点台の方と50点台の方では、優先すべき練習がまったく違います。今のスコアが分からない場合は、後で紹介する公式のサンプルテストや、手元の受験結果で現在地を確認してから教材を選びましょう。

スコアの意味や、仕事で求められやすい点数の目安は、VERSANTスコアの目安と仕事で通用する点数の記事で詳しく解説しています。目標が決まると、どの教材にどれだけ時間を使うかも決めやすくなります。

VERSANT対策に使える教材は5種類|それぞれの役割

VERSANT対策に使う参考書・問題集・スマホアプリ・単語カードを机に並べて整理する様子

VERSANT対策の教材は、大きく5種類に分けられます。それぞれ役割が違うため、「どれか1つ」ではなく、役割の違う教材を2〜3種類組み合わせるのが基本です。

まずは全体像を表で確認しておきましょう。

教材の種類 主な役割 鍛えられる力 向いている人
VERSANT専用の総合対策書 テストの形式とパート別の解き方を知る 全パートの答え方の型 初めて受ける人・独学の軸がほしい人
本番形式の模試・問題集 本番と同じ形式で練習量を積む 即答力・時間感覚 形式は分かったが本番で詰まる人
公式のサンプルテスト(アプリ) 本番の操作と流れを体験する 受験環境への慣れ 受験前のすべての人
基礎力の教材(音読・瞬間英作文・リスニング) 英語を聞いて話す土台をつくる 発音・語順・聞き取り 42点以下〜B1の入口付近の人
語彙・フレーズ集 即答に使える単語・言い回しを増やす 語彙・表現の幅 答えの内容が単調になりがちな人

1つ目の総合対策書は、テストの概要、各パートの出題形式、答え方のコツ、練習問題がまとまった「軸になる1冊」です。独学でVERSANT対策を始めるなら、まずはこのタイプを1冊選ぶと全体像をつかみやすくなります。

解答例の音声や、パートごとの練習方法が付いているかも確認しましょう。読み物としてではなく、音声を聞いて口に出すための教材として使えるものが向いています。

2つ目は本番形式の模試・問題集です。

VERSANTは、問題を聞いてから答えるまでの時間が短いテストです。形式を理解していても、本番のスピードで答える経験が少ないと、頭が真っ白になって点を落としてしまいます。

本番形式の問題は、市販の本ではまだ多くありません。模試の回数と、問題ごとの解答例・解説の有無が、問題集を選ぶときの大きな判断材料になります。

3つ目の公式サンプルテストについて、Versant公式サイトでは、スマホアプリから実際のテストの短縮版を体験できると案内されています。採点はされませんが、画面の流れや音声の速さを本番前に確かめられます。

本番はスマホアプリやウェブブラウザで受験するため、操作に慣れておくだけでも当日の緊張を減らせます。参考書と並行して、早めに一度試しておきましょう。

4つ目は基礎力の教材です。

VERSANTのスコアが40点前後で伸び悩む方は、テストのテクニック以前に、英語を聞いてそのまま口に出す土台が足りていないことがあります。この段階では、VERSANT専用ではない一般の英語教材が大きな力になります。

音読用の教材、日本語を見て英文を口頭で作る瞬間英作文の教材、音声付きのリスニング教材などが代表的です。毎日の音読を続けるコツは、英語の音読を毎日30分続けたときの変化と正しいやり方で詳しく紹介しています。

5つ目の語彙・フレーズ集も見逃せません。

Part Aの短い質問や、Part Fの自由回答では、とっさに出てくる単語や言い回しの量が答えの質を左右します。総合対策書や問題集に付いている単語・フレーズ集を使うと、VERSANTで使いやすい表現に絞って覚えられます。

単語帳を1冊増やすより、問題集で出会った表現を自分の言葉で言い直して使えるようにするほうが、本番では役に立ちます。

新形式に対応したVERSANT専用の参考書・問題集

VERSANT専用の参考書をイヤホンで音声を聞きながら学習する20代の日本人女性

ここでは、出版社の公式発表で「最新の試験形式に完全対応」と確認できた、新形式のVERSANT専用書を紹介します。2026年10月時点で、新形式に対応した日本語のVERSANT専用書は多くありません。

購入前に、出版社のページや書籍の説明で最新の情報を確認してください。

書名(出版社) タイプ 主な内容 向いている人
はじめて受ける VERSANT Speaking and Listening 全パート完全攻略(アルク) 総合対策書 テストの概要、スピーキングの基礎トレーニング、Part A〜Fのパート別対策、完全模試。本番形式の問題246問 初めて受ける人、独学の軸がほしい人
VERSANT Speaking and Listening 完全攻略問題集(アルク) 模試・問題集 本番形式のテスト5回分、全問の解答解説、別冊の単熟語帳(計800語句) 形式を理解したうえで練習量を増やしたい人

表の内容は、アルクのプレスリリース(2024年10月30日配信・2026年10月22日配信)にもとづいています。価格や付属の音声・アプリの対応状況は変わることがあるため、購入時に最新の情報を確認しましょう。

『はじめて受ける VERSANT Speaking and Listening 全パート完全攻略』

2024年10月に発売された総合対策書です。出版社の発表によると、テストの概要、スピーキングの基礎トレーニング、Part A〜Fのパート別対策、完全模試の順で構成されています。

本番形式の問題を246問収録し、全問に解説が付いている点が特徴です。初めてVERSANTを受ける方が、形式の理解から練習まで1冊で進めたいときの軸になります。

『VERSANT Speaking and Listening 完全攻略問題集』

2026年10月22日に発売された、本番形式のテスト5回分を収録した問題集です。出版社の発表では、全問の解答解説と、Part A対策の英単語やリスニング・スピーキングで使える英熟語を計800語句収めた別冊が付くと案内されています。

総合対策書で形式をつかんだあとに、本番と同じ形式で練習量を増やしたい方に向いています。同じ著者のシリーズのため、総合対策書と組み合わせると、解き方の考え方をそろえたまま練習を続けられます。

書店・通販で参考書を選ぶときのチェックポイント

ここで紹介した2冊以外の本を検討するときも、次の5つを確認すると、VERSANT対策に合うかどうかを判断しやすくなります。

確認すること 見るポイント
試験の形式 「Speaking and Listening」「新形式対応」の記載があるか。Part A〜Fの6パート構成で解説されているか
音声 問題と解答例の音声があり、スマホで再生しやすい形になっているか
解答例と解説 全問に解答例があり、なぜその答え方がよいのかが説明されているか
練習量 本番形式の問題数や模試の回数が、自分の受験日までの期間に見合っているか
発行時期 2024年の形式変更より後に出版・改訂されたものか

特に音声と解答例は、独学でのスピーキング練習に欠かせません。紙面がよくまとまっていても、音声がない本はVERSANT対策の軸には向きません。

旧テスト向けの教材を使うときの注意

中古品やネット上の練習問題の中には、旧テスト(Versant English Speaking Test)向けのものも残っています。旧テストの問題は、パート構成や採点の尺度が今の試験と異なるため、スコアの予想や本番形式の練習には向きません。

一方で、英文を正確に聞き取って復唱する、短い文を音読するといった練習の素材としては、今でも役に立ちます。「本番形式の練習」は新形式の教材、「基礎の練習」は旧テストの素材も可、と使い分けると無駄がありません。

スコア帯別|参考書・教材の使い分け

今のVERSANTスコアに合わせて教材の組み合わせを決める30代の日本人男性

VERSANTのスコアは、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のレベルと対応づけられています。Versant公式サイトのスコア対照では、30〜42点がA2、43〜58点がB1(51点以上はB1+)、59〜75点がB2に当たります。

ここでは、この区分をもとに、スコア帯ごとの教材の組み合わせ方を整理します。学習時間の配分は一つの目安で、同じスコアでもサブスコア(スピーキング・リスニング)によって弱点は変わります。

今のスコア帯 まず優先したいこと 中心にする教材 学習時間の配分の例
42点以下(A2まで) 英語を聞き取り、そのまま口に出す土台づくり 音読・リスニングの基礎教材、総合対策書のパート解説 基礎教材7:VERSANT専用書3
43〜50点(B1) 本番の形式に慣れ、最後まで答え切る 総合対策書、本番形式の模試 基礎教材5:VERSANT専用書5
51〜58点(B1+) 答えの内容と話し方の質を上げる 模試・問題集、語彙・フレーズ集、録音での振り返り 基礎教材3:VERSANT専用書7
59点以上(B2以上) 要約・意見を論理的に、流暢に伝える 模試の解答例の分析、ニュースなど実用的な英語素材 模試と実用素材を半々

42点以下:まずは「聞いて口に出す」土台をつくる

42点以下(A2まで)の段階では、Part Bの復唱で文の途中から言えなくなる、Part Aの質問の意味がつかめないといった課題が出やすくなります。いきなり模試を何回も解いても、聞き取れない箇所が多いと復習のしようがありません。

この段階では、音声付きの易しめの教材で音読とリピーティングを毎日続け、総合対策書は「形式を知る」ために使うのがおすすめです。英文を見ずに一文をそのまま言える量を増やすことが、スコアの土台になります。

43〜50点:本番形式に慣れて「答え切る」練習を増やす

43〜50点(B1)は、基礎はあるものの、本番のスピードに追いつけずに答えが途切れやすい段階です。総合対策書で各パートの答え方の型を確認し、模試で本番と同じ流れを体験しましょう。

模試は解きっぱなしにせず、言えなかった問題を音声で聞き直し、解答例を声に出して真似するところまでを1セットにします。同じ模試を言えるようになるまで繰り返すと、答え方の型が身につきやすくなります。

51点以上:答えの「中身」と「話し方」を磨く

51点以上(B1+〜)では、Part E(ストーリーリテリング)やPart F(自由回答)で、内容をどれだけ整理して伝えられるかが差になります。模試の解答例を分析し、話の順番やつなぎの言葉を自分の答えに取り入れていきましょう。

自分の答えを録音して聞き直すと、言いよどみや発音の癖に気づけます。仕事の場面を想定したい方は、英語ニュースなどの実用的な素材で要約の練習をするのも効果的です。

パート別|どの教材で何を鍛えるか

VERSANTの復唱問題を想定して、スマホの音声を聞きながら声に出して練習する40代の日本人女性

VERSANTの6つのパートは、それぞれ求められる力が違います。どのパートで点を落としているかが分かれば、使う教材と練習のしかたを絞り込めます。

次の表は、パートごとに「合う教材」と「教材を使った練習のしかた」をまとめたものです。各パートの詳しい攻略法は、VERSANTパート別対策の決定版で解説しているので、あわせて確認してください。

パート(問題数) 主に測る力 合う教材 教材を使った練習のしかた
A 質問(8問) リスニング 語彙・フレーズ集、総合対策書の練習問題 質問を聞いて、単語や短い語句で即答する練習を繰り返す
B 復唱(16問) リスニング・話し方 音読・リピーティング用の教材、模試の音声 テキストを見ずに一文を丸ごと言い直す。慣れたら文を長くする
C 会話に関する質問(6問) リスニング 模試・問題集、会話のリスニング教材 話している人と要点(誰が・何を)をつかんで答える練習をする
D 文章に関する質問(6問) リスニング 模試・問題集、短い文章のリスニング教材 ストーリーを聞いて、関連する3つの質問に答える。場面や登場人物の行動を整理しながら聞く
E ストーリーリテリング(2問) リスニング・スピーキング(内容・話し方) 総合対策書の解答例、模試 聞いた話を自分の言葉で言い換え、30秒で話し切る練習をする
F 自由回答(2問) スピーキング(内容・話し方) 総合対策書の解答例、フレーズ集 「意見→理由→例」の順で答える型を決め、録音して見直す

パートの名前と測る力は、Versant公式サイトのテスト内容の説明にもとづいています。問題数の多いPart Bと、配点に内容が関わるPart E・Fは、教材を選ぶときにも優先して考えたいパートです。

リスニング系のPart A・C・Dは、聞いた内容を正しくつかめるかが問われます。聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認し、もう一度音声だけで聞き直すことができる、音声とスクリプトがそろった教材を選びましょう。

模試の音声を使ったディクテーション(聞いた英文を書き取る練習)も、苦手な音を見つけるのに役立ちます。

復唱のPart Bは16問と問題数が多く、聞き取りと話し方の両方に関わるパートです。短い英文の音声がたくさん入った教材で、聞いた文をそのまま言い直す練習を積むのが効果的です。

文法や語順の知識があると、長めの文も意味のかたまりで覚えやすくなります。音読教材と並行して、口頭で英文を作る練習も取り入れましょう。

話す力を問うPart EとPart Fは、話した内容と話し方の両方が評価されます。総合対策書や問題集の解答例を「お手本の型」として使い、自分の答えと比べて足りない要素を補っていきます。

ただし、解答例を丸暗記しても、本番で違うテーマが出れば使えません。型を借りたうえで、自分の仕事や生活に置き換えて話す練習をすることが大切です。

参考書を1冊使い切る4週間の進め方

参考書を4週間で使い切るために、カレンダー型の学習計画表に予定を書き込む20代の日本人男性

参考書は、買っただけで終わったり、最初の章で止まったりしやすい教材です。ここでは、総合対策書1冊と模試を使って、4週間で一通り仕上げる進め方の一例を紹介します。

平日は1日30〜45分、週末に少し長めの時間を取る社会人を想定しています。期間や配分は本記事の学習計画上の一例なので、受験日や今のスコアに合わせて調整してください。

時期 やること 使う教材 終わったときの状態
1週目 テストの形式を理解し、現在地を測る 公式のサンプルテスト、総合対策書の概要・基礎トレーニングの章 6パートの流れと自分の苦手パートが分かる
2週目 リスニング系パート(A・C・D)と復唱(B)を練習する 総合対策書のパート別練習、基礎の音読教材 聞き取れない音と言い直せない文の傾向が分かる
3週目 話す力のパート(E・F)を練習し、録音で見直す 総合対策書の解答例、フレーズ集 自分の答え方の型が決まる
4週目 本番と同じ流れで模試を解き、復習する 模試・問題集 本番の時間感覚で最後まで答え切れる

1週目:テスト形式を知り、現在地を確かめる

最初の週は、総合対策書の概要とパート紹介の章を読み、公式のサンプルテストで本番の流れを体験します。この段階では点数を気にせず、どのパートで手が止まったかをメモしておきましょう。

苦手なパートが分かると、2週目以降に重点を置くページが決まります。最初から全ページを均等に進めようとしないことが、参考書を使い切るコツです。

2〜3週目:パート別に練習し、録音で自己チェックする

2週目と3週目は、パート別の練習問題に取り組みます。1日1〜2パートに絞り、問題を解く→解答例の音声を聞く→声に出して真似する→もう一度答える、の順で進めます。

スマホで自分の答えを録音し、解答例と聞き比べると、言いよどみや抜けている情報に気づけます。録音して聞き直す習慣は、一人で学ぶときの自己チェックの手段になります。

4週目:模試で本番のリズムを仕上げる

最後の週は、総合対策書の模試や問題集を使い、本番と同じく途中で止めずに最後まで解きます。解き終わったら、言えなかった問題だけを集中的に復習しましょう。

同じ模試を2〜3回繰り返し、前回より言えるようになった問題が増えているかを確かめます。時間に余裕があれば、受験の数日前に公式のサンプルテストをもう一度試し、操作と流れを確認しておくと安心です。

平日30分の学習メニューの例

4週間の計画を毎日の行動に落とし込むと、たとえば次のような配分になります。時間が取れない日は、音読と録音の見直しだけでも続けることを優先しましょう。

時間 内容 使う教材
最初の10分 前日に言えなかった英文の音読・リピーティング 総合対策書・模試の音声
次の15分 その日のパートの練習問題に答え、解答例と比べる 総合対策書・問題集
最後の5分 自分の答えを1問録音して聞き直し、直す点をメモする スマホの録音機能

通勤時間などのスキマ時間は、模試の音声を聞き流すのではなく、小さな声でのリピーティングや、聞こえた英文を頭の中で言い直す練習に使うと、机に向かう時間を補えます。

独学で参考書を使う人がつまずきやすい3つの点

独学でのVERSANT対策として、自分の英語の録音をスマホで聞き返して確認する30代の日本人女性

VERSANTの参考書は、正しく使えば独学でも大きな助けになります。一方で、スピーキングのテストならではの「一人では気づきにくい落とし穴」もあります。

ここでは、参考書で独学している方がつまずきやすい3つの点と、その補い方を紹介します。

1. 解答例を読んで「分かったつもり」になる

参考書の解答例は、読めば内容を理解できます。しかし、VERSANTで評価されるのは、限られた時間の中で自分の口から英語を出せるかどうかです。

解答例を目で追うだけでは、本番で同じように話せるとは限りません。解答例は毎回声に出して真似し、テキストを閉じても言えるか確かめるところまでを練習に含めましょう。

2. 自分の発話を客観的に評価しにくい

VERSANTのスピーキング力は、内容に加えて、流暢さ・発音・話の分かりやすさをまとめた「話し方」でも評価されます。ところが、自分の発音や話の分かりやすさは、自分では判断しにくいものです。

録音して聞き直すだけでもかなりの気づきがありますが、どこをどう直せばよいかまでは分からないこともあります。発音や文法の誤りを第三者に指摘してもらえる場を持つと、練習の効率が上がります。

3. 本番形式の問題が足りなくなる

市販の専用書を解き終えると、本番形式の練習素材が足りなくなりがちです。同じ問題を繰り返すことには効果がありますが、初めて聞く問題に即答する練習も欠かせません。

独学で伸び悩みを感じたときは、どの技能が独学で伸ばしやすく、どこから外部の力を借りるとよいかを整理しておくと判断しやすくなります。英語独学の限界はどこ?技能別にわかる判断基準も参考にしてください。

「参考書だけでは練習量もフィードバックも足りない」と感じた方は、VERSANT形式のオリジナル模試を講師と一緒に解けるレッスンを検討してみるのも一つの方法です。次の章で、ウィリーズ英語塾のVERSANTコースで使える教材を紹介します。

ウィリーズ英語塾のVERSANTコースで使える教材

オンラインのVERSANT対策レッスンで講師からフィードバックを受ける40代の日本人男性

ウィリーズ英語塾のVERSANTコースは、本記事で紹介した「VERSANT形式の練習量」と「第三者からのフィードバック」の両方を補えるように設計されたオンラインのマンツーマンレッスンです。

市販の参考書と組み合わせて、独学の弱点を埋める使い方ができます。主な特徴は次のとおりです。

  • Part A〜Fを網羅したオリジナルのVERSANT模試50回分のWeb教材を使える
  • 50分のレッスンで模試1回分に取り組み、講師が文法・語彙・発音をフィードバック
  • レッスンで言えなかった箇所を、Web教材で繰り返し聞いて復習できる
  • 担任制(毎週決まった講師・時間)と自由予約制から受講スタイルを選べる

50回分のVERSANT模試Web教材で「練習量」を補う

VERSANTコースのWeb教材は、レッスンで使ったVERSANT模試の内容を、繰り返し聞いて答えやすいように作られています。市販の問題集を解き終えたあとも、VERSANT形式の練習を続けられるのが大きな利点です。

コースページでは、1日15分・3日間で1サイクルを回す復習の進め方も動画で紹介しています。忙しい社会人でも、短い時間で復習を習慣にしやすい設計です。

講師のフィードバックで「自分の答え」を直す

レッスンでは、各パートで「説明→テスト→発言内容の確認→修正・アドバイス→再確認」の流れで進みます。録音だけでは気づきにくい発音や文法の誤りを、その場で直せるのがマンツーマンレッスンの強みです。

レッスン料金は、50分レッスン・週1回の場合で月8,000円(税込8,800円)です(2026年10月時点のコースページ)。最新の料金とプランは、コースページで確認してください。

受講生のVERSANTスコアアップ事例

ウィリーズ英語塾では、VERSANTのスコアを伸ばした受講生との対談動画を公開しています。教材の使い方や学習の続け方の参考にしてください(成果には個人差があります)。

3ヶ月でVERSANTのスコアを19点伸ばした受講生との対談動画:

60代で、4ヶ月でVERSANTのスコアを12点伸ばした受講生との対談動画:

学習計画づくりから毎日の学習まで伴走してほしい方には、代表伴走型の英語コーチング6ヶ月集中プログラムもあります。VERSANTコースは、まずはクレジットカード登録不要の無料体験レッスンでレッスンの進め方を確かめられます。

VERSANTの参考書に関するよくある質問

オフィスのラウンジで、VERSANT対策の参考書について先輩社員に相談する20代の日本人女性

最後に、VERSANTの参考書・教材選びでよく寄せられる疑問にお答えします。

Q. 参考書1冊だけでスコアは上がりますか?

形式に慣れていないことが原因で点を落としている方は、総合対策書1冊でも本番の答え方が整い、スコアが上がることがあります。一方で、聞き取りや発話の基礎が課題の場合は、参考書に加えて音読やリスニングの基礎練習が必要です。

どちらが原因かは、サブスコアや苦手なパートから見当をつけられます。1冊を使い切ったうえで、足りない部分を別の教材で補う順番がおすすめです。

Q. TOEICの参考書はVERSANT対策に使えますか?

TOEIC Listening & Readingの参考書は、語彙や文法、リスニングの基礎づくりには役立ちます。ただし、VERSANTは声に出して答えるテストなので、マークシート形式の問題を解くだけでは対策が足りません。

TOEICの教材を使う場合も、音声を使った音読やリピーティングを組み合わせ、口に出す練習を加えましょう。

Q. 無料で使える教材はありますか?

本記事の前半で紹介した、Versant公式のサンプルテスト(スマホアプリ)が無料で使えます。本番の流れを知る最初の一歩としておすすめです。

講師とのレッスンの進め方を確かめたい方は、VERSANTコースの無料体験レッスン(クレジットカード登録不要)も利用できます。

Q. 英会話アプリだけでもVERSANT対策になりますか?

英会話アプリやAIとの会話練習は、英語を口に出す量を増やすのに役立ちます。通勤中やすき間時間に使えるのも、忙しい社会人には大きな利点です。

ただし、VERSANTには復唱やストーリーリテリングなど独特の形式があるため、アプリでの会話練習だけでは本番の形式に慣れにくい面があります。アプリは発話量を増やす道具、参考書や模試は形式に慣れる道具として、併用するのがおすすめです。

Q. 総合対策書と模試、どちらから始めるべきですか?

初めてVERSANTを受ける方は、総合対策書で形式と答え方の型を理解してから模試に進むほうが、復習の効果が高まります。すでに受験経験があり、形式を理解している方は、模試で弱点を洗い出してから総合対策書の該当パートに戻る進め方も効率的です。

Q. 受験の何週間前から準備すればよいですか?

必要な準備期間は、今のスコアと目標スコアの差、1日に使える時間によって大きく変わります。形式に慣れるだけなら、本記事で紹介した4週間の進め方が一つの目安になります。

スコアを大きく伸ばしたい場合は、基礎力の練習を含めて数ヶ月単位の計画を立てましょう。スコア帯ごとの目標の立て方は、VERSANTスコアの目安の記事も参考になります。

まとめ|VERSANTの参考書は「1冊+練習量」で選ぶ

VERSANT対策の参考書を1冊使い切り、達成感のある表情で次の受験に向けて前を向く30代の日本人女性

VERSANTの参考書・問題集は、TOEICや英検に比べて選択肢が限られています。だからこそ、新形式(Speaking and Listening Test)への対応を確かめ、役割の違う教材を組み合わせることが大切です。

本記事のポイントを振り返ります。

  • まずは新形式に対応した総合対策書を1冊選び、テストの形式と答え方の型をつかむ
  • 42点以下は基礎の音読・リスニング、43点以上は本番形式の模試と、スコア帯で教材の比重を変える
  • 苦手なパートに合わせて教材と練習のしかたを絞り込む
  • 解答例は声に出して真似し、録音で自分の答えを見直す
  • 練習量やフィードバックが足りないときは、レッスンなど外部の力も組み合わせる

参考書は「読んで終わり」ではなく、声に出して答える練習の道具として使い切ることで、初めて効果を発揮します。今のスコアと受験日を確認し、自分に合った1冊から始めてみてください。

参考書だけでは練習量が足りないと感じている方へ

ウィリーズ英語塾のVERSANTコースでは、Part A〜Fを網羅したオリジナルのVERSANT模試50回分のWeb教材と、講師による文法・語彙・発音のフィードバックで、独学では補いにくい「VERSANT形式の練習量」と「客観的な振り返り」を確保できます。

まずは、クレジットカード登録不要の無料体験レッスンで、レッスンの進め方や講師との相性を確かめてみてください。体験を受けたあとに入会するかどうかは、ご自身で決められます。

この記事の監修者

WiLLies English代表 田中茂

田中 茂(WiLLies English代表)

英語ゼロから米国大学に編入・卒業。霞ヶ関官僚、ボストンでのMBA取得を経て日本IBMに15年勤務し、パートナー(役員)・事業戦略コンサルティング部門リーダーを歴任。ハーバード・ビジネススクール特別プログラム派遣。退職後、WiLLies Englishを創業し累計2万人以上を指導。アンケートに回答した受講生だけでも英検1級合格者は50名以上にのぼり、現在も毎年100名以上を直接コーチングしている。

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