英検4級を目指す方へ【学習方法と対策】

COLUMNウィリーズ英語塾コラム

2020.12.13

英検

テーマ

英検4級を目指す方へ【学習方法と対策】

英検4級は中学中級程度のレベルと位置付けられ、中学2年生の教科書で習う範囲から出題されます。WiLLies Englishでは小学生の間、もしくは中学1年生の間に4級合格をめざしてもらいます。ここでは英検4級合格に向けた学習プランやおすすめの教材、ウィリーズ英語塾の活用方法について解説します。

目次

英検4級の難易度・合格率

英検4級の合格率

英検4級の合格点

英検4級受験をお薦めする理由

英検4級試験の概要

英検4級パート別内容とおすすめ対策法

語彙パートの内容と対策

リーディング・パートの内容と対策

リスニング・パートの内容と対策

英検4級に合格するための具体的な学習プラン・おすすめ教材とウィリーズ英語塾活用方法

 英検5級に余裕を持って合格した方

 英検5級に合格したけどまだ自信がない方

 まだ英検5級に合格していない方

英検4級の難易度・合格率

英検4級の合格率

過去 日本英語検定協会が公表していたデータでは、英検4級の合格率は約70%となっていました。なお英検4級で評価されるのはリーディングとリスニングのみです。

英検4級の合格点

英検は1級から5級まで「英検CSEスコア」で合格判定を行なっています。このCSEスコアは国際標準企画のCEFRにも対応しています。

参照)https://www.eiken.or.jp/cse/

英検4級はCEFR A1のレベルに相当し、合格点は CSEスコア 622で合格となります。

 

英検4級受験をお薦めする理由

英語の基礎である中学英語を確実に身につけるために必須のレベル

英検4級は中学中級程度、つまり中学2年生の英語レベルとなります。ネイティブスピーカーの日常会話の大半は中学英語レベルの文法を使っています。また中学英語は英語を英語で理解するための“英語脳”を作る上でも大切な土台となる部分です。

将来英語を武器とするためにも、英検4級を英語学習のペースメーカーとして受験されることを強くお勧めしています。

 

英検4級試験の概要

英検4級は、筆記 35分、リスニング 約30分のテストになります。英検3級からライティング、二次面接試験が導入されますが、4級はリーディングとリスニングのみになります。

参照)英検HP(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_4/solutions.html)

 

英検4級パート別の内容とおすすめ対策法

語彙パートの内容と対策

語彙パートの内容

英検4級のリーディングパートの「短文空所補充問題」では以下のような語彙力を問う問題が15問出題されます。また会話文の空所に適切な文を補う問題(5問)や、日本語文を読み、その意味に合うように語句を並べ替える問題(5問)も出題されます。

語彙パートの対策方法

この語彙パートだけでなく、英検4級合格には単語力強化は必須です。4級は必要語彙数が約600~1,300語とも言われており対策が必要です。問題を解く中できちんと単語を復習することはもちろんですが、効率よく単語力強化をするために「旺文社 出る順パス単」シリーズを使うのもオススメです。単語学習は“忘れてしまうこと”を前提に、繰り返し音読してみて下さい。人間は忘れるもの。忘れることが自然ですので気にせず繰り返し音読しましょう。1日30–50個音読にチャレンジ。無理して覚える必要はありません(そう考えると気が楽ですよね!)。音読したほうが記憶に定着します。覚えていない単語をまた繰り返し音読する。それだけです。 「旺文社 出る順パス単4級」には単語と熟語合わせて約680の単語と約200の定型表現が収録されています。1日50個やると18日間で1周します。2回目以降は間違ったところを重点的にやるので、2ヶ月で少なくとも3-5周、音読の回数で言うと一つの単語に20-30回は行なっているのではないでしょうか。全部覚えなくても大丈夫です。音読をすればいいという気楽な気持ちで取り組みましょう。

WiLLies Englishではβ版ですが単語プリントを用意しています。この単語プリントには単語と例文、音声がついています。希望者には毎回レッスン終了時に担任講師が宿題としてプリントを配布し、次回レッスン時に小テストを行なっています。一人で単語学習をするのが辛い…そんな場合はぜひご利用ください。

リーディング・パートの内容と対策

リーディング・パートの内容

以下のような大問が4つ、合計35の問題が出題されます。
・大問1:短文の語句空所補充(問題数:15)
・大問2:会話文の空所補充(問題数:5)
・大問3:日本文付き短文の語句整序(問題数:5)
・大問4:長文の内容一致選択(問題数:10)

大問1から3は先述した語彙問題になります。また大問4がリーディング問題です。以下のような文章が出題されます。

 

リーディング・パートの対策方法

英検4級のリーディング問題は、目標WPM 110程度で読み進める必要があります。WPMとは Words Per Minutesの略で、1分間あたりに読める単語数のことです。よく長文読解に時間がかかりすぎて時間内に試験が終わらないという方がいらっしゃいます。そのような方にぜひお勧めしたいのが音読です。同じ文章を何度も繰り返し音読することで、英語を文頭から一発で読み進める力が養われます。音読は英語学習の王道です。英語を英語のまま理解する「英語脳」を鍛えます。詳しくは後半で説明します。

リーディング・パートの解答テクニックにはいくつかのポイントがあります。大量の英文を限られた時間内で効率よく解答するために、以下のポイントに従って解答するクセを身につけましょう。

<リーディング・パート解答テクニック>

1:読む順序がとても重要です。タイトルとパラグラフごとに読み進めると良いでしょう

2:パラグラフの最初のセンテンスがとても重要。アンダーラインを引きましょう

3:接続詞は○で囲みましょう!

4:意見を支える根拠は要注意。アンダーラインを引きましょう

5:対立する意見や事実も要注意。アンダーラインを引きましょう

6:選択肢は紛らわしいものが必ずあります

ーディング・パートが苦手な方は、必ずこちらの【英検リーディングパート対策】解答のコツと勉強方法 をご確認ください。解答テクニックを詳しく説明しています。

リスニング・パートの内容と対策

リスニング・パートの内容

英検4級のリスニングは、以下のような大問が3つ、合計30の問題が出題されます。
Part 1. 会話の応答文選択(10問)
Part 2. 会話の内容一致(10問)
Part 3. 文の内容一致(10問)

Part 1. 会話の応答文選択

会話の最後の発話に対する応答として最適なものを選ぶ問題です。(放送回数2回)

Part 2. 会話内容一致

男性・女性複数人の会話が4から5センテンス流れます。その後、この会話の内容について質問する問題です。(放送回数2回)

Part 3. 文の内容一致

文章を英語で読み上げ、その文章の内容について質問する問題です。(放送回数2回)

リスニング・パートの対策方法

リスニングの苦手な方は、「リスニング音声を聞いて問題をとき、聞き逃した点を確認して終わり」という方が多いようです。これではリスニング力はいつまで経っても向上しません。リスニングを伸ばすには音声認識力と意味理解力の向上が必要になります。この2つを強化するには、音読とシャドーイングというトレーニングが欠かせません。

そもそも日本人にとって英語を聞き取れない大きな原因は(1)英語の発音を知らない (2)英語特有の音の変化やリズム変化を知らない ことにあります。特に後者は、単語だと聞き取れるけど文章になった途端に聞き取れなくなる場合がこれに当たります。英語は横に並ぶ単語によって音の変化が起こります。リエゾン(音と音がつながること)、リダクション(発音されない音)がその代表です。ネイティブの早い英語になるとこの変化を聞き取ることはとても難しくなります。

先述した、英語を聞き流しするだけのトレーニングはやってはいけない最たるものです。重要なのは「発音できる言葉は聞き取れる」という原則です。一つの文章を徹底的に繰り返しシャドーイングします。シャドーイングとは、流れる音声に対して1〜2単語遅れて発話していくトレーニングです。一つの文章を3−4回シャドーイングしてやった気になってはいけません。一つの文章について1日最低でも10分のシャドーイングを4〜5日は繰り返し行ってください。

 

<おすすめのシャドーイング方法>

1:スクリプトを見ずにシャドーイングにチャレンジ
できれば録音しておきましょう。全くできなくても心配はいりませんが、ちょっと難しすぎるようでしたら教材のレベルを落としたり、音声の再生スピードを遅くしたりしましょう

2:スクリプトを見ながらシャドーイングにチャレンジ
このとき自分がついていけない箇所をスクリプトにマークしてみましょう

3:音声と全く同時に発話するオーバーラッピングや音声抜きの音読もしてみてください
この時重要なのは可能な限り音源の発音を真似ること。また文章を暗記しようとはしないことです。

4:あとはひたすらシャドーイングにチャレンジ。これを4−5日繰り返します
このトレーニングを続けることで、英語の発音、また独特な音の変化のパターンを身につけていくことができます。最低半年は続けてください。そうすれば効果を感じることができます。とても地道なトレーニングですが、必ずリスニング力が身につきます。長い道のりですので、上記の順序はあくまでも参考に、ぜひ自分の関心ある音源で、無理なく進めてください。

リスニング・パートが苦手な方は、WiLLies Englishのシャドーイングアプリが有効です。無料で使えるコンテンツも多数用意しています。こちらから WiLLies Englishシャドーイングアプリについてご確認ください。

英検4級に合格するための具体的な学習プラン・おすすめ教材と
ウィリーズ英語塾活用方法

ここでは、英検4級合格に向けた具体的な学習プランやおすすめの教材、ウィリーズ英語塾の活用方法について説明します。

皆さんの現在の英語力別に3つの学習プランを用意しました。該当する箇所をご確認ください。

1)英検5級に余裕を持って合格した方

2)英検5級に合格したけどまだ自信がない方

3)まだ英検5級に合格していない方

英検5級に余裕を持って合格した方

目標

2〜3ヶ月程度のレッスンで英検4級合格を目指しましょう。

おすすめ学習プラン

英検コース|週2〜3回50分レッスンプラン

おすすめレッスン教材

【2〜4ヶ月】WiLLiesオリジナル英検4級Web教材

【補助教材】 旺文社 7日間完成 英検4級予想問題ドリル or 旺文社 英検4級 過去6回全問題集

【一次試験後】英検4級 面接大特訓 or WiLLies オリジナル英検4級面接問題

【補助教材】 -旺文社 出る順パス単

ウィリーズ英語塾の活用方法

【2〜3ヶ月】

「WiLLies Englishオリジナル英検4級 Web教材」で効率的に知識のインプットと反復トレーニングを

WiLLies Englishオリジナル英検4級Web教材を推薦します。この英検Web教材は以下3つのステップで進んでいきます。

① 合計50回分*の英検ミニテストを毎日PCやスマホで受講します
(*まだ作成中のミニテスもありますが、随時アップデートしています)

週2回のレッスンプランだと約6ヶ月で完了/ 週3回だと約4ヶ月で完了する計算になります。試験まで時間がない場合、途中で終了してしまっても構いません。英検形式にそった問題を数多く解くことで、必要な知識を得るだけでなく、試験に慣れていただきます。またこの英検ミニテストはスマホでも取り組めるため、通勤・通学など隙間時間を使って学習することができます。

② 英検ミニテストの内容を徹底的に反復トレーニングします

このWeb教材には、ミニテストの後にトレーニングパートがあります。ミニテストを受け・答え合わせをした後は、このトレーニングパートを使って徹底的に繰り返し音読とシャドーイングをしていきます。

どんな教材にも共通することですが、問題を解いただけでは英検2級に合格することはできません。例えば以下のような学習サイクルをお勧めしています。

・1日目:英検ミニテストを受け解答を確認する

・2日目:トレーニングパートを使い語彙・リーディング・リスニングの問題を2〜3回音読

・3日目:2日目と同様 各パートを5回以上音読

・4日目:3日目と同様 各パートを5回以上音読

・5日目:新しい英検ミニテストを受ける

上記のように英検ミニテストを受講後、すぐに新しいミニテストを解くのではなく、数日間かけて繰り返し音読することが重要です。同じ文章を最低でも30回は音読してみてください。最初は読むスピード(WPM)が遅いものですが、同じ文章を何度も音読することでWPMが上がってきます。この繰り返しにより初見の文章でも、文頭から英語を英語のまま理解することができるようになります。

音読は英語学習の王道です。音読をすることでスピーキング、リーディングだけでなく、リスニング力、ライティング力も同時に鍛えることができます。音読のやり方はシンプルです。自分が主人公になったつもりで感情を込めて読んでみてください。特に主語と動詞に着目し、英語の文型にも意識することでより高い効果が期待できます。 WiLLIes Englishでは毎年50名以上の英検1級合格者を輩出しています。このやり方を信じて学習に取り組んでください。

レッスンで講師と一緒に応用問題とアウトプットトレーニングを行います

レッスンでは、ミニテストの内容を踏まえた応用問題・アウトプット重視のトレーニングを講師と進めていくので、必ずミニテストを事前に解き・答え合わせをしておいてください。

例えば、語彙パートでは、ミニテストで出た単語を別の応用問題で解き、講師に英語で意味説明をします。リーディングパートは、ミニテストで扱った文章を英語で要約したり、Q&Aディスカッションを行います。これはリーディングパートを効率的に解く上で非常に効果のあるトレーニングであり、また英作文対策、スピーキング対策にもなります。リスニングも同様にミニテストで扱ったパッセージを使いQ&Aディスカッションを行います。

【注意】事前にミニテストを解くことができなかった場合も、レッスンをお休みするのではなく講師にお伝えください。レッスンの中で、講師と一緒にアウトプットトレーニングをしながら応用問題を解いていきます。

繰り返しになりますが、単にテスト形式の問題を解いただけでは、決して英検1級に合格することはできません。英検ミニテストを解き、反復トレーニングをし、講師と応用問題・アウトプットをしていくことで、英検合格に必要な知識とそれを使うための「英語脳」が自然と身につきます。

【最後の1ヶ月】

試験前は過去問で総仕上げ

受験まであと1〜2ヶ月になったら仕上げとして「旺文社 7日間完成 英検4級 予想問題ドリル」や「旺文社 英検4級 過去6回全問題集」に取り組みましょう。この場合も問題を解いて終わりではなく、きちんとリスニングパートのスクリプトを使ってRLCトレーニング(音読やシャドーイング)を繰り返すことが大切です。もちろんこれら教材をレッスンで利用することも可能です。

英検5級に合格したけどまだ自信がない方

目標

5〜8ヶ月のレッスンで英検4級合格を目指しましょう。

おすすめ学習プラン

英検コース|週2〜3回50分レッスンプラン

おすすめレッスン教材

【最初6ヶ月】WiLLiesオリジナル英検4級Web教材

【後半2ヶ月】旺文社 7日間完成 英検4級予想問題ドリル or 旺文社 英検4級 過去6回全問題集

【補助教材(自習用)】旺文社 出る順パス単

ウィリーズ英語塾の活用方法

※先述した「英検4級に余裕を持って合格した方」の内容をご確認ください。学習期間は異なりますが、学習内容、おすすめの教材は同様になります。

英検5級に合格していない方

目標

5〜6ヶ月でまずは英検5級合格を目指しましょう

おすすめ学習プラン

英検コース|週2〜3回50分レッスンプラン

おすすめレッスン教材

【最初5ヶ月】WiLLiesオリジナル英検5級Web教材

【後半1ヶ月】旺文社 7日間完成 英検5級予想問題ドリル or 旺文社 英検5級 過去6回全問題集

【補助教材(自習用)】旺文社 出る順パス単

ウィリーズ英語塾の活用方法

※ 「英検5級を目指す方の学習プランとウィリーズ英語塾活用方法」をご確認ください。英検4級を目指されている方は、必ずしも4級を受験しないといけないわけではありません。しかし、急がば回れ。英検5級の力が身についているか5〜6ヶ月で確認し、それから上記の学習方法を参考にしてみてください。