英語ニュースが聞き取れない4つの原因|CNN・BBCのリスニングで伸び悩む中上級者の診断と突破法|コラム|ウィリーズ英語塾

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2026.09.27

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英語ニュースが聞き取れない4つの原因|CNN・BBCのリスニングで伸び悩む中上級者の診断と突破法

英語ニュースが聞き取れない悩みを解消するため、自宅のデスクでヘッドホンを着けて英語ニュースを聞き要点をメモする社会人

TOEICのリスニングではそれなりに点数が取れる。英会話のレッスンでも、講師の英語はだいたい聞き取れる。それなのに、CNNやBBCのニュースを流した途端、何の話をしているのかさえつかめなくなる。

「ここまで勉強してきたのに、まだ足りないのか」と、がっかりした経験はありませんか。

英語ニュースが聞き取れない悩みは、ある程度の力をつけた中上級者からもよく聞かれます。教材の英語と一般向けのニュースの英語の間には、学習を続けてきた人ほど気づきにくい段差があるためです。

そして、聞き取れない原因は人によって違います。原因を特定しないまま「もっとたくさん聞く」を続けても、手応えが出にくいのはそのためです。

そこで本記事では、英語ニュースが聞き取れない原因を「音」「語彙・背景知識」「処理速度」「保持」の4つの壁に分けて解説します。あわせて、自分がどの壁で止まっているかをスクリプトとの照合で診断する方法と、壁ごとの突破法、1日30分の練習メニューまでを紹介します。

なお、英語の音の変化の基本は、リンキング・リダクション5大パターンのマスターガイドで詳しく扱っています。本記事は「教材は聞けるのに、ニュースになると聞き取れない」という中上級者の悩みに絞って解説します。

目次

  1. 英語ニュースが聞き取れないのは実力不足とは限らない|教材と生ニュースの違い
  2. 英語ニュースが聞き取れない4つの原因|音・語彙・処理速度・保持の壁
  3. どの壁で止まっている?スクリプト照合で原因を診断する方法
  4. 原因1「音の壁」の突破法|ニュース特有の聞き取りにくさに慣れる
  5. 原因2「語彙・背景知識の壁」の突破法|日本語の知識を英語ニュースにつなげる
  6. 原因3・4「処理速度と保持の壁」の突破法|語順のまま理解し、要約で確かめる
  7. 英語ニュースを使った1日30分の練習メニュー|素材選びと4週間の進め方
  8. 英語ニュースが聞き取れない人のよくある質問
  9. 聞き取れない原因を一緒に特定する|WiLLiesの代表伴走型コーチングとは
  10. まとめ|英語ニュースが聞き取れないときは、原因を整理してから練習を選ぶ

英語ニュースが聞き取れないのは実力不足とは限らない|教材と生ニュースの違い

英語ニュースが聞き取れない理由を知るため、リビングで英語の教材とタブレットのニュース映像を見比べる社会人男性

最初に、なぜ中上級者でも英語ニュースで止まってしまうのかを整理します。ここを理解しておくと、「自分には才能がない」と必要以上に落ち込まずに済みます。

TOEICで高得点でも、ニュースで止まることは珍しくない

TOEIC Listening & Readingのリスニングセクションは、約45分間で100問に答える形式です。会話や説明文は、ビジネスや日常生活の場面を題材に、試験として聞き取れるように作られています。

一方、一般向けの報道ニュースは、英語学習者向けに理解の負荷を調整して作られた素材ではありません。短い報道枠では、それまでの経緯や固有名詞が十分に説明されないまま、国際情勢や経済の話題が次々に流れてくることもあります。

つまり、TOEICのリスニングで点が取れることと、ニュースが聞き取れることは、求められる力が少しずつ違います。TOEICの点数が高いのにニュースが聞き取れないのは、矛盾ではなく自然なことだと考えてください。

学習用の音声と生のニュースの5つの違い

教材の英語と一般向けのニュースの英語には、主に次の5つの違いがあります。素材によって差はありますが、傾向として押さえておいてください。

比較の観点 学習者向けの教材・試験の音声 一般向けの英語ニュース(CNN・BBCなど)
話す速さ 学習者向けの教材は、速度を落としてはっきり読まれるものが多い。試験の音声は試験の仕様に沿って作られ、素材ごとに速さや話者が異なる ネイティブ向けの自然な速さ。現地記者やインタビューはさらに速いこともある
語彙 日常・ビジネスの基本語彙が中心 政治・経済・国際関係の専門語彙や、略語・固有名詞が多い
話し手と音質 スタジオ収録で、話者と発音がそろっている キャスター、現地記者、インタビューの一般の人など話者が次々に変わる。雑音が入ることもある
文の長さ 1文が短く、構造も比較的シンプル 修飾語や挿入句で1文が長くなり、情報が詰め込まれている
前提知識 問題を解くのに背景知識はほとんど要らない 「前回までの経緯」を知っている前提で話が進む

たとえば、英語学習者向けのニュースを配信しているVOA Learning Englishは、公式サイトで、同サービスの番組は「通常の英語より3分の1ゆっくり読んでいる」と説明しています。学習者向けの素材は、それだけ意図的に負荷を下げて作られているということです。

「全部聞き取る」を目標にするとつまずきやすい

ネイティブでも、関心のない分野のニュースを一度聞いただけで、細部まで説明できるわけではありません。ニュースを聞くときの目標は、一語残らず聞き取ることではなく、要点をつかむことです。

とはいえ、「要点すらつかめない」なら、どこかに原因があります。次の章では、その原因を4つの壁に分けて見ていきます。

英語ニュースが聞き取れない4つの原因|音・語彙・処理速度・保持の壁

英語ニュースが聞き取れない原因を4つに整理するため、カフェのテーブルで4色の付箋を並べて考える学習者の手元

「聞き取れない」という同じ悩みでも、つまずいている場所は人によって違います。本記事では、学習上のつまずきを整理しやすくするため、便宜的に4つの壁に分けて考えます。

英語ニュースの理解は、音を聞き分ける→単語の意味を思い浮かべる→文の意味を組み立てる→内容を記憶にとどめる、という流れで進みます。このどこかで処理が止まると、「聞き取れない」と感じます。

原因 起きていること よくある自覚症状
1. 音の壁 知っている単語が、音として認識できない スクリプトを見ると「知っている単語ばかりだった」と気づく
2. 語彙・背景知識の壁 音は聞こえるが、意味が浮かばない 単語は聞き取れても、何の話かがわからない
3. 処理速度の壁 意味を組み立てるのが、話す速さに追いつかない 1文ずつなら理解できるが、続けて流れると置いていかれる
4. 保持の壁 長い文や話の流れを覚えておけない 文の最後まで聞くと、最初の部分を忘れている

原因1 音の壁:知っている単語が音として認識できない

1つ目は、音と単語が結びついていない状態です。ニュースでは単語同士がつながったり、弱く発音されたりするため、文字で見れば簡単な単語でも聞き逃してしまいます。

特に、ニュースで頻繁に出てくる固有名詞・数字・略語は、音として初めて聞くと認識できないことがよくあります。

原因2 語彙・背景知識の壁:聞こえても意味が浮かばない

2つ目は、音は聞き取れているのに、意味が浮かばない状態です。ceasefire(停戦)やinterest rate(金利)のように、ニュースでは日常会話であまり使わない語彙が中心になります。

また、その話題の前提知識がないと、単語はわかっても話の全体像がつかめません。日本語のニュースでも、知らない分野の話は頭に入りにくいのと同じです。

原因3 処理速度の壁:語順のまま理解が追いつかない

3つ目は、意味を組み立てる速さが、話す速さに追いつかない状態です。英文を後ろから日本語に訳す習慣が残っていると、次の文が始まった時点で前の文の処理が終わっていません。

文字で読めば理解できる英文でも、音声だと置いていかれる人は、この壁に当たっていることが多いです。

原因4 保持の壁:長い文の最後で最初を忘れる

4つ目は、聞いた内容を頭の中に保持しておけない状態です。ニュースの英文は、関係代名詞や挿入句で1文が長くなりがちです。

主語が何だったのかを忘れたまま文の後半を聞いても、意味はつながりません。1文単位では理解できても、30秒後に「何の話だった?」と聞かれると答えられないのも、この壁のサインです。

原因は1つとは限らない

実際には、4つの壁が重なっていることがほとんどです。たとえば、長い文を覚えておけないのは記憶だけの問題ではなく、音の認識や語彙、構文の理解に負荷がかかっているせいかもしれません。ただし、どの壁の比重が大きいかによって、優先すべき練習はまったく変わります。

語彙の壁が大きい人がシャドーイングだけを続けても、意味のわからない音を繰り返すことになります。そこで次の章では、自分がどの壁で止まっているかを確かめる方法を紹介します。

どの壁で止まっている?スクリプト照合で原因を診断する方法

英語ニュースが聞き取れない箇所を見つけるため、ディクテーションした英文とスクリプトを照らし合わせて印をつける手元

原因を探るには、「聞き取れなかった箇所」を1つずつ確かめるのが近道です。ここでは、ニュースの音声とスクリプト(読み上げ原稿)を照らし合わせる診断方法を紹介します。所要時間は20〜30分ほどです。

なお、この診断は学習上のつまずきを整理するための実践的な方法で、正式な能力診断ではありません。1つの箇所に複数の原因が重なることもあるため、傾向をつかむ目安として使ってください。

診断に使う素材の条件

診断には、次の条件を満たす素材を選びます。

  • スクリプト(英文の原稿)が確認できる
  • 長さは1〜2分程度
  • これから聞き取れるようになりたいレベルのニュース(普段聞いて「難しい」と感じる素材)

長すぎる素材は、照合の作業だけで疲れてしまいます。まずは1〜2分を1本、丁寧に分析するほうが、原因がはっきり見えてきます。

診断の5ステップ

ステップ やること ポイント
1. 通して聞く スクリプトを見ずに1回通して聞き、わかった要点を日本語でメモする 今の理解度の基準になる。辞書は引かない
2. 区切って書き取る 1文ずつ止めながら、聞こえた英語を書き取る(ディクテーション) 聞こえなかった部分は空欄のままでよい
3. スクリプトと照合する 書き取った英文とスクリプトを比べ、違う箇所に印をつける ここで初めて答えを見る
4. 印をつけた箇所を分類する 聞き取れなかった理由を、4つの壁のどれに当たるかで分類する 下の判定表を使う
5. 集計する どの分類が最も多いかを数える 最も多い壁から優先して対策する

ステップ4の分類は、スクリプトを見たときの反応で判断します。

スクリプトを見たときの反応 当てはまる壁
「この単語なら知っている。こんな音だったのか」 音の壁
「単語の意味がわからない」「何の話かわからない」 語彙・背景知識の壁
「文字で読めばすぐわかる。でも音だと間に合わなかった」 処理速度の壁
「1文ずつなら書き取れたが、通して聞くと要点がつかめなかった」 保持の壁

書き取りの基本的な進め方は、ディクテーションとは?英語学習における効果とやり方で解説しています。

診断結果の読み方

集計の結果、最も多かった壁が、今のあなたにとって優先して取り組みたい課題です。対策は4つを同時に進めるのではなく、最も多かった壁から1つずつ取り組むのがおすすめです。

2〜3週間ほど対策を続けたら、別の素材で同じ診断をもう一度行ってください。分類の比率が変われば、どの壁でつまずくことが多いかに変化が出ている可能性があります。結果を見ながら、次に重点を置く練習を調整していきます。

実例:ディクテーションで弱点を分析し、3ヶ月でVERSANT +19点

ここで紹介する受講生は、「論文は読めるのに音が聞こえない」という状態からスタートしました。ディクテーションで聞き取れない理由を分析し、毎日の練習で弱点を一つずつ把握していったことで、3ヶ月でVERSANTのスコアを19点伸ばしています。

成果には個人差があり、開始時の英語力や学習期間・学習量によって結果は異なります。

3ヶ月でVERSANT +19点を達成した受講生との対談動画:

聞き取れなかった箇所を分類する作業は、慣れるまでは判断に迷うこともあります。自分の書き取りを第三者と一緒に見直すと、自分では気づかなかった癖が見えてくることも少なくありません。

原因1「音の壁」の突破法|ニュース特有の聞き取りにくさに慣れる

英語ニュースが聞き取れない音の壁を越えるため、窓辺でヘッドホンを着けて音声に合わせて声に出す練習をする女性

診断で「知っている単語なのに聞き取れなかった」が多かった人は、音の壁の対策から始めます。英語の音の変化の基本ルールは別の記事で解説しているため、ここではニュースならではの聞き取りにくさに絞って紹介します。

固有名詞・数字・略語を先に「音」で押さえる

ニュースで聞き取れない箇所を分類すると、固有名詞・数字・略語が多く含まれていることがあります。これらは、文字で知っていても音で聞いた経験が少ないものです。

種類 例 聞き取りにくい理由
固有名詞 国名・都市名、政治家や企業の名前 日本語のカタカナ読みと、英語の発音やアクセントの位置が違う
数字 billion、percent、fifteen / fifty 桁の大きい数字は、日本語に置き換える前に次の情報が流れてくる
略語 GDP、NATO、the UN、the Fed アルファベット読みか、単語として読むかが略語によって違う

対策としては、スクリプトで見つけた固有名詞・数字・略語を書き出し、音声を聞き直して「この音がこの語だ」と確認します。ニュースは同じ話題が数日から数週間続くことが多いため、一度押さえた固有名詞は、その後のニュースでも繰り返し役立ちます。

キャスター以外の音声にも段階的に慣れる

ニュースの中でも、スタジオのキャスターの英語は比較的聞き取りやすい部類です。一方、現地の記者の中継や、街頭インタビューに答える一般の人の英語は、話す速さも発音もさまざまです。

最初はキャスターが読み上げる部分だけを練習素材にし、聞き取れるようになってから中継やインタビューの部分に広げると、無理なく負荷を上げられます。CNNとBBCでは発音の傾向も違うため、まずは仕事で接する機会の多いほうから始めるとよいでしょう。

音の壁向けトレーニング:部分ディクテーションとオーバーラッピング

音の壁の対策では、聞き取れなかった箇所だけを繰り返す「部分ディクテーション」を活用できます。どの音や語句で認識が止まったかを確かめながら、スクリプトで確認した箇所を数回聞き直します。

そのうえで、スクリプトを見ながら音声と同時に声に出す「オーバーラッピング」を行います。音声に合わせて発音する練習は、音のつながりやリズム、語の切れ目に注意を向ける練習になります。1つの素材で5〜10回が目安です。

効果の出方には個人差があります。要点のメモや書き取りの結果を記録し、自分に合っているかを確かめながら続けてください。

音声に合わせて声に出す練習で、口だけ動かして終わらないためのポイントは、シャドーイングの効果が出ない理由と正しいやり方3ステップで紹介しています。

原因2「語彙・背景知識の壁」の突破法|日本語の知識を英語ニュースにつなげる

英語ニュースが聞き取れない語彙と背景知識の壁を補うため、朝のダイニングでニュースを確認しながら単語をノートにまとめる女性

診断で「単語の意味がわからない」「何の話かわからない」が多かった人は、語彙・背景知識の壁が大きい状態です。この壁は、音の練習だけでは越えられません。ニュースで使われる語彙と、話題の背景を先に補うことが必要です。

ニュース英語で頻出する分野別の語彙を押さえる

ニュースの語彙は分野ごとにある程度決まっています。すべてを覚えようとせず、自分がよく聞く分野から優先して増やしていくのが効率的です。

分野 頻出する語彙の例
政治・選挙 election(選挙)、candidate(候補者)、poll(世論調査)、legislation(法案)、approval rating(支持率)
経済・金融 inflation(物価上昇)、interest rate(金利)、tariff(関税)、recession(景気後退)、earnings(企業の収益)
国際関係 ceasefire(停戦)、sanctions(制裁)、summit(首脳会談)、negotiations(交渉)、humanitarian aid(人道支援)
災害・社会 evacuate(避難する)、casualties(死傷者)、death toll(死者数)、investigation(捜査・調査)、authorities(当局)

語彙を覚えるときは、単語帳のように単語だけを覚えるのではなく、ニュースの中で聞いたフレーズごと覚えると、次に聞いたときに意味が浮かびやすくなります。

日本語で知っているニュースを英語で聞く

背景知識の負荷を下げる有効な方法の一つは、内容をすでに日本語で知っているニュースを英語で聞くことです。たとえば、その日の朝に日本語で読んだニュースを、夜に英語で聞き直します。

日本の話題を英語で伝えているNHK WORLD-JAPANのニュースは、日本語で内容を知っていることが多いため、この練習に向いています。内容の見通しを持てる分、音と語彙の確認に注意を向けやすくなります。

ただし、NHK WORLD-JAPANは一般向けの国際ニュースサービスで、英語学習者向けに速さや語彙を調整した教材ではありません。難しく感じる場合は、短いニュースから始めましょう。

見出しとリード文を先に読んでから聞く

海外のニュースを聞く場合も、いきなり音声を再生するのではなく、ニュースサイトの見出しと最初の数行を先に読んでから聞きます。

話題の全体像を先に頭に入れておくと、知らない単語が出てきても、文脈から意味を推測しやすくなります。ただし、音の認識や基礎的な語彙が不足している場合は、事前の知識だけでは補いきれないこともあります。

慣れてきたら、先に読む量を少しずつ減らし、最終的には何も読まずに聞く状態を目指します。

語彙や背景知識を補う方法は分かっても、仕事をしながら毎日のニュースに合わせて学習を組み立て続けるのは簡単ではありません。自分の目的と生活リズムに合った学習計画を一緒に作りたい方は、代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムの内容もご覧ください。

原因3・4「処理速度と保持の壁」の突破法|語順のまま理解し、要約で確かめる

英語ニュースが聞き取れない処理速度の壁に向けて、スタンディングデスクで英文を区切りながら音読し要約する男性

診断で「文字なら分かるのに音だと間に合わない」「通して聞くと要点がつかめない」が多かった人は、処理速度と保持の壁が大きい状態です。この2つは関係が深いため、まとめて対策します。

スラッシュを入れて、英文を前から理解する

まずはスクリプトを使って、英文を意味のまとまり(チャンク)ごとにスラッシュで区切ります。そのうえで、区切った単位ごとに前から意味を取っていきます。

例:The government announced / on Monday / a new plan / to reduce energy prices / for households.

「政府は発表した/月曜日に/新しい計画を/エネルギー価格を下げるための/家庭向けの」と、英語の語順のまま意味を積み上げます。後ろから訳し直さないことがポイントです。

音読で、英語の語順に沿って意味を追う練習をする

スラッシュを入れたスクリプトは、そのまま音読の素材になります。意味を確認した英文を、チャンクを意識しながら繰り返し音読することは、英語の語順に沿って意味を追う練習になります。

処理が速くなったかどうかは、同じくらいの難しさの別のニュースを聞き、要点をどれだけつかめるかで確かめましょう。

音読の具体的な手順と、毎日続けたときの変化は英語の音読は毎日30分で何が変わるか(効果と正しいやり方)で解説しています。

ウィリーズ英語塾でも、音読を「RLC(Reading, Listening and Conversation)」というトレーニングとして取り入れています。考え方はWiLLies Englishのメソッド紹介ページで解説しています。

1文ずつ止めて言い直す「リテンション・リピーティング」

保持の壁の対策として、音声を1文ずつ止め、聞いた英文をそのまま口に出して繰り返す練習があります。聞き取った情報を保ちながら処理する負荷を意識する練習として使えます。最初は短い文から始め、慣れてきたら長い文に挑戦します。

長い文を最後まで言い直せない場合は、どこで記憶が途切れたかを確認してください。途切れやすいのが主語の直後なのか、挿入句の後なのかが分かると、聞くときに意識すべき箇所がはっきりします。言い直せない原因は記憶だけでなく、音の認識や語彙、構文の理解、注意の向け方が重なっていることもあります。

聞いた内容を30秒で要約して確かめる

1本のニュースを聞き終えたら、内容を30秒で要約します。最初は日本語で構いません。「誰が・何を・なぜ・これからどうなるか」の4点を言えるかどうかを確認します。

慣れてきたら、要約を英語で行います。聞いた内容を自分の言葉で言い直せるかどうかが、ニュースを「理解できた」かどうかの目安になります。英語で言い直す練習は、そのままスピーキングの練習にもなります。

実例:シャドーイングを1年続けても伸び悩んだ60代受講生の変化

国際会議に出るためにシャドーイングを1年続けても効果を実感できなかった60代の受講生が、学習の進め方を見直し、4ヶ月でVERSANTのスコアを29点から41点に伸ばした事例です。練習の量ではなく、自分の課題に合った練習を選ぶことの大切さが分かります。

成果には個人差があり、開始時の英語力や学習期間・学習量によって結果は異なります。

60代で4ヶ月でVERSANT +12点を達成した受講生との対談動画:

どの壁にどの練習を当てるべきかは、診断の結果によって変わります。一人で判断しにくい方は、代表が学習計画を直接作成する代表伴走型 英語コーチングで、受講前に無料の説明講習と田中代表との面談を受けることもできます。今の課題を伺ったうえで、学習設計の方針をお伝えします。

英語ニュースを使った1日30分の練習メニュー|素材選びと4週間の進め方

英語ニュースが聞き取れない状態から抜け出すため、図書館の学習席でタイマーを置き1日30分の練習メニューに取り組む女性

ここまでの対策を、毎日の練習に落とし込みます。忙しい社会人でも続けやすいよう、1日30分を基本にしたメニューを紹介します。

レベルに合わせて素材を選ぶ

いきなりCNNやBBCの一般向けニュースだけで練習すると、負荷が高すぎて、診断も対策も進みにくくなります。次の表を参考に、「少し難しい」と感じる素材から始めてください。

段階 素材の例 特徴
段階1 VOA Learning English 学習者向けの番組は、初中級レベルの語彙を使い、通常より3分の1ゆっくり読まれる。番組ごとに難しさや形式は異なる
段階2 NHK WORLD-JAPAN 日本・アジアのニュースが多く、日本語で背景を知っている話題を選びやすい。学習者向けの教材ではない
段階3 BBC Learning English(Learning English from the News など) ニュースの見出しや時事の話題を使って、語彙や表現を学習者向けに扱うシリーズがある
段階4 CNN 10 毎日配信される10分間の教育向けニュース番組。英語学習者向けに速さや語彙を調整した教材ではないため、30〜90秒ほどに区切って使うとよい
段階5 CNN・BBCの一般向けニュース(報道動画・ライブ・インタビューなど) ネイティブ向けの自然な速さ。現地中継やインタビューも含まれる。スクリプトや英語字幕がある短いクリップから選ぶ

段階は目安で、番組名やサイトの構成は変更される場合があります。音の壁が大きい人は段階1〜2に長めにとどまり、語彙の壁が大きい人は段階2で背景知識を補いながら進むなど、診断の結果に合わせて調整してください。

1日30分の練習メニュー例

時間 メニュー 主に対策する壁
5分 見出しを読んでから、1〜2分のニュースを通して聞き、要点をメモする 語彙・背景知識
10分 聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認し、部分ディクテーションで聞き直す 音
10分 スラッシュを入れたスクリプトで音読・オーバーラッピングを行う 処理速度
5分 もう一度通して聞き、30秒で要約する 保持

このメニューは、4つの壁をまんべんなく扱う基本形です。診断で特定の壁が大きかった人は、その壁に対応するメニューの時間を増やしてください。

4週間の進め方と、成果の確かめ方

4週間後の確認は、次の2本立てで行います。

確認に使う素材 確かめられること やり方
1週目と同じ素材 その素材の音・語彙・内容に慣れたかどうか(復習の成果) 1週目の要点メモと比べ、つかめた内容がどれだけ増えたかを見る
同じくらいの難しさで、初めて聞く素材 初めてのニュースでも要点をつかめるようになったか スクリプトを見ずに1回聞き、30秒で要約できるかを見る

同じ素材を聞き直すと、内容を覚えていることによる改善も含まれます。初めて聞くニュースへの対応力が伸びたかは、別の素材でも確かめることが大切です。変化が小さい場合は、診断をやり直し、練習の重点がずれていないかを見直します。

忙しい日の最低ライン

毎日30分が取れない日もあります。そんな日は、前日の素材を1回聞き直して、30秒で要点を振り返るだけでも、学習との接点を保ちやすくなります。

毎日続けられない場合も、できなかった分を長時間で取り戻そうとするより、無理なく続けられる頻度と内容に調整しましょう。

平日の練習時間の確保に悩む方は、通勤時間の英語学習法|スキマ時間を「英語ジム」に変える3ステップも参考にしてください。

自分に合った素材の段階や、練習の配分を一人で決めるのは難しいものです。学習の記録をもとに練習メニューを調整してくれる伴走者がいると、遠回りを減らしやすくなります。

英語ニュースが聞き取れない人のよくある質問

英語ニュースが聞き取れない悩みの疑問を整理しながら、カフェの窓際でイヤホンを手に次の学習を考える女性

最後に、英語ニュースのリスニングについて、中上級の学習者からよく寄せられる質問にお答えします。

Q. TOEICで何点くらいあれば、CNNが聞き取れるようになりますか?

TOEICのスコアとニュースの聞き取りやすさを対応させた公式の基準はありません。前述のとおり、TOEICとニュースでは求められる力が異なるため、同じスコアでもニュースの聞き取りやすさには大きな個人差があります。

スコアを目安にするよりも、本記事の診断で自分の壁を確認し、対策の進み具合で判断することをおすすめします。

仕事で英語を聞いて話す力をスコアで確かめたい方は、VERSANTスコアの目安とスコア帯別ロードマップもあわせてご覧ください。

Q. 英語ニュースの聞き流しには意味がないのでしょうか?

英語の音に触れる時間を増やすという意味では、聞き流しにも役割があります。ただ、聞き取れない原因を特定しないまま聞き流しを続けても、聞き取れない箇所はそのまま残りやすくなります。

聞き流しは、練習済みの素材を復習として聞くときに使うのがおすすめです。一度精聴した素材なら、聞き流しの中でも内容を追いやすくなります。

Q. 字幕は使ったほうがいいですか?

日本語字幕は、内容の理解には役立ちますが、英語の音を聞き取る練習にはなりにくい面があります。練習として使うなら、英語字幕やスクリプトを使いましょう。

おすすめは、最初は字幕なしで聞き、聞き取れなかった箇所を英語字幕やスクリプトで確認し、最後にもう一度字幕なしで聞く流れです。

なお、字幕は音声を短く編集している場合があります。ディクテーションで1語ずつ照合するときは、できればスクリプト(原稿)を使いましょう。

Q. CNNとBBCは、どちらから始めればいいですか?

どちらが優れているということはありません。CNNはアメリカ、BBCはイギリスの放送局のため、発音や話題の傾向に違いがあります。

仕事で接する相手や、関心のある話題が多いほうを選ぶと、背景知識を活かしやすく、学習も続けやすくなります。慣れてきたら、もう一方も聞いてみると、発音の違いへの対応力も高まります。

Q. どのくらいの期間で聞き取れるようになりますか?

開始時の英語力や、どの壁が大きいか、1日の練習量によって大きく異なるため、一概には言えません。まずは4週間、同じ素材で変化を確かめることから始めてください。

小さな変化でも記録に残しておくと、学習を続ける励みになります。

聞き取れない原因を一緒に特定する|WiLLiesの代表伴走型コーチングとは

英語ニュースが聞き取れない原因をコーチと一緒に確認するため、自宅でオンラインのコーチング面談を受ける社会人男性

本記事で紹介した診断と対策は、一人でも始められます。ただ、自分の書き取りを正しく分類し、診断結果に合わせて練習の配分を変え続けるのは、忙しい社会人にとって簡単ではありません。

WiLLies Englishの代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムは、こうした学習設計と振り返りを、代表の田中茂が直接サポートするプログラムです。主な特徴は次のとおりです。

  • 代表の田中が、一人ひとりの目的と課題に合わせた学習計画を直接作成
  • 開始から3ヶ月は、毎日の学習日報に代表がフィードバック。4〜6ヶ月目はコーチンググループで、他の受講生と毎日学習を報告しながら伴走
  • 代表・担任講師・受講生の3人チームで学習を進める(代表が担任講師をアサインし連携)
  • 発音・リスニング・スピーキングを評価し、訂正とアドバイスまで返す「AIスピーキング診断」で、自分の弱点を定期的に確認できる
  • 卒業生も参加するコミュニティで、学習を続ける仲間とつながれる
  • 口頭英作文を自分専用の音声教材にできる「1 min Speech」などの教材は、プログラム終了後も利用可能。担任講師とのレッスンは終了後も6ヶ月(合計1年間)継続

提供内容や募集状況は変更される場合があります。最新の詳細はコースページでご確認ください。

受講生の声

公式サイトに掲載している受講生の声から、自分の弱点を確認しながら学習を進めた体験に触れたものをご紹介します。

フィードバックの細かさに驚きました。VERSANTなどのテストは結果だけで終わることが多いですが、このテストは自分の回答が文字化され、音声も確認できるので復習・見直しがしやすいです。

(M.Mさん/受講5ヶ月目/女性)

わずか7分で手軽に受験できるのに、フィードバックの深さは想像以上でした。自分の発音の弱点や、使うべきだった単語がテキストでハッキリとわかります。

(Y.Sさん/受講8ヶ月目/女性)

このワンミニはこれまでの学習を違う次元に引き上げてくれました。レッスンの復習には欠かせないし、日々のちょっとした考え事や発言を全て英語にして持ち運び、練習することができる。

(Y.Mさん/受講3ヶ月目/男性)

実例:聞き取れなかった英語を克服し、3ヶ月でTOEIC 795点

航空会社に勤務し、機内の定型の英語は話せても、お客様とのフリートークや質疑応答が聞き取れなかった受講生の事例です。時差のある海外フライトをこなしながら、3ヶ月でTOEICのスコアを650点から795点に伸ばし、リスニングは455点に到達しました。

成果には個人差があり、開始時の英語力や学習期間・学習量によって結果は異なります。

3ヶ月でTOEIC 795点を取得し、リスニングを克服した受講生との対談動画:

プログラムの全体像は、以下の説明動画でもご覧いただけます。

まとめ|英語ニュースが聞き取れないときは、原因を整理してから練習を選ぶ

英語ニュースが聞き取れない悩みを乗り越え、オフィスの会議で海外の同僚の話を落ち着いて聞きながらうなずく社会人女性

本記事では、英語ニュースが聞き取れない原因を4つの壁に分けて整理し、診断の方法と壁ごとの突破法を解説しました。最後に要点を振り返ります。

壁 主な対策 今日からの行動
音の壁 固有名詞・数字・略語を音で確認し、部分ディクテーションとオーバーラッピングを行う 聞き取れなかった単語を、音声で聞き直して確認する
語彙・背景知識の壁 分野別の語彙を増やし、日本語で知っているニュースを英語で聞く 今朝読んだ日本語のニュースを、英語で聞き直す
処理速度の壁 スラッシュを入れて前から理解し、音読で処理を速くする スクリプト1段落にスラッシュを入れて音読する
保持の壁 1文ずつ言い直し、聞いた内容を30秒で要約する 聞いたニュースを「誰が・何を・なぜ・これから」で要約する

中上級者が英語ニュースで伸び悩むのは、努力が足りないからではありません。自分がつまずきやすい壁を整理し、それに合った練習を試して、理解の変化を記録することが、英語ニュースに対応する力を高める一つの進め方です。

まずは今日、1〜2分のニュースを1本選び、スクリプトとの照合で自分の壁を確かめるところから始めてみてください。

英語ニュースのリスニングで伸び悩んでいる方へ

聞き取れない原因を診断しても、どの練習をどれだけ続ければよいかは、一人では判断しにくいものです。自分の課題に合わせた学習計画を一緒に作りたい方は、代表伴走型 英語コーチング6ヶ月集中プログラムの詳細をご覧ください。代表の田中茂が学習計画を直接作成し、開始から3ヶ月は毎日の学習日報にフィードバックしながら伴走します。

受講前には、無料の説明講習と田中代表との面談をご用意しています。今のリスニングの課題を伺ったうえで、学習設計の方針をお伝えする場です。無理な勧誘はありませんので、お気軽にご利用ください。

この記事の監修者

WiLLies English代表 田中茂

田中 茂(WiLLies English代表)

英語ゼロから米国大学に編入・卒業。霞ヶ関官僚、ボストンでのMBA取得を経て日本IBMに15年勤務し、パートナー(役員)・事業戦略コンサルティング部門リーダーを歴任。ハーバード・ビジネススクール特別プログラム派遣。退職後、WiLLies Englishを創業し累計2万人以上を指導。大手航空会社・製造業・銀行・証券の法人英語研修を毎年リピート受注し、現在も毎年100名以上を直接コーチングしている。

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